21

カレンダーを見ると
夏の途中だった
日付は海で満たされていた
子供だろうか
小さな鮫が落ちて
少し跳ねた
恐くないように
拾って元に戻した



22

フライパ ....
 君のクチビル お喋りな小鳥
 喧嘩中のときは プンプン!
 凡そ美麗とは言えない音符を嘴から吐き出している
 (その) サマーコートの羽音からは不可解な羽ばたき
 喧嘩中の癖にくっつき虫みた ....
思うところがあり木の節をじいーっと眺めていたら
目が節穴になってしまった
オロオロと手と足を同時に動かして慌てていると
青リンゴの香りのする見知らぬ誰かさんが
あっちのほうにその辺の事情に詳し ....
ひとりで食べる夕食は
いつものように
電子レンジでチンして3分

たった3分
それでも3分

どうにも待ちきれなくて
電子レンジの前で腕組みしながら
ながめるタイマーは
永遠にカウ ....
いつも目の前に
「もしも」
を二つ用意する

願っていない方の
もしも
だったとしても
驚きすぎたり
悲しみすぎたり
しないように

少しでも
耐性を持っていようと
思って
 ....
わたしを束ねてください

かなしみに もれなくついてくる ささやかな希望と

私とを束ねてください



わたしが集めたささやかな希望を

あなたの手で束ねてください
 ....
綿毛に乗せた
ことばの行方を
わたしは知らない

それは
さほど深刻ではない心当たりで
暖かすぎる夏の日に
ときどきそっと
距離を置く


まっ白な
姿かたちは
どこ ....
5小節へ と

ベースラインの はずむ 弧線が

988 ヘクトパスカル で 吹いて

フィールドの 天半球と かさなって ゆく...

らぶ ばらっど

( 風乗り  ....
言葉は、時々、海に似ている。ひとのそれへの扱い方が。

何でもかんでも投げ込んだり引っ張り出してみたりした挙句
何かあるや否や「言葉って難しいですね。」

ひとよ、それは言葉のせいなのか。
 ....
まあるい泡を
ぷくりと吐いて
そっと寝床を抜け出す
水の流れは
暗いぶん少し冷たい
おびれとむなびれ
ぷるぷる舞わし
水草の間から
夜の空を見上げた

真昼の水面を
きらきら照ら ....
?.

七百七十六番目の天使が
翼をなくした
俺は 黙っていた
言葉は全て 汚れているから
俺は 黙っていた
あと十秒



?.

六百六十五番目の悪魔 ....
ここ数日止まない雨

雨が止んだらあなたに逢いに行こうって

あなたの側でずっと笑っていようって決めているのに

まるであなたとの間を阻むように雨は降りやまない


最後に逢ったとき ....
夏が、また―――
怖いですか
あのひとの抜け殻だから

まひるの世界はあまりにも眩しく
夜の世界は、私には暗すぎる
いつからか
瞳が捉える色彩は
こんな風にゆるぎはじめて
 ....
繰り返される福祉が、
新しく歓迎の声を受けて――、
福祉は、いくつもの、与えられた菓子を食べる。
なかには、埃を被っている、
国民精神総動員要綱も、
    遠くに、ちらついて揺れている。
 ....
彼の名前は「へー、むぅ・・・・」というレベル。
世間一般的には幾分フェームではあるが、
知る人は希少であるばかりか
ピカソやダリと比べると殆ど知られていないし
彼の作品に感動を覚える人は(全く ....
捨てられた子犬のような心のまま
静まりかえったホームで君を待ってた
かわいいとか嬉しいとか
そういう言葉をくれる代わりに
すねた目をしてみせる人だったから
気付いた時にはもう全部
あなたの ....
遥か遠くの星が
時を越えて輝いている

闇に呑まれないように
やさしいつながりを

目に映るのは消えた光
それでも心をうるおすもの

いつかは燃え尽きて
いつかの朝をもたらすのだろ ....
{引用=




あまりに慌しい日々
今日も夕空を
眺められなかった


 せめて この夜は
 星巡りの旅をして
 遠いあの人に
 逢いたい


かなわぬ願いの上にも ....
反った背中に

命の雫が伝う

痛いのか
悲しいのか

顔を歪めて

全身全霊の

叫びを



それを見ている

私は

嬉しさと
切なさとが

混じった ....
わたしにんげんじゃなくなったから
たべなくてもへいき

みていてイチキロやせるから
ニキロ
サンキロ


ロク
シチ

わたしにんげんじゃないから
ぜんぜんへいき


 ....
私は虚無の世界へと溺れて逝った 
見渡せど 荒廃した第弐の街
罪の果実は黒ばみ
噛めば 砂の味覚を感じ
成す可き事の無き時間枠を彷徨ふ 

こんな私は幸福なので在ろうか?
否、きつと こ ....
真夜中に夢想する精神(こころ)

