隻眼の月
岡崎師

あの星とこの星とを繋ぎ、ぼくと踊ろう。
星を録音した60分のテープを永延と流し
て。光って、また消えてゆく、星の数を一
緒に数えてください。銀色の円盤が、光っ
ては消える。夜が深まり、息を深く吸い込
んだ。ここは路地裏、世界の最果て。ぼく
とキミは出逢っただろう。折れた羽根で何
度も飛んだ。落ちちゃいそうだ、ぼくはキ
ミを守るから、ボクに月を翳して。ぼくと
キミは夜を飛ぶ。繰り返し、繰り返して。


自由詩 隻眼の月 Copyright 岡崎師 2010-01-18 16:14:22
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淡い虹が架かって、雨が降る。景色は煙って、降ってゆく夕暮。