死するものの輝きがひとつの歪んだ戦慄のなかで遠景をひろげている、過去から届くさかだつ呼び声は次第に熱化して僕から幽石を焼き切ってしまう、僕は雨の中で生まれたのだろうかあるいは海の中であるいは問うことの .... 夕焼けに染まる
うしろ姿が焦れて
奇妙な鳥の羽が
手紙を星へ届けた

万年筆の青いインクでつらつらと
書かれた迷いのない筆跡で
時は重なっていて遠く定着している

斜陽は
雲にすじ ....
キスの一秒前に揺らめく引力をみんな知ってる こいびと以外 「引越し引越しさっさと引越し」
ご存知騒音おばさん。
マスコミに悪者として取り上げられてしまった
彼女の事を一人の人間として見る人は
今はもうだいぶ少ないと思います。

私が見た所、
マ ....
頭にぽつかりと浮かんでゐた

たいせつな言葉を ほんとうにたいせつなのに

風がさらつていつてしまつた

残された僕はただただ吹雪に打たれてゐた
ほのめかしおめかし
おかしかかし
すれっからし
おでんにもからし

ずるいからすだから
からまわり
あからさま
からからからわらい

やめてからかうのは
まじめだから
からだだ ....
明るくほつれだす端切れ黄泉と見脚部見え

天地間の空室 粒子でチェックアウト

らんたんを提げてまったくあかるい袖

分離帯へ病みかかる木の電飾であるく

花畑を下りた河口でみおくる油 ....
どこまでもいけるなら
どこにもいかない

どこにもいけないから
どこまでもいきたい

いないから恋しい
いてもまだ恋しい

きみとならどこまでもいける気がしていた
それはありふれたサヨナラだったから
僕もありがちな言葉でお涙頂戴演舞劇
そんなくたびれたスーツを脱いだなら
もうちょっとくらいは笑えたのかなぁ

通勤電車は満員だから息苦しいらしい
電信電 ....
――各々の叫ぶ秘密
喫茶「ロバの耳」へどうぞ

扉を開ける合言葉は、
「王様の耳は、ロバの耳。王女の耳もロバの耳?主人の耳は地獄耳!?」
でございます

――わたくしめは
各々にとって ....
朝起きて隣を見てみると
やっぱり君はいなかった

いるとも思っていなかったけど

フライパンを火にかけてオリーブオイルとバター
電子レンジでミルクはホットで
あたたまったフライパンに落と ....
初出:
ウエノポエトリカンジャム3 公式パンフレット「Iu(イウ)」(2005年夏)
(http://www.upj.jp/)
「詩なんかよく知らない人にネットの詩について伝えるメッ ....
誰もが寝静まったよなかに

僕だけが起きていて

眠れない夜 朝が来て

午前中のいい時間に眠りに落ちる

遠くでカラスが鳴き交わしている

駅に行く私営バスの音がする

本当 ....
ヒナゲシの花弁のようのように

脆く儚い恋だった

今思えば綱渡りのような

危うい恋だった

恐る恐る僕は君に触れた

あまりにも君はすんなり

僕を受け入れた

僕は困 ....
「残酷な天使のテーゼ」はご存知、
「新世紀エヴァンゲリオン」のオープニングテーマです。

※歌詞を読みたい方は、検索エンジンのキーワードで、
 「残酷な天使のテーゼ 歌詞」を。

この作品 ....
大覚アキラ『サンドウィッチ』
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=54978



 前回の反省点としては少々しめやか、じゃなくて空気が湿っぽくなっ ....
破滅的なきぶんを
たのしめるようになった
ふりまわされたってへいき
ごくたまにあの人が 
喜んでくれさえすればいいの
それでいいのよ

新しいあそびは
じぶんしかいらないの
あの娘の ....
きれいな色で定着した思い出

サヨナラを告げて
新しい世界へ今旅立つ
しあわせの渦が待っている
北の国では雨粒が
まっしろな六角の花を咲かす頃
運命をギュっと掴んでいたその指は
夢や幸せも白く結晶させたようで

すべからく物事は
原因があって転がりだし
人との出会いも必然で ....
僕はただ、世界に憧れていただけ
僕はただ、冒険に憧れていただけ
あなたを望んだ覚えはありません
愛しささえ、伝えきれていたなら。 ららら月曜日
水草に こっそり つぶつぶの朝
金魚さん 卵を生みました。
。.

お母さんとお父さんは 大きなお家で あなたを待ってるって

・・
2日め
お ....
− 愛は確かに潰えた


  男の心に残っていた僅かな温もりを奪い去る良く晴れた或る冬の日の未明 月光に射貫かれた眠れぬ夜に 愛は国道246号線池尻大橋近くの交差点で潰えた 間断なく走り去るヘッ ....
メンソール 紫煙に滲む蒼月の 喉を犯せり 罪とばかりに

音塊の 爆音ほどき 我は見し 烈しきリフの 愛撫さざなみ

土曜日の午後2時半の日溜まりの 陽炎たちて麩菓子ほおばる
何事にも関わらず
こだわっていない、と言うのは嘘だ
それは自分を偽っている

それが真ならば、怒りと言う感情はありえないし
その怒りもその実歪曲された性欲だ
「孤独」

僕は孤独に気付いていない様で、
他人の言う孤独とは違う所について孤独に気付いており、
しかし僕が気付いていない所でやはり僕はしみったれた孤独なのだろう

枯葉の様な孤独 ....
君の知らない深い悲しみを
僕は背負って生きている
そして君も僕の知らない過去の残骸に
足をとられては涙を流す


この街のプラタナスも深まる秋の気配に
すっかり色づき始めたよね


 ....
このパンフルートの音色で
君の過去を知る事が出来るとしても
僕は知りたくないし

このパンフルートの音色で
ふたりの未来を覗く事が出来るとしても
僕は覗きたくないよ

昨夜からの冷たい ....
今夜の仮装は何が良いかな
あなたは狼男で、わたしはバンパイア
君は朗らかな笑顔で
オレンジ色のほくほくを
ていねいに掻き出しているね

ふたつの三角から掻き出したら
お次は大きな四角から ....
ある日見た空に
飛行機雲が白くひかれていて
それが矢印のように思えました

きっとそんなところにもきっかけはあって
感じたままを力の向きに
見上げるその
角度にも
だから


  ....
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