すべてのおすすめ
暑い日の地下街、
ジャケットまで着込んだ、汗だらけの中年男性が
足音を立てている。

無数の出口に続く階段を通り過ぎて、
額の汗をぬぐい、隣の同僚に話しかける。

その足音は軽やかで、無 ....
 世界滅亡のカウントダウンに震える最中、地区に一つだけの信号機を無視して、交差点を自転車で横切っていった。空には飛行機もヘリコプターもミサイルも飛んでいなかった。湿度の高い空は、青空の下に、薄い水蒸気 .... 記憶していたものは嘘だった。
時計のアラームが鳴る。
すでに世界は光に満ちている。
思い返すほどもなく、記憶は消えていく。
夢は、触れた肌、触れられた肌。
夢は消えていく。
最終電車。降車する人の群れ。渋谷駅へ向かうホームの光は消されている。
最終確認をする駅員の姿。

電車から降りる。込み合った車内ではうまく呼吸が出来ない。人の波から外れて、立ち止まり、呼吸をする ....
午後6時、早々に暗くなった道を
蛙は横断する。
警戒するヘッドライトはまだ十分な距離がある。

1918年、食用に連れてこられた
彼らの祖先は、食べられることよりも、
食べることにその力を ....
もちろん、知っていることだ。
同様にしてそれらは嘘。歩道橋の上、
先制する構えをとる。で、
教えを施そうとする。無視する人込みにも、
気にしてはならない。
お釈迦様がそういっていたではないか ....
 彼女は体を後ろに仰け反らせた。酒が頭に回ったようだった。ぐるっと頭を回す。目の間のお菓子の袋を開けるのに夢中だった。乾き物の袋を。友人の一人がベランダから大声を上げる。冬の冷たい風が部屋に入る。夜は .... 地下鉄の暗い窓越しに、目を瞑ったと、音楽が聞こえた。

確かに、聞いていたはずの音楽が、より一層聞こえた。
聞こえる音楽の間で、さらにに目を瞑った。
音は、見えなかった。顔に刻まれつつある額の ....
その場に、
軽やかな羽があって、

水に、
必要な、
生きるために必要な栄養があっても。


僕は動かない。
ましてや、毒蛇の授業参観であっても、
僕は動かない。
キクチさんのブライアンさんおすすめリスト(9)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
地下街の柔らかなリズム- ブライア ...自由詩110-8-4
無知のカバンに雨は降る。- ブライア ...散文(批評 ...310-6-20
夢の記憶- ブライア ...自由詩110-3-15
国道246号線、寒い寒い日- ブライア ...自由詩4*09-12-23
蛙は帰る- ブライア ...自由詩309-9-19
秘術にはまだ寒い- ブライア ...自由詩109-1-18
夜のナイフ- ブライア ...散文(批評 ...208-10-19
地下鉄と音楽- ブライア ...自由詩3*08-2-16
と、いう真実- ブライア ...自由詩2*06-9-28

Home
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する