つめたい
銀の雨
腕を伸ばし
手のひらを広げる
空を見上げる
目を開く

降る
地に乾く
私を
すこしづつ

つかんでしまう
虹を風を
雲を




...
素晴らしい朝は
岬の鴎たちが啼き交わす言葉までわかる

遠い希望は持たないほうがいい
ただ一瞬の充実が幸福論のすべてならば

そこに集力してそれが結果になる方がいい
それからが始まりだと ...
雨上がりの後に時間があると

少女は
いつも散歩にでかける

行く先は
街の高台にある
見晴らしのよい公園

ベンチに腰掛けて
虹のでるのを待っている


今日もまた
い ...
いつか旅立つ
だからできるだけ
わらって
   
損をしたとか
得をしたとか
そういうことではなくて
   
誰かよりとか
誰よりもとか
ああだから
そういうことではなくて
  ...
絶望が愛と呼ばれた慣習に倣う気はない それだけである つぼみがゆれる こずえへと
つまさきだちして あとすこし
ちいさなゆびさき そらのえに

わすれないで わたしにくれた
あかるいえがお かわいいうたで
うたってくれた やくそくを

ね ...
轢死の残滓、まだ夏の在処の片隅に、凍る息を見つめながら、語れる言葉も無しに…そのまま、そのまま、塵のような雪に埋もれる、春になる頃に骨組みだけの姿でまた会えるさ、口笛は曰く付きのインストゥルメンタ ... から だった
前進しようと思えば未だできたが
から だった

寝ても覚めても
あんまりからからと鳴るばかりで
もう嫌気がさしちまった

(なのに夢の空はまた
淡い淡い紅に染まり
何 ...
しなやかな猫が屋根から跳び下りるように死にたい花一匁



休んでも未来はそんなに変わらないゆっくりでもいい止まらず歩こう



ネットとか若いころには無かったなぁちゃんと目を ...
歩きながら感じた空の匂いが

秋の終わりを白息に伝える

また山の麓に立ち止まって

見上げた景色を瞼に遺す


階段を昇るあの頃に聞いた

唄は今は奏でられないけども

今 ...
傷ついた子供の頃を庭に埋め
その寒さ、苦しみを庇うのに
人を哀れんでは人を責め
人を憎んでは虚仮にして
生身の己れの無視をした

ごまかしてきたこの血管に
もはや血が通わないことに
気 ...
角張った部屋に 感覚を求めて
拍を数える。解決方法が見つからない 

コトバに裏はないが

ファスナーに羽音を冷やかし、
どっちつかずの空耳に捕まる。
いい面の皮をなきしきる風が吹く、 ...
膝を抱えて
この部屋に沈む
自分だけが
小さくなって

叶わない夢だとか
届かない声だとか
暗闇のせいにして
息苦しくなるから
海の底だと思った

もがいて
足掻いて
黒い爪 ...
畑仕事天気安定しない日々野菜小さく小さく育つ

真夜中に雷雲が停滞し光ったり鳴ったり忙しい空

冬を抜け春の光が降り注ぐ命育む生暖かさ

春一番春は目覚めて突き進む曖昧なまま進む季節
軽石が 重荷になって 冬の海 「生まれたくなかった」は「生まないでほしかった」とはやや違うはずだが    

分厚い雨雲の真ん中が綻び
底なしの穴の遥か遠く
水色の空が薄氷越しに透かし見えると
遠い夕焼けが破れ目の縁を
なぞるように湿らせる

逝く人の
輪郭を切り取るだけの硝子窓
...
白い波頭が押し寄せ
次から次に押し寄せ
崩れ去ってゆく
跡形もなく

私たちは 私たちは
何処から来て何処へ去るのだろう?