セックスしてる姿のまま化石になった

男女の生き物のつがい

恐らくはホモ・サピエンス(人間)

ご先祖様たちは死んだ後も愛し合っていた

その巨 ....
大地が 少し 揺れた

ここはパリなので
それは夢だと分かった

モノクロのカーテンの幕が
ゆっくりあがるように
日を目覚めさせる そういう揺れだ


意識の向こうに
黒く流れる ....
 世界は止まっているんじゃないかと思う ラジオをつけてみる よかった 世界は動いている
 灯りは消灯だけだ ブルーメタルのMDコンポに浮かんでいるデジタル文字が網膜に焼き付く
 世界はラジオを通し ....
道路に
白い羽根
一枚 落ちていた

こんなところに
鳥がいるのかな

空を見上げた

これは
天使の羽根だと思った
雑感1

 D80を買ったのが五月の連休前だから、まだ一月足らずしか経過していない。
 この一月あまりのあいだ、私は、このカメラを携え、東京都内のさまざまな場所に赴いて、撮影行為に没頭した。
 ....
「水流の果て」



鼓膜をふるわす深緑の葉音
幸せな季節のうららかな羽音

流れる

幾何学をまとった馬車の轍の下で
土の動物の思惟と哲学は時に溶けゆく

地球の宴には
 ....
 浅瀬に人影がうかんでいた
 ゆらゆらと動いているのは髪の毛ばかりで
 まだ生きていた父とふたり
 はるか野の際をいく船に手を振り
 斜面の草をゆらす風に
 白い花びらをちぎっては散らした
 ....
スーパーマーケットの入口で
マンゴウを手にした瞬間、
子宮が微かに痙攣したのを
見逃すことができなかった
雨の、せいかもしれない
外からは背すじを正すような
水しぶきが響いている


 ....
かいだんを
果てまで上ることにした
上にのぼる程に
ところどころこわれたヶ所があって
下をのぞき込んだら
いっぱいなみだが落ちた

高さには差があるけれど
ひとはそれぞれ
頂を所有し ....
こめさんのおすすめリスト(5567)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
「その海から」(21〜30)- たもつ自由詩20+*07-7-23
でも愛らしい乙女- きりえし ...自由詩4*07-7-23
ふしあな。- もののあ ...自由詩12*07-7-22
くるり- 恋月 ぴ ...自由詩39*07-7-21
サイン- 藤原有絵自由詩5*07-7-21
わたしを束ねてください- るるりら自由詩907-7-20
綿毛- 千波 一 ...自由詩14*07-7-20
ぴえろ・ぎゃろっぷ- モーヌ。自由詩13*07-7-20
我に光あれ- 小池房枝自由詩11*07-7-19
碧い魚- LEO自由詩30*07-7-17
祈り- 水在らあ ...自由詩2707-7-17
雨が止んだら- ajisai自由詩9*07-7-16
空蝉の夏が、また- Rin.自由詩2007-7-13
幸福のデッサン——デッサン- 前田ふむ ...自由詩31*07-7-12
イブ・クラインと私- atsuchan69未詩・独白5*07-7-12
てのひら- 和歌こゆ ...自由詩1007-7-11
創書日和「星」- イズミナ ...自由詩5*07-7-9
七夕の夜だもの- まどろむ ...自由詩8*07-7-7
七月、今宵。- 深月アヤ自由詩5*07-7-7
わたしににんげんがかえってくるとき- 長谷伸太未詩・独白307-7-6
第弐ノ街- 命鈴自由詩107-6-26
「夢想」- たかよし自由詩307-6-24
- もも う ...未詩・独白17*07-6-22
思い出す- はじめ自由詩907-6-17
天使の羽根ひろいました- Lucy.M.千 ...自由詩3*07-6-11
雑感1- 松原 台散文(批評 ...1*07-6-10
水流の果て- 古河 セ ...自由詩307-6-9
砂景- 月夜野自由詩8*07-6-6
マンゴウ- まほし自由詩15*07-5-31
やさしい怪獣- tonpekep自由詩12*07-5-30

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