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ふるい塗料で
世のなかに
送電線は雨や 風
紙粘土の鉄塔が
削り取られ
魚のように
崩れそうに
土草ミズ艸
田んぼ道の
泥濘む足元に
横たえられてら
目の前の ....
その部屋は森の中にある
白いアルベルベッロを思う
しとやかな蔵
水たまりを避け
ガラスの食堂を潜ってしまえば
水面への口笛を湛えた淵が
鳥が浮かぶ
きっとそのうち
梅雨の濃 ....
今日は少しだけ風が強いから
雨雲が喜んでる
爪跡も霞む窓に河川敷
水飴のように頼りない陰り
偶に鳴る鉄橋の響きなんて
すうっと遠い
音色の小さな一隅で
ゆっくり短針が捉える様
....