朝五時半に起きて六時に県外の医療センターまで
人間ドックに車で出かけ七時頃に着いた
受付の人の言葉遣いを聞くと
異国にきたような気分になる
受付をすますといつものようにトイレに尿とりにいった
...
月の向こうにはあの子の影が住んでいる


あてどなく眠って夢に会いにいく


日常系アニメのような非日常


こぼれていく涙の夢をみている目


裏の顔にも表情があったんだ
...
寒さは
指の先から入り込み
肩へ
背中へ
そして足先へ

もう何も燃やすものがない
闇の他にはなにもない世界で
やがて闇と同化する

薄くて透けそうな
パラフィンカーテンよ

...
最近
ライカの70年も前のレンズに夢中になっている

ズマリットという名前だが

現代のレンズでは決して得られない
その写りが面白い

プロの女性写真家が
好んで使うようになってから ...

僕たちの半分は 燃え残り
がらくたを 集めはじめた
不完全なまま 笑ったり
食べたり 愛した

頂点の すこしだけ手前で
自我をもった がらくたが
誰かのかわりに 泣きはじめた ...
いつも突然訪れる
急に寒くなったり
暑い日が続いたり
予告も前触れもなく
激しい雨を降らせたり
それはまるで自然の脅威を知らしめるかのように
生温かい風を吹き付け
氷の塊のようなものを地 ...
ものなべてこの涯無きを負ふゆゑに傾ぎて見ゆる青空の下 私は今花崗岩の上に立っている。ここでは同じ大地が地球の深奥の地点まで直接達している。どんな地層も、どんな夾雑物も、私とこの確固とした太古の基盤との間を隔ててはいない。

この山頂はこれまで生あるも ...
真っ暗なのに
温かい場所
ポケットの中では
右手も左手も
答えを探していた

これが口なら
詰め込んだ夢とは
違うものを選ぶかも知れない

うがいのように
拾うのが先か
捨てる ...

冷凍の ◯◯を 浮かべ
夜じゅう 電子音の
隙間を 冷やしている

描かれた 果実が
部屋を 分断し
わたしたちは つながれないでいる

不自由なままで 笑っている

笑 ...
もう僕はよそへは行かないから帰っておいでと
ただそのひとことが聞きたかった

彼岸へすこし渡る その前にひるめしを食べよう
あなたはそう云ったので
わたしはピアスをして電車に乗りフォークをと ...
そとではなにが
凍っている音がする

わたしにはそれ以外
なにも聴こえなくて
それにしてもこの部屋は暗いんだ
そしてそのことを
喋れる人ひとりいない夜

あらためて時刻を ...
口にすることの不思議さ
この空に 感じたものを   
口にすることの不思議さ
この空に 見えたものを
冬空は澄むほどにその涯なさの担ふに重く俯きて過ぐ 花形新次というのが
個人ではなく
四人からなる自称詩人の
ユニット名であることを
知る人は少ない
それぞれが
自分の
好きなことを
好きなように書き込んで良い
というのが唯一のルール ...
{引用=   我が友、田中修子に}



時折西風が吹く
そして天使が笑ふ
するとさざ波が寄せ返し
沖を白い帆が行き過ぎる

砂に埋れた昨日の手紙を
まだ浅い春の陽ざしが淡く照らす ...
目の前が、白くなる
昨日までなぜあんなに幸せだと
思えていた?

これは罰なのか
私の好きなことだけやってきた

空気が花の色に染まっていた
あの頃

夜を過ごした
あた ...
ときどき本の下から食べ物が出てくるのが怖いのだが
それでも生きて行けることがもっとこわいのかもしれない

知らぬ間に親がいて勝手に子と呼ばれて地球人になりました

先週までのシフト表 ...
スズメに
なんでお前は人間じゃないんだ
そう怒り狂ってるような

うどんに
はやくスパゲティにならんか
そう指導するような

そんな人間に
俺なりたかったっけ



11月の ...
スーパーで売られている無花果はスーパーなイチジクではない
ミルクが切り口から出ていない
それでも ためつすがめつ見る
皮の色合い ふくらみ 同じものは ひとつもない
紅をさしたかのような口が美 ...
自分自身をブラフマンだと言い
警官に連れられ強制入院と
なった彼の目の前で
敢えて
天然石腕輪を付けている手首を
見せつけるように
ボクは彼の薬を
両の手で温めるように挟んだ

