野菜食べ窓ガラスにアマガエルはり付く
餅つきを外から見守る
砂風呂から遺体見つかる
鼻風邪引いて車輪回る
屋根に乗る虹昇りゆく
また逢うときまで あなたの手で
白樺の傍でそっと包まれた蕾。
とっておきの焔を、
きっと摘み取って 欲しいから、
微笑んだままで
とびきりオシャレをして
この深淵にお別れをしたいの ...
情報の他にも米とか小麦とか食ってるだろう知ってるんだよ
手の甲に痣ができた
どこにぶつけた訳でもないのに
赤紫のそれが鮮明に色を放っている
そして不安を覚える
夢見心地に徘徊しているのではないかと
月も星も輝くことのない暗い空の下を
どれほど歩 ...
地下鉄やネオンの街で育つ星
対岸へ光のように渡ってく
痛みのなかにある水を飲んでいる
人格の無いまま回遊していたい
6分の1だけ月に落ちていく
くしゃくしゃに
まるめた明日は
60兆のキセキ
あの日の、
これからの
まぼろし
くしゃくしゃの
わたしの
こころの
からだの
すべての
くしゃくしゃの
キセキ
目を閉じているのに
感じてしまう
穏やかな気配
それは頬に
レコードの針を落とすような
光の歩みが
瞼を青くする
影になる場所で
隠れる前に
寝返りを打てば
会いに行ける
...
なにもかもおしまいにする
口にしてはいけない
例のあいつ
わたしは疑っている
道をゆく九分九厘の人が
みんなそいつをふところの隠しにいれているのではないかと
シータとパズーの重ね合 ...
あなたの楽園へ行った人へ
帰ってこないでください
きっとそこでは、なにもかも違うのでしょう
あなたは俗世の言葉を忘れて楽園の言葉を口にする
わたしにはわからない
耳に心地よく華やかな調べ ...
生きているかぎり
食べない人はいない
だれもかれも食べている
そのありようは
そのままその人の日々を反映して
丁寧に手をかけた一汁三菜も
インスタントに湯であたためたものも
凍え ...
膝を抱えた女を殺した
首を絞めようとしたら手を振り払われたから
出会ったのは駅前の公衆便所の前で
「私を殺してくれるんですか?」と聞かれて
俺は「お前を殺すのは俺じゃない」と答えて
...
ぬかの手入れをし朝食を作りながら考える
誰もこんな風にはできないのだと
PCに更新をかけながら考える
誰もこんな風にはできないのだと
生活が複雑になりすぎた
多く一般人が置いてけぼり ...
潮風の中
海岸の老いた果樹は
最後の力を振り絞り
実を三つ実らせた
木の下には少年がいて
あとがきを書き続けている
美しいゴミだらけの海岸で
壊れかけのロボットたちは
自分 ...
いたずらにつけられた名前で一生袖にされ
数億数兆数京の命それぞれに意味求める
盆に探しもしない雉の鳴き声聞く
黄色い花咲いて西瓜かメロンかカボチャか
指先が乾きすぎて ...
自分らしさなんか
信じない
自分探しなんて
おこがましい
自我なんか
この世の遊び
考えること
感じること
その場かぎりの
浮遊物
無とか
空とか
名付けること ...
後世が裁いてくれると思うには未来を信じる必要があり
洗濯物が溜まるので
夕方まで洗濯機を回す
(日差しが格別透き通る日
遠くを選挙カーが通る)
乾燥まで回すと
匂いがちょっと嫌なので
乾燥かけず外に干す
外はもうすっかり暗いので
夜空 ...
街角で屯する少女に
掛ける言葉を知らない大人は
彼女の俯いた横顔に
自分の娘の姿を重ねるだけの
想像力を持たない
たった一人でいるとき
人は孤独を感じない
吹き溜まりの中で
自分は ...
生き生きいきもの
何泣き泣きわめき
ことことことこと煮込まれたことことシチュー
さめざめ冷めたさ
拒まれ泣かれた粉雪さら雪
行き行きて雪だるままだるっこしく作れず
さめざめ冷めたシチューを ...
自分との闘いなのか人生は方向性を決めれば早い
海沿いの国道沿いのカフェテラス近くの道の駅に押される
行ったことない街を見て興味湧く街を見下ろす神社に惚れる
パシュートの動きを真似る子 ...
たとえればいつか だれかの墓碑銘に雪ぐ
記憶にも薄い レプリカ法。
オープンカフェのトーストに見られる、
くゆらすかのひとの
ふるい自転車とポニーテールの
知らないあの子
重なら ...
