今日を通り過ぎゆくひとびとを 意味もなく折り曲げ
小道に広がる落ち葉を拾って帰る 死相が耳朶を覆うという
――だれもいないところへ
メタルフレームの一角から、寂しそうなカラダが、だな
私以上の ...
急停車すると
鉄の焼ける匂いがするのね
そんなふうにして磨り減りながらも
あの時のあの人を止めていれば
よかったのかな
もう帰れないのか
生きているのか
上りきった ...
失敗ばかりした
分析などしない
理由は幾つもあるから
その割れた風船を
腰に結んで
風を待っても
飛べるはずがない
この先
過去に戻れなくても
忘れ物はしたくない
だか ...
夢みる眠り
夢みる眠りに
たゆたって
夢みがちな
覚醒状態
夢みながら
去来する記憶
夢みのなか
変成され
未定形な意味に
懐かしさ縁取る
ヒビキ奏で鳴らし
夢 ...
不定形の想いの
崩れるその先には
俺にはまだ解らぬ
謎だらけの轍が
埃を被っていた
誰にも知られぬまま
涙枯れ果てて
叫んでみたって
誰も追いつけぬ
肋を急くだけ
何故だろ ...
駅からの階段を降りると
小さなバスターミナルがあった
植込みか歩道か曖昧なあたりで
蟻たちが作業をしていた
バス乗り場は三番線まであって
各所に行けるらしい
一番線から総合病院 ...
満たされぬ 想いばかりが 募る夜 降り頻る雪 涙に変わる
離れゆく ふたりの背中 縮こまり 涙こぼれて 雨に紛れる
怖れると 躰震える その{ルビ間=ま}にも 冷たき床の 終わらない夜
生きるって何ですか
悲しむって何ですか
死ぬって何ですか
信じるって何ですか
様々な感情が
私の胸を去来する
君は一人じゃないと
思えたらいい
生きるって何ですか
死ぬって何ですか
...
みじかい歯 うまく 磨けた
釦 軟らかく 外せる
カレーも かき混ぜよう
餃子 は さっと返す
においは 甘いのに 外は
みずいろ
枕に置かれ さくら
狂を発する ...
市内の猫カフェ
最近次々と増えている
猫ブームが来ている
暖かい雰囲気の中で
沢山の猫と触れ合える
人によく懐く
猫の方から近寄ってくる
何度か行けば
猫は覚えているかのよ ...
○「登山」
登山は
登りが花である
下りは
空気が抜けた風船のようになる
○「心のグローバル化」
自分のことだけ考えていると
行き詰まる
世界は繋がっているから
○「仏道」
...
答えは無人駅に
各駅停車ではないから
いつもは拾えない
長いまどろみの後でふと
車窓から外を眺めると
満開の桜並木
目がくらむ
駅の方では知っていた
ちょっと昔
複アカ使いの奴がいて
それを指摘されたら
文体が似ているのは
息子だからだと言っていた
ついでに嫁さんも出て来たし
友だち(今も見かけるぞ)
というのも出て来て
この夫婦は ...
気持ちはとても疲れているのだけど
なんだか眠りにつく気がしないのは
気持ちが落ち着いていないからなんだろう
だからといってどうすることもできやしない
目蓋は落ちてくるのだけれど
この ...
趣味は自称詩を書くことです
それが言えたら
大したものですね
普通恥ずかしくて言えないですから
自称詩人は兎に角何の才能もないのに
アーティスティックな人間への
憧れが異常に強くて
自称 ...
空虚な空
くうな空
すべて寝静まる
この夜陰、
声 在る
物 在る
光 在る
闇 在る
抉り出す世界のこの
哀しみ歓び
うきあがるうつつ
うきたつひびきせんりつ
...
ピンク富士
銭湯の絵師が夢みるピンク富士バレンタインにぴったりと君が言う 蛇氏
彼女のいる彼の戦々恐々の日でもあるバレンタインデー
チョコもらったのバレテンだから申告してよね、なんて
...
こんな話、どこかで誰かにもしてみたい
心臓の鼓動と
もう一つ
人には心に脈拍があるのです
意識していないとき
心臓がそうであるように
いつも揺れているメトロノームの振 ...
城郭の門前に
控える
兵士たち、
聴き取ること不可能な
冬の大地の振動に
凍え耐え待機し
城郭の門前に
控える
兵士、
あらゆる光景と現の見通し
独り語る、
...
臙脂のばかでかい垂れ幕の、そら 煙幕に垂らして、それはもう随分前からずっと、したしたと鳴らして。帯びているのだと思った。伽藍堂では陽と月は宙には上がらず、私のまわりには輪郭ばかりが 塗りつぶされ等しく ...
