「ぼかぁ…こっちにいきたいんだよ」
暗夜のY字行路に、かみそりの如く光るレイル
中年で細身の車掌が傍 ....
朝に走る
生まれたばかりの太陽と
まだ冷たい春の空気
しめった砂まじりのアスファルト
あらいたてのジャージ
ほどけそうな紐
昨日の夜
みんな死んでしまえってつぶやいた
そして夢 ....
貴方と語らった夜より甘く
下らぬ人生は夢幻の現在(イマ)
吐き溜めた言葉に偽りは無い
修羅と化した其の表情まで 憤りまで
私は髄で記憶するだろう。
私が独り果てるまで・・・
如何し ....
「わたしたちのからだ ここに入るのね
その言葉は 墓前に供えた白い花より麗しく
遠くに 在るもの いつか 訪れる
その日を見据えては 永久 に さすらい
「わたしたちの心 あの雲に ....
何か云いた気な空を雲が覆った。
幾千の種が入り乱れた末、
些少ながら遂には人を喰う世界まで確立される。
?独り?
薄汚れた私は美味しいですか?
きっと廃棄される為
産み落とされた埋 ....
塵も積もれば山となる。
一円だって 大切 なんです。
わたしの視点は常に動いている
つまりは漂泊している
定点にとどまることなく
四次元に動きまわっている
時間も場所も人も変わりゆく
きみはその雲の行く先を知れない
わたしは明日きみの見る雲を知れない ....
カカ カカ カ
くる くる くる
カ カカ カカ カ
くるくる くる
くるくる回る機械の中心に
仔猫の憧憬画みえたよ
分解
し ....
惑う星僕らの地球を抱きしめる
もし君が六等星でも探し出そう
星屑のこぼれる音か波の音
誰かに裏切られた時の恐怖は
階段を踏み外した時の恐怖に似ている
何度
階段を踏み外しただろう
まぁ
全て私の足がいけないのだろうけど
愛の幽霊は見えないので
誰にも信じてもらえません
愛の幽霊はほんとうはいません
だから誰も信じません
愛の幽霊がいるということを
証明したくともできません
ほんとうはいないからです
でも ....
生後四ヶ月の娘を朝の5時からあずけれるような
保育所をさんざん探してさんざん電話をかけたあと
少し詩を読んだ
被爆者のケロイドを体に負うことが
物事を理解することではない
とりだされ ....
雨はイヤ
硬い椅子もイヤ
偽善的な男もイヤ
欲しいのは暖かさ
欲しいのはぬくもり
正確さ
不確かさ
汚れちゃったの?
それは必要?
重さを見ない軽薄さと引き換えに ....
か 母さんが言った
き 今日はシチューよ、と
く 久遠の幸せは
け 結構近くに
こ 転がっている
{引用=再びmikoさんへ贈るあいうえお作文。楽しい。}
いとおしさで
何もかもを埋もれさせて
刹那さを
髪の隙まで散りばめて
花びらを いちまいずつ降らせるように
いつしか貴方を愛していたの
仏さまが
座っておられるのかと思っていましたら
なんともかわいらしい顔をした
花の精でした
春 の 優しい光でも
わたしには 強すぎる
どんなに やわらかな光でも
その傍らに
影 を さすから
鬱がカビの様に
体じゅうを侵食してゆく
涙にならない悲しみが
怪獣のような唸り声となり
僕を壊していく
鬱の濃度が上がってゆく
血液中に 尿の中に
汗の中にも ....
片足だけ靴履いて
レプラコーンに会いに行こうよ
どこにも続かない道を
どこまでも行こうよ
いってらっしゃい、と
みおくる
いとしいひと
あなたをおもう
そうして
かさをほします
さんがつのゆきは
ひがゆるむまでに
きえてしまう
あかし を おる
しろい ....
まだ空が暗いな
と呟く貴方の唇に
もう触れることなどできない
全てが涙を誘うよ
毎朝 駆け足で通っていた
このアスファルトの道も
7時50分
あと5分が勝負だって
いつも笑いな ....
花はそのままで美しい
草木もそのままで美しい
根も葉も茎も枝も美しい
葉が還る土も美しい
あれらは光の受け手である
ケイソウはそのままで美しい
渦鞭毛藻類もそのままで美しい ....
あなたの姿を まぶたの裏側に
赤い 糸 で繋ぎとめ
下の名前を そっと 呟いてみる
あなたへの 気持ちを 確めたところで
ぬかるむ春の気配に取り残された針金細工
忘れ ....
ノスタルジア
いつもこうやって
桜がひた隠すものに手を伸ばして
節目を告げる煙を掴むと
光が彼らを追撃した
西に傾いた太陽は
尊大で
不吉で
鐘を左手で鳴らした
国が死んだあ ....
北の郷にも
春は来て
紅やら白やら
梅が咲きました
梅の香とは
どんなものかと
高くもない鼻を
差し出してみれば
黄色に染まった鼻を見て
笑う君
ほころぶ梅に
負けず劣らず
頬そめ笑み咲き誇る
....
私は盲目のまま、足を投げ出して街角に座っている
監視カメラのように世界を写しているだけの
ガラスの箱のようなまなざしで
ガラス箱の中で生まれる淡いひらめきは
孤立したままで消えていくのがふ ....
ぽかぽか昼間の日だまり
橙の球体に凝縮していく
影が長く長く伸びていき
空から闇を呼んでくると
おうちの中にぽかぽかは
いちもく散に逃げていく
街の灯りきらきらきら ....
後ろばっかり向いてるから
うまく歩けてないぞ
来るものすべてはねのけた
何がそんなに怖いんだ
他人を受け入れる事は
自分を受け入れる事より難しくて
餌をもらって喜んだ
それが毒だ ....
小雪舞い散る季節に 桃色コートを着込んで
君は白いブーツでステップを踏むんだ
寒がりの癖に 白い息をふぅっと吐きながら
さぁ手を繋ごう 雪が雨に変わる前に
ここは寒い ココアを飲みに帰りま ....
東京の空に雪が止まって
カサリ カサリ
ファルトを染める
家路を急ぐ群衆にまぎれては
いつもの景色がよけいに悲しくて
変わらない信号とか
不満がよく似ていた
体と相反して ....
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