少し昔の話をしようか。
激務が続いた冬、ふと秘湯の宿を予約した
生理ど真ん中じゃない、三年付き合ってまだその程度気を使えないの、と彼女は激怒する
そろそろ終わりなのかなと
もともと一人でい ...
話せることは少ない。
むかし、Monster を読んでいて主人公と悪魔くんの人生を賭した長いやりとりがあり、銭形警部とルパン三世みたいな関係無さすぎの糸をたぐい寄せては、私と関わるとろくなことが ...
偉大な羽生九段の時代にも
結構面白い指し手は多々あったが
指すたびに現れる
これまでにない斬新な指し手に
いつも驚かされ魅了されるのは
私だけではないだろう
人はそれを
AI ...
エビータの夕暮れしずしず岬の埠頭眺め
夜明け前遍路も持鈴鳴らさず歩く
カラスが喪服着て歌うプッチーニ
狼煙の足下に蛸壺数多転がっている
ヘボン式のヘボンはあの女優の名 ...
大通公園の花壇に面した歩道の脇にしゃがみこんでいたおれの前に男は
白昼、立ち止まり、コートのポケットからスマートフォンを取り出しておれに
差し出した。おれは手を伸ばして薄いそれを受け取った
傍ら ...
二〇一八年三月一日 「ぼくは、あなたの大きなおっぱいで終わりました。」
きょうも寝るまえの読書は、チャールズ・ボーモントの短篇集『夜の旅その他の旅』のつづき。なんか40年とか50年まえの小 ...
人の数を数えて決める
というのは
たしかにとてもわかりやすいやりかた
(に見える)
難しい問題は
何が人かというところなのだが
その話はしばらくおいて
もう一つの問題は
何を数えれ ...
蟋蟀の歌のもつ意味そしてまたどの歌も等しくもつ無意味
秋も半分おわりました。
朝はもうさむいです。
夜はもう冷えています。
ついつい
長い夢をみてしまいます。
それでも
目覚めてしまうもので…
生きているからでしょうか?
枕には絡んで ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
自由律俳句「食べられる退屈」(139)
遊羽
俳句
0
21/11/3 0:12
薄弱華恋
あらい
自由詩
1
21/11/3 0:07
_
いる
短歌
0
21/11/2 23:09
痣ができた
坂本瞳子
自由詩
3*
21/11/2 22:20
無重力
水宮うみ
川柳
3*
21/11/2 20:51
60兆のキセキ
草野大悟2
自由詩
2
21/11/2 20:09
朝の光
ミナト 螢
自由詩
2
21/11/2 19:54
例のあいつ
凍湖(とおこ...
自由詩
3
21/11/2 15:48
あなたの楽園
〃
自由詩
1
21/11/2 15:00
だれもかれも食べている
〃
自由詩
2*
21/11/2 14:41
水と死体
竜門勇気
自由詩
1*
21/11/2 13:25
ハードモード
りゅうさん
自由詩
5
21/11/2 2:50
実を三つ
◇レキ
自由詩
1*
21/11/2 2:05
自由律俳句「食べられる退屈」(138)
遊羽
俳句
1
21/11/2 1:06
自我の自然死
シホ.N
自由詩
1
21/11/1 23:34
_
いる
短歌
1
21/11/1 23:07
洗濯物が溜まるので
オイタル
自由詩
8*
21/11/1 21:16
少女の肖像
花形新次
自由詩
0
21/11/1 20:19
ふゆふゆ冬支度、滴って雪
這 いずる
自由詩
0
21/11/1 19:04
海沿い
夏川ゆう
短歌
2
21/11/1 18:54
余瀝接吻
あらい
自由詩
0
21/11/1 16:40
迷宮(祈り)
useles...
自由詩
0
21/11/1 12:42
それでもカタル
足立らどみ
散文(批評...
5
21/11/1 7:46
斬新な指し手で人々を魅了する少年
st
自由詩
2
21/11/1 3:19
自由律俳句「食べられる退屈」(137)
遊羽
俳句
0
21/11/1 0:49
まンりき
ゼッケン
自由詩
5
21/11/1 0:21
詩の日めくり 二〇一八年三月一日─三十一日
田中宏輔
自由詩
11*
21/11/1 0:20
頭数
いる
自由詩
0
21/10/31 23:59
_
〃
短歌
0
21/10/31 23:48
枕
ナンモナイデ...
自由詩
4*
21/10/31 20:54
482
483
484
485
486
487
488
489
490
491
492
493
494
495
496
497
498
499
500
501
502
503
504
505
506
507
508
509
510
511
512
513
514
515
516
517
518
519
520
521
522
加筆訂正:
知らずにもとめて
/
ただのみきや
[21/11/2 8:15]
修正
4.96sec.