○「シラガ」
シラガは
頭から始まって
陰部に移り
眉毛で終わる
陰部のシラガほど
せつないものはない
○「年寄りの会話」
今日も
入院話で
盛り上がる
○「機械化」
...
これといって単調だったのに、星屑のシャキッとした鉱石が歩いてきて、すこしくろい、やや憎まれずの口からでるスライスカッターに皮膚を裂かれていた。鉱石はひぇんひぇん涙をながし、憎まれずは拗ねて勉強をはじめ ...
肥満だ肥満だ
着ていく言葉がない
終わろうとする冬を
あらゆる手で引き止めながら
誰かを信じたわけじゃない
思想を委ねたわけでもない
すべては嘘なのだから、
いちばん機嫌の良い嘘 ...
赤い糸も今朝の
台風でめちゃくちゃになった
僕の運命は
今どこだ?
現在進行系で未完了の弦
絶えず湧き出て溶け落ちる音
緩く、外れて傍観してる
ミルクをバケツいっぱい
ほん ...
開けっ放しの扉から
吹き込まれる種綿が
つぎつぎと 頬をなぜてゆく
なぜながら 何故、なぜと問う
答えを知らない なみだ
ひとつの 私は
眼底にまで滲みわたる 泡と
波を受け容れず
...
誰もいない午後
見ていた夢の時
遠くに見えた壁
今は景色を知る
心は虚無を思う
目に知っている
ごめんねって
直接はいえないから
どっかに書いて
気持ちを和ます
ズルいんだ
だって自分のためなんだもの
結局誰にもなんにも伝えないんだもの
自分に言い聞かせてるだけ
それだけ ...
月に一度、妻は数日家を空ける
( 詩人の夫とダウンちゃんの息子の
世話してるゆえに、それぐらいは
当たり前田のあたりきしゃりき)
その数日の間は
息子を学校へ送り出した日中に
寿司屋へ ...
日々反省のある僕がもし
誰かにささやかな親切をできるなら
ほんの少しだけ、世は明るくなるかもしれない。
友よ、願わくば
よき連鎖を―――。
あなたの
存在自体が
僕の
心臓です
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
牢記
あらい
自由詩
0
23/2/17 20:17
もう触れることもない
AB(なかほ...
自由詩
4
23/2/17 20:13
これから
ミナト 螢
自由詩
3
23/2/17 19:26
夢みがちに
ひだかたけし
自由詩
3
23/2/17 19:24
はじまりの唄
なつき
自由詩
3*
23/2/17 18:54
バスターミナル
たもつ
自由詩
4
23/2/17 18:41
修練 短歌三連
なつき
短歌
1*
23/2/17 18:29
問い
渡辺亘
自由詩
1
23/2/17 17:38
みずいろ
soft_m...
自由詩
0
23/2/17 17:25
猫カフェ
夏川ゆう
自由詩
2
23/2/17 11:37
独り言2.17
zenyam...
自由詩
2*
23/2/17 10:56
こたえ
やまうちあつ...
自由詩
1
23/2/17 7:29
思い出したことがある
花形新次
自由詩
0
23/2/17 1:01
夜は明けないのだろうか
坂本瞳子
自由詩
0
23/2/17 0:27
ロボコン0点
花形新次
自由詩
0
23/2/17 0:22
夜想18
ひだかたけし
自由詩
3
23/2/16 21:43
ピンク富士
足立らどみ
自由詩
1*
23/2/16 21:02
幸せのテンポ
リリー
自由詩
5*
23/2/16 20:43
門前にて
ひだかたけし
自由詩
3
23/2/16 20:26
慶弔
あらい
自由詩
0
23/2/16 19:35
独り言2.16
zenyam...
自由詩
1*
23/2/16 18:56
鉱石と憎まれず
よるもと
自由詩
1
23/2/16 15:20
パーティー
はるな
自由詩
1
23/2/16 14:39
under the sun
竜門勇気
自由詩
0
23/2/16 12:14
チニタ(夢)
soft_m...
自由詩
1
23/2/16 11:07
墨の色の日
番田
自由詩
0
23/2/16 1:18
ズルい夜
坂本瞳子
自由詩
0
23/2/16 1:17
寿司日記
服部 剛
自由詩
0
23/2/15 23:28
風の便り
〃
自由詩
0
23/2/15 23:21
手紙
〃
自由詩
3*
23/2/15 23:20
489
490
491
492
493
494
495
496
497
498
499
500
501
502
503
504
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526
527
528
529
5.08sec.