こらえても ゆがむくちびる ふるふるふる
うるみ零れる おかっぱの髪
パパあげる 玄関先で 待ちわびて
握り続けた シワシワの春
負けないぞー きいろい声は どこいった
頭ならべて ....
おつかれ
君は最後までキレイだね
最初に見たのは君の 背中 だった気がする
瞬きをしたら君はすごく大きくなっていて
私には 頭が見えなかった
次に見たのは
私を通り抜けて背後を見る君の目玉 だった
いつかの瞬間に ....
私を繋げてくれるモノ
ぼくは詩人
転がるときに感じるのは痛み
同時に気づかぬ優しさ
今日もまた
朝の散歩をしていると
川に流れる小石に出会いました
もともとは上流にあった大きな石
水に流され
....
ぼくはカエル
ふだんは道ばたでひなたぼっこ
からだが乾いたら水の中へ
のんきな生活
今日もまた
朝の散歩をしていると
シジンとやらに出会いました
シジン?
ぼくにはなん ....
鉄線花
風車なぞに
なりたきか
ぼくは詩人
わかっているようでも
未知にはじまり
謎で終わる
ことの方が多い
今日もまた
朝の散歩をしていると
クモに出会いました
不気味に大きく巣を張って
ひたすら ....
富良野に行こうと思うのさ
もちろん君を連れてさ
そりゃーいいところさ
水色の空の下で
パステルに揺れる
あのラベンダーの薄紫をすくって
両手からこぼれる
光の匂いを
嗅ぎまくりたい ....
「この花きれいだね」
あなたは美しさの形を指先でなぞると
風の誘うままに微笑み
未だ慣れぬ白い感触を確かめながら
おぼつかない足取りで
わたしの半歩先をゆっくりと歩む
....
粉々に砕けている銀色の空の傷口から、
降りそそぐ驟雨は、わたしの灰色の乾いたひとみを、
溢れるほど、潤してゆく。
壊れている、遅れている砂時計のなかで
わたしは、眼を浸す溢れるものが涙だという ....
夜が訪れたことに気づかないでいたら
いつが夜明けなのかわからなくなってしまった
区別がつかない 月は
欠けているのか 満ちていくのか
私の呼吸と 似ていた
{引用=お話と呼ばれる ....
http://solaris.cocolog-nifty.com/solaris_sta/
新旧取り混ぜて、ソラリスsta.上の幻たちの文章をブログの形でアップしてます。
修正・推敲しながらの ....
ぼくは詩人
絵画は色の詩
詩は言葉の絵画
今日もまた
朝の散歩をしていると
画家に出会いました
のどかな風景を描写して
きれいに光の線が加わる
感心していると
ぼ ....
黄色い花が咲いたよ 緑の原っぱに
無数の貴石のように きらっきらっと笑いながら
咲き出したよ
ああ来た やっと降り立ったよ 朗らかな風が
南から柔らかな日差しと甘い香りを引きつれて
やあ 坊 ....
ぼくは詩人
星は自分で探すもの
幸せは自分で見つけるもの
今日もまた
朝の散歩をしていると
少女に出会いました
星を探しているの
しゃがみながら熱心そう
朝に ....
叩く
ひとを叩く
大好きな彼女
君のこと好きだよ
と言わずに叩く
大切な母親
いつもありがとう
と言わずに叩く
可愛い我が子
よしよし
と言わずに叩く
....
ぼくは詩人
どんなときも
どうにかする気持ちが大切
今日もまた
朝の散歩をしていると
少年に出会いました
空を見ながら
不安そうな顔をしていました
雨が降ると
....
きたないワタシ
きたないアナタ
きたないニンゲン
キレイなせかい
未来の自分に会いたいか?
それとも
過去の自分に会いたいか?
とにかく
徒に考えを消費するより
足を進ませて登ってみろよ
理性を片手に
一握の砂が手から溢れ、砂塵となり空を駆ける
遥か遠く、アジアの何処かで沈んでいた砂が風に乗り日本を舞う
そして沈む場所を日本に変える
何故舞い、何故沈んでしまうのか
砂が元居た ....
ぼくは詩人
なぴく風も風
吹き荒れる風もまた風
今日もまた
朝の散歩をしていると
紙飛行機に出会いました
とても小さな紙飛行機が
いくつもいくつも
草むらの中に落ちてい ....
ぼくは詩人
時とともに季節は巡り
巡るとともに
季節は移り過ぎていく
今日もまた
朝の散歩をしていると
カレンダーに出会いました
1年を1枚に紙に集約したもの
それを眺 ....
キレイじゃない色なんてない
繰り返しくりかえし
ちょっとずつ進んでく
私たちの密やかな想いの始まりは
八月の明るい月の下
小さな灯りを頼りに
貴方の指にそっと触れ
少し汗ばんