山道は
うつらうつらと 川のように曲がりくねり
日差しが 折り紙の 折り目のよう
知識の折りたたまれた場所に
潤うしい硯の前に 座ろう



花は、テーブルにひとつあれば いい ....
表情の少ない
甥と姪が泣いている
眼を腫らしてはにかんでいる

泣くことなど想像もつかなかった
山男の義兄が
もう少し生きて欲しかったと泣いている

葬儀の場は
涙の大きなプールで
 ....
放射冷却の始まらないうちに

まだ暗いうちに出発しようか

太陽ののぼるまえ暖かいから

澄み沈んだ空気きれいだから


高速を西に走る

お月様が山の端だ

ビルのあいだだ ....
錆びついた月に沈んでいく舟を助けずに飲むワインが渋い もういちど夢へ会いに行く 箸が並んでいます
きれいに連なって並んでいます
じいっと
待っているのです

箸が並んでいます
もう
ここには帰ってこないのです
グワシにもI LOVE YOUにも見える手話 交番のまえ銀杏あり

悲しみ抜けおち

この透明は涼やかだ


悲しみなくなりゃ

いのちも透ける

おばちゃん怒れば

バイトもびびる

のぞいて見えるよ

内に秘めたもの

のぞいて見えるよ


 ....
タクは札付きのわるだったらしい
大人を信じていない
でも金ちゃんと俺だけには気を許す
稀なことだそうだ

やつが鑑別所にはいったことで
所管の警察はぎゃくに若いやつらのおさえが
効かなく ....
俺さびしいか

いかさまか

俺さびしいか

さかさまか

渋滞ゆっくり

ながれてく

光をともして

ながれてく

俺さびしいか

いかさまか

俺さびしい ....
【古非のぷろぺらぺら】

寄る辺なき人を包む卵白は
光を まだしらないから 蔭も しらない
光に かざすと 水路のように やさしい 
血管は だれの目からも 守られている
けれど あなたは ....
等圧線の険しい尾根道を
一気に駆け下りた寒気の精鋭に
容赦なく身体を押えつけられて
また2センチ青空が遠のいた

街路樹の痩せた指先から
次々に零れ落ちた枯葉の巡礼を
容赦なく運動靴 ....
※「松島の月まづ心にかかりて」芭蕉

  ー崖の上から延びる松の枝
      その先に見える月と海

回復できないクラゲが漂う水面に
揺らめいているのは風の溜息か
天空にはクラゲの昇天 ....
わたしたちは
ふたり

いつも別々

ふたりのわたしたちは
ひとつになる試みもしたけれど、

きっと
その時は気付いていなかった
けれど
ひとつになるのは
窮屈だっ ....
NHKのアナウンサーが

各地の日の出の時刻を告げている

金沢6時29分6時29分

大阪6時30分6時30分

広島6時41分広島は6時41分


天体に住むぼくたちを愛おし ....
いつも待っている
誰かを
何かを

右手か
左手で
いつまでも招きながら

黄色い砂埃も

べたべたしたちっちゃな手も

酷い陽射しも

すぐに味がしなくなる憐れみも
 ....
垂直に伸びた滑らかな心地よい破滅が、
有機LED照明の夜を華やかな血の色に染めて
犬になる、坩堝に溶かされたユダヤの歴史を切なく青い闇に灯していた
まるで愛のない‥‥産地偽装した悦びの声と
そ ....
腹筋の割れないままに初時雨 遠い星までの距離を
なにをもって測ろうか

言葉でそれとも
夜の波の響きで
それともきみの血流の速さで

こころの深さはなにで測るの
ざわめく風のおとでそれとも
過ぎた日の木漏れ日の ....
                 131111


すぃーとん
 すぃーとん
穏やかな季節
こころからの祝祭日の
いわれなき嫌疑を指弾する指と指の間に巣くう白癬菌を指摘する皮膚科医師の笑 ....
山と山のそのむこうの谷をも なだらかに結んでいるのは、
空の高さと広さに あかるい ふしまわし 
 