白い波頭が押し寄せ
次から次に押し寄せ




...
秋の雨が窓を打つ
静かな音の中
君の寝顔を間近で見ていた
冬の厳しさがすぐそこにあり
空気は冷たく
一向に縮まらない距離に悩んでいた
近付けば逃げるのに
留まると残念そうな顔なのは何故
...
少し前まで
生きるとか死ぬとか
大騒ぎしていたくせに
今ではどうだ
生きている事に
感謝さえしている自分がいる
ありがたいなこの人生
人と比べる前に
自分の個性を
思う存分照らせばい ...
さっきから雨が降っている
冬の雨、なぜか落ち着く
今日は
氷入りのコーラに
紙巻タバコがある
セラミックヒータがあって
部屋の中は暖かい
一時の快感に酔う
コロナ禍の為の世界的な
生 ...
二〇一八年六月一日 「断章」


断片はそれぞれに、そうしたものの性質に従って形を求めた。
(ウィリアム・ギブスン『モナリザ・オーヴァドライヴ』36、黒丸 尚訳)


二〇一八年六月 ...
詩は
ペンが見る夢だ
私が
書いているのではない
普段は眠っているペンが
キャップが外れた拍子に
ぽつり、ぽつりと語りだす
詩人にできるのは
耳をすませて記述すること
ペンの中を流れ ...
「食べ放題飲み放題運動不足」

「ゲーム依存SNS依存動画依存」

「我慢しない先のことを考えない人のいうことをきかない」
真水に白線を正して、記憶が薄まるのを待つ
どうせ影は伸びて滲む
こたえは ひとつでなく
深層に寄せた若気も廃れ
丸裸の木の葉に、踏みしめて道とする。
しかし
ふくれている、あまざらしのさく ...
ここをいつも
ある程度
不快な場所にしておく必要があります
さもないと展望が描けず
裸で道に飛び出し
虹などを振り回す不審者が現れない
日常が止まらず
更新が始まらない

そして次に ...
無能でも生きていいのだ俺を見ろ、と言えるほどの無能でもなく 星が虹のように降りそそぎ
三日月が帆船に変わる夜

無いものをどれだけ欲しいと思っても
たとえ星に願ったとしても
たとえ月に祈ったとしても
ただ夜風がやさしく吹くだけだろう

それは言 ...
僕らはコロナの撲滅ばかり
考えがちだが
コロナの気持ちになって
考えたことがあっただろうか
何処かでひっそりと
暮らしていたのに
悪い中国人のせいで
世界中に引っ張り出されたあげく
ワ ...
ふわり風に舞う陰毛が
口の中に入る度に
それを取り出すのは
美しくないと思うから
無視して
女性器を舐め続ける

恥じらいもやがて消え
腰を持ち上げるようになると
もうじききみはイク ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
津煙保存自由詩3*21/11/24 10:21
平均値のうた梅昆布茶自由詩1721/11/24 8:58
虹を待つ少女st自由詩621/11/24 7:24
わらってやまうちあつ...自由詩0*21/11/24 4:52
_いる短歌021/11/23 23:47
わすれないでsoft_m...自由詩021/11/23 19:56
鬱血のアウトサイドホロウ・シカ...自由詩3*21/11/23 18:44
からガラひだかたけし自由詩621/11/23 17:24
熱っつい日々秋葉竹短歌321/11/23 17:17
時計の螺を巻いて自由詩321/11/23 16:26
11月23日、怯えた詐欺師奥畑 梨奈枝自由詩3*21/11/23 13:58
たゆみなくあらい自由詩221/11/23 9:33
夜の底ミナト 螢自由詩221/11/23 8:12
夏川ゆう短歌121/11/23 5:13
軽石st俳句421/11/23 3:08
_いる短歌021/11/22 23:03
終章Lucy自由詩1421/11/22 20:01
私たちはひだかたけし自由詩721/11/22 19:41
記憶の部屋ふるる自由詩10*21/11/22 16:26
自体顕照渡辺亘自由詩121/11/22 14:10
国を憂うジム・プリマ...自由詩5*21/11/22 13:01
詩の日めくり 二〇一八年六月一日─三十一日田中宏輔自由詩10*21/11/22 11:46
ペンの夢やまうちあつ...自由詩1*21/11/22 10:28
自滅への道ホカチャン自由詩1*21/11/22 7:06
青開透詩あらい自由詩221/11/22 0:29
民主いる自由詩221/11/21 23:17
_短歌021/11/21 23:14
星と月と夜風と僕と秋葉竹自由詩321/11/21 21:23
コロナの心花形新次自由詩121/11/21 21:21
無縁バター自由詩021/11/21 20:42

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加筆訂正:
演者たち――眼差しの接吻/ただのみきや[21/11/22 17:03]
さらに誤字など修正
3.52sec.