ぼくは詩に戻ってきた
 シナリオへの旅の途中で

 詩集を出したいとか
 詩人として名を成したいとか
 そんな気持ちは
 もはやない

 ただ
 夏の盛り
 汗みどろになって働い ...
腐食した己から、新たな息吹が返り咲くとも思えないが
記憶に隠蔽する、なきがらを遺棄してみる
吐き出した溜息が何かになるわけもないだろうに
かえりぎわに健気を装う、雑草の図太さに目を留めることが
...
今日はコーラと
スーパーから貰ってきた氷があるので
氷入りのコーラを飲んでいる
一時だけの贅沢だ
クラッシックを聴きながら
片手でパソコンのキーを打つ
物悲しい旋律が流れる傍らで
曇った ...
悲しみが沈殿すると
このような形になる
忘れられないのか
真赤な色が燃えている
頼まれなくても
枝から落ちる
100年後のアダムとイブが
鋭い牙でかじりつく
 立ち待ち月も待てぬほど急ぐ

 今月初旬から雨々また雨々のち雨々

 雨音さらさら続いで糸紡ぎ

 マタヽビの実をかじり似た感覚思い出せず

 酢飯作ってネタ買い忘れ
それな
ああ、それな
そうそうそれそれ
それな
いいや、それじゃない
それじゃないの?
それじゃなくて
これじゃないの?
これじゃなくて
あれでもなくて
アレでもない
ああだから ...
胃袋にとって幸福な朝が、もう何十年も続いている。アフリカの中央部、西アフリカ、そして南アフリカでは、貴重な地下資源を搾取するために背広の匂いのする不可解な病が流行し、軍隊が治安を守り、人道的な医師たち ... 月子は、私の母のことだが、死ぬべきである
私は川沿いの円環を下り荒れた祭壇、
八百万もいれば中には中々に信じがたい神もいて、呪いを司る針金虫の神の祭壇に
軽く手首を切る


月子は海に行 ...
もし選べるのなら人の形にはならない ましてや美少女になど 左足ひきずる詩人は
ペガサスに連れ去られた今日という日
二度と地上を振り返るまいと
目玉をえぐり出しただろうか
オイディプスとは違って
足の指を使っただろう
もしくはアルテミスに射られただ ...
たてがみの形に手紙宿す風


モノクロでロングなのろいモノローグ


白日の白目で自白 百日目


借り物の楽しさで悲しくなれる


アリの子とアリス アリの巣へ飛び込む
お母さんが汗水玉一生懸命作っている

色とりどりの水風船

兄弟二人ははしゃいではしゃいで

弟は一番大きな声で叫んでいる

水風船を道路に力いっぱい叩きつけて

あちこち破裂お母 ...
睡眠導入剤と
睡眠を維持する新薬と
抗うつ剤と精神安定剤を
糖質オフの発泡酒で流し込む
食後の話しだが
食前は三食とも
糖の吸収を抑える薬を飲む
それは夜で
朝は食後に糖を下ろす薬二種 ...
 今日もよく働いたものだと
 よろよろペダルをこいでいく
 農業振興道路
 なにとはなしに空見れば
 何日目の月だろう

 月はやっぱり女なのだ
 スナック『夜空』のナンバー1ホステス
...
街歩き知らない店に出逢う旅ネットにもない店を発見

真実かどうかわからない歴史ある噂話が絶えず飛び交う

平昌オリンピックが始まった寒さ寒さで凍りつきそう

ラージヒル高い場所からジャンプ ...
白く輝く
美しい雲の階段が

地平の彼方から
こちらに向かってのびている

ほんのわずかな時間だけ現れる
天空への道は

月へ帰っていった
かぐや姫が

今にもでてきそうな気配 ...
○「金は怖い」
金がたくさんあるということは
とても怖いことである
まず盗まれるおそれがある
次に騙されるおそれがある
それから心に隙が出てくる
また人の気持ちがわからなくなる
それから ...
二〇一七年十三月一日 「日付のないメモ」


 彼は作品のそこここに、過去の自分が遭遇した出来事や情景をはめ込んでいった。あたかもはじめからそれがそこにあって当然と思われるはめ絵のピースのように ...
 発信したら居場所突き止められ