カッコー  ( の声がするたびに わたしのこころに 閉じカッコをつけてみる
カッコー  ....
だれかがふいごを吹いている

ぼくのいのちを消すまいと

だれかがふいごを吹いている


知らないだれかと

知ってるだれかが

知らないところで

知らないところで

 ....
こんな色をして

みんなのためにがんばっている

すみのほうでおどけた顔している

こんな色をして

そこにいないひとのことを想い

胸をいためてはまた

きみはみんなのことを想っている


きみのい ....
火葬場の銀木犀や紅水晶 ジュリエットは泣いていた
あんなに固くかわしたはずの契りはなんだったのだろう
風と男は信用できないと泣いていたのだが
すぐに泣きやんだ

だって泣くのもけっこうつかれるんだもの
そして地中 ....
飛びゆきし鵯の残像見知らぬ子 死ぬまで内緒を忘れている 今はもう(夢の時間)になった、十代の頃。  
ほんとうの道を、求めていた。  
敷かれたレールを、嫌がった。  

思えばずいぶん、{ルビ躓=つまづ}いた。  
人並に苦汁を飲み、辛酸も舐め ....
一日分の答え合わせは
いつも寝床の中
模範解答のような布団に
やんわりと挟まれて
たいていが正しくない僕は
自分にバッテンをつけては
寝返りを打つ
寝返りを打つ
寝返りを打つ

 ....
会いたいな
会いたいな
今年もやさしいあなたに会いたい

いつでも私を見かけるたび
やあお嬢さんと挨拶してくれる

薄紫色の私のドレスを
きれいだねって褒めてくれる

また今年も
 ....
こめさんのおすすめリスト(5567)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
消えるには少し速い- るるりら自由詩20*13-11-24
葬式- ……とあ ...自由詩22*13-11-19
まんまるお月様- 吉岡ペペ ...自由詩513-11-18
錆びついた月に沈んでいく舟を助けずに飲むワインが渋い- 北大路京 ...短歌413-11-18
もういちど夢へ会いに行く- 北大路京 ...自由詩713-11-18
- 乱太郎自由詩2213-11-18
グワシにもI_LOVE_YOUにも見える手話- 北大路京 ...川柳1313-11-17
銀杏あり- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...713-11-17
俺たち- 梅昆布茶散文(批評 ...513-11-17
俺さびしいか- 吉岡ペペ ...自由詩1013-11-16
【非】古非のぷろぺらぺら- るるりら携帯写真+ ...9*13-11-16
子供は風の子_大人は火の子- nonya自由詩25*13-11-16
海月ー2- ……とあ ...自由詩12*13-11-15
ふたり- 鵜飼千代 ...自由詩10*13-11-14
自由- 吉岡ペペ ...自由詩613-11-13
招き猫- nonya自由詩18*13-11-12
幸せの風- atsuchan69自由詩4*13-11-12
腹筋の割れないままに初時雨- 北大路京 ...俳句513-11-12
distance- 梅昆布茶自由詩26*13-11-11
夢に関する権利(朗読用)- あおば自由詩5*13-11-11
南国の魔女か人魚か轟きか- るるりら自由詩16*13-11-11
ふいご- 吉岡ペペ ...自由詩913-11-10
こんな色をして- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...713-11-10
火葬場の銀木犀や紅水晶- 北大路京 ...俳句313-11-10
その後のロミオとジュリエット- 梅昆布茶自由詩1113-11-9
飛びゆきし鵯の残像見知らぬ子- 北大路京 ...俳句213-11-9
死ぬまで内緒を忘れている- 北大路京 ...自由詩813-11-9
無人駅にて__- 服部 剛自由詩11*13-11-6
答え合わせ- nonya自由詩20*13-11-6
サフラン- 未有花自由詩15*13-11-5

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