『何 ...
風を食べていた鳥は
夢を食べはじめるようになってから ずっと
腹をすかせ
風は
その鳥を食べたせいで
空を吹けずに
地を這うようになった

たくさんの綻びた男たちと
肌をあわあせてき ...
一掬の過去ログとして還らむにささめきやまぬ海にてあれかし 〈世界地図〉を熱心に観ていたあの猫はもうここに居ない

遅れていることを、怒っていたのか  祈っていることを、笑っていたのか

空を買いたいと、樹木たちが 雲に必死で持ちかけている

そん ...
切通しを歩いていった
母と二人で

縁切り寺もあった
夢の鎌倉で

屋台では
地球駒が不思議な同心円を描き廻っていた

眠り駒……

わたしはその時、
じぶんが自分であることに ...
東京がいよいよ
ゴッサムシティ化
しようとしているのを
いち早く感じ取った
花形モータースの御曹子である
花形新次は
エンジニアのコーガン・フリーマン(所謂ふるちん)に
特殊素材のスーツ ...
 ・が刻印された
 塩化ビニールの・を
 セルフレジにて・・する
 ・・主義者の・
 について
  
  『新しくない・・主義』より 
太陽が真上にきた、真
         昼の。またたき。
           幻みたいな ものたち、
きっともう燃え尽きてしまったあとの、私の影。

                体内に ...
やがてこの街をも喰らひ尽くすべき葛の触手の差しいだす花 正直日本人だから
よく分かんないじゃんか
でもさ、映画の主人公とかは
やっぱりカッコいい名前なんじゃないかと思うわけさ
例えばさ
ハリー・キャラハンとか
ジョン・マクレーンとか
ブルース ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
人間ドックホカチャン自由詩1*21/11/12 17:12
面影水宮うみ川柳3*21/11/12 15:06
パラフィンそらの珊瑚自由詩10*21/11/12 9:46
多重人格は好きにはなれないけれどst自由詩421/11/12 5:34
解凍はるな自由詩1321/11/11 23:33
季節とは坂本瞳子自由詩1*21/11/11 22:27
_いる短歌121/11/11 21:51
山頂にて*ひだかたけし散文(批評...721/11/11 20:50
ポケットの中ではミナト 螢自由詩021/11/11 18:35
冷凍はるな自由詩121/11/11 14:17
仮面46U自由詩421/11/11 5:25
夜明けのうた秋葉竹自由詩321/11/11 4:08
ランドスケープ番田 自由詩121/11/11 1:37
_いる短歌021/11/10 23:53
自称詩人ユニット花形新次自由詩221/11/10 21:54
告別石村自由詩28*21/11/10 21:27
目の前が白くなる秋葉竹自由詩221/11/10 20:46
エチュード2梅昆布茶自由詩1221/11/10 20:40
そんな人間吉岡ペペロ自由詩321/11/10 19:50
いちじくるるりら自由詩821/11/10 13:24
腕輪数珠と十字架のネックレス板谷みきょう自由詩3*21/11/10 12:25
風の折れる音草野大悟2自由詩521/11/10 12:01
_いる短歌021/11/9 23:50
 記憶の粒 ハァモニィベ...自由詩221/11/9 22:59
生誕ひだかたけし自由詩721/11/9 22:12
ゴッサムシティ花形新次自由詩121/11/9 22:05
津煙保存自由詩2*21/11/9 16:15
KAGEROUあらい自由詩021/11/9 0:44
_いる短歌021/11/8 23:05
アメリカ人にとってのカッコいい名前花形新次自由詩121/11/8 21:31

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