 足下の蝉は昨日騒いだあいつだろう

 草むらに佇みハーモニカ吹く

 食事中断してまでラジオ体操

 湯葉ひとつ剥がして眼鏡曇る
機械すらいつしか人に似せてゆくように設定されている人 ばらばらと歩いていると

ばらばら
というこの擬態語は
この場合使えるのかどうか
複数ではなかったが
(そのつもりだったが)
個人的にある程度ばらばらと
歩いているつもりだったが

...
滑落し、転がり、露出した幾つもの岩石に研磨されながら、激突し、砕かれ、折れ、失い、果てしない距離を、途方もない時間を、次第に確固たる死へと導かれてゆく、ただの夜に迎える感情のおおよそにはそんなビジョン ... 分からなくなってしまった。
わからなくなってしまったままで明日も生きていかなければならない重圧に耐えながら明日を生きることがわかりきったなかで今日を終えることがわかりきっているなかで明日を迎える
...
導火線をちらつかせた犬歯
はてしない蒼は向日葵に覆われ
希望に呑まれる
霹靂
どこまでも空をわたり
たとえ
海と絆いでしまえば 茎は
谷と裂いてしまえれば 枝は
踏み入れた
一鈴は、 ...
日々がどよめいている
宇宙が波打っている
『遠い遠い』と手を振る君

)何かが湧き起こり
)何かが爆発して
)すべてが終わり
)すべてが始まろうとしている
)名状しがたい何物かが流動し ...
もう来年の夏物で賑わって
いるんだろうなあ
ほらっ、ファッション業界は
サイクルが早いから
と言ったら
「それはパリコレ・・・」と
若いオネエチャンから
寒々しいツッコミが入った

...
思いつかない時
どう考えても
全く思いつかない時

ありますよ、そりゃ。
あるでしょうよ、そりゃ。

それでも
ありますよ。

粘りに粘れば
うっすらとそう
見えていなかっ ...
拝啓と書く
敬具で〆る

小学生のとき
電話とメールというメディアの違いを考えよ、という課題があった
今はもう、そのどれもがふるい
既読がつき、いいねがあり
三分の空隙にすら意味がうまれ ...
{引用=換気}
現実は醒めない夢
一生いぶかしみ
出口を模索する
後ろで窓が開く
気配だけが淡く恋





{引用=かくれんぼ}
風もないのにブランコが揺れた
瞳の奥の赤錆 ...
過去の心世界を
駆け抜けていった人たち

今の心世界に棲み着いている人

この世の華は束の間
それを惜しむ心は切ない

何となく晴れた空
何となく流れていく雲

千切れ千切れ千切 ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
ビール!平瀬たかのり自由詩021/10/12 20:51
flat lineあらい自由詩121/10/12 19:04
恐れ過ぎることが無いように進んで行こうジム・プリマ...自由詩021/10/12 16:31
悲しい林檎やまうちあつ...自由詩021/10/12 11:51
自由律俳句「食べられる退屈」(125)遊羽俳句021/10/12 9:55
それなやまうちあつ...自由詩0*21/10/12 7:49
東京の涙atsuch...自由詩4*21/10/12 5:38
海へ、それが寄生虫の意思だとしてもuseles...自由詩721/10/12 3:49
_いる短歌021/10/11 23:41
オルフェウスに重なるように坂本瞳子自由詩121/10/11 22:48
白い時間水宮うみ川柳1*21/10/11 22:26
水風船灰泥軽茶自由詩221/10/11 21:31
健康的な一日花形新次自由詩021/10/11 21:31
月の帰り途平瀬たかのり自由詩2*21/10/11 19:19
真実夏川ゆう短歌221/10/11 19:11
かぐや姫の階段st自由詩621/10/11 9:42
独り言10.11ホカチャン自由詩3*21/10/11 8:55
詩の日めくり 二〇一七年十三月一日─三十一日田中宏輔自由詩13*21/10/11 5:25
自由律俳句「食べられる退屈」(124)遊羽俳句021/10/11 0:26
_いる短歌021/10/10 22:46
われわれ自由詩3*21/10/10 22:35
The Root Waste Disposerホロウ・シカ...自由詩3*21/10/10 21:57
ヌートリア杏っ子自由詩021/10/10 21:45
徒長の夏あらい自由詩021/10/10 20:54
どよめき(改訂)ひだかたけし自由詩521/10/10 20:48
ポリコレ花形新次自由詩021/10/10 17:30
下書きでも、殴り書きでも、落書きでも。komase...自由詩2*21/10/10 14:36
文通凍湖(とおこ...自由詩1821/10/10 12:56
頭痛の種をつまみにしてただのみきや自由詩4*21/10/10 12:31
脈絡はなくてこたきひろし自由詩221/10/10 11:35

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加筆訂正:
白い時間/水宮うみ[21/10/12 2:35]
タイトル変更しました
頭痛の種をつまみにして/ただのみきや[21/10/10 12:41]
誤字脱字修正
4.01sec.