雨が降る
泣いてないかと君が言う
泣きそうなのはあなたの影で

雨が降る
寒くはないかと君が言う
震えているのはあなたの肩で


しとしとと
雨が降ってる 二人の前に


雨 ....
隠してあった断裂,亀裂
突然、あんぐり口を開け
すまん、すまんと
向かってきます。

僕は またか とがっかり、ウンザリ
それらの口を引っ張って
縫い合わせようと
努力します。

 ....
晴れの日の白々しくてカーテンを引く


昏く雨降り続きレインコートの黄鮮やか


清水のように靄 窪地に溜まり溢れて
                    091203




頑張らねばと死体に鞭打つ響き在り
罰の痛さと
へたくそな
指の圧力強すぎて
革が破れて
しまうかと
聞く耳持たな ....
過去未来形でわだかまっていく
後悔の連鎖反応は
僕の肩越しに風が
運んできたものだった

まなざしは魔法を持っているので
今は瞳を閉じ何も目にすることなく
嵐をやり過ごすようにそっと
 ....
あなたの声がこだまする

力になりたくても

僕には何もできないんだと

少し悲しくなりました

電波にノってトべたらいいのに
柔かく
優しく
包んで
そっと

触れて
安らぎ
ゆるり
時流れ

微笑を
尋ねて
祈って
待ちて
大事なものには形が無い
無いものを確かめようともがく

心はあるか?
心は見えない
心はさわれない
心が無いと思う人はいない

大事なものには形が無い
無いものをほしがって今日も泣く ....
アカルクアカルク
ウスッペラク
風とおしよく
かるくかるくかるく


トクベツなんていらないよ
専売特許もイラナイよ
いつまでも握りしめてても
腹の足しにもなりゃしない
空 ....
花のなくて12月の太陽


ビルの林立と車窓 都市生きて


朝霧ひっそりと都市は遠景


うつらうつらまどろみの泉湧く


夢博士淡い樹木と補虫網


読書してシナプス ....
あなたは私を撫で

「猫みたい」と言った

私はあなたに撫でられるのが好きで

ただなんとなく聞いていた

あなたには私より愛している人がいるの知っていて

温かい手が伸びるのを待 ....
自殺が話題にされると
じぶんの引き出しに
自殺が入り込んで来る

まさかじぶんが
そんなこと
今は有り得ない

この実感が曖昧なことに
しばらくして気づく
自殺よ、忍び寄らないで
 ....
何故生きるかって? 
目の前を覆う 
すべての霧を射抜いた 
明日という、夢の為さ 
正しい答えを選ばなければ
君は名前を失うだろう
詩を書こうなんていうのだから
さぞかし自信があるんだろう?

ここは平らなマムシの背骨で
掃き清められた黒い山脈
水の流れる音ばかりが
 ....
花びらを口に含む
美しさを
儚さを
自分のものにするため
理解するため

永遠の貝がら
柔らかく張りのある
食べられることもなく
散りゆく姿を
傍観しているのは
狂い咲きはじめた ....
左腕の火傷に悲しむ包帯


空明ける手刀切って灯るもの


陽光に揉み解されている固い魂
side A
--
夏みかんの色彩
まばらに宇宙は羽毛に反射して
僕たちのミクロは誰かのマクロ
ヴォルテールだって苦笑してる

夏みかんの潮騒
冬になっても春になってもここで
あなた ....
固い地面を蹴って足早に
バス停へと向かう襟元に
僕が贈ったマフラーが
暖かい空気を孕んでいる

声も手紙も届かない
それほど遠い場所に立って
あなたがどうしているかを
こんなにも気にし ....
思いをたぎらし
苦しくても
前に突き進む
将来の為に

誓いの言葉を
忘れずに
もう一度チャンスをと
願ったあの頃

諦めないで
自分を信じて
皆の幸せの為に
自分の幸せの為 ....
小学校四年生くらいの頃だっただろうか
クラスで紙飛行機が大ブームになった
授業が終わると男の子は一斉に折り紙を取り出し
思い思いの折り方で様々な形の飛行機を作り
外に飛ばすと先生に叱られるので ....
黒い河の向こうを

電車の明かりが渡ってゆく

あと6時間もすれば

この街は放射冷却で煙れるだろう

置き去りにしたのは

ぼくの心、それともきみの心のほうなのか

あの電車 ....
すべてを失ったはずだった

あれから家に辿りつくまで幾度と無く転んでしまい
死装束にと亡き父に誂えてもらったリクルートスーツ着てきたのに
あちこちに鍵裂きを作ってしまった

死への船出がこ ....
海牛の紅く発情して水温かい


王国 垣間見て身震いして


海に出て北風いっぱい帆に受ける


心に芯の様なものが出来る そんなお年頃


都市がお経の様にざわついている
君の願いは僕の夢
君の喜びは僕の楽しみ

太陽が与えてくれたものだから
小鳥が聞かせてくれたものだから

君の泣き声は僕の涙
君の怒りは僕のいたらなさ

月に落としてしまったもの ....
雲が割れた
眩しい

手をかざした

光が
真っ白い
微笑む君に
そこにいるもの皆魅了された、

君の言葉は
柔らかな光りに
反射して銀色のモビールのように
中空をキラキラ漂い

君のまなざしは
柔らかな光を讃えて
その場にある
生 ....
メスで切開の空に滴る雨


曇天の暗さ太陽を尾行して


南天の赤が枯れ草色に置かれている
疲れてしまった
身体をあたためて
きずつけられた
プライドを修復する

神様はいるのかいないのか
どちらにしても僕たちに
都合よく現れるスーパーヒーローではない
だからといって感謝は忘 ....
あかぎれの 手にクリームを 塗りながら 母の位牌に 昔を思う プリズムを
とおしたひかりは
なめらかな
グラデーション

うつろう色みを取り出して
あか き みどり と
括ってしまえば
そのなめらかさは失われ
大雑把さに囲われる

そん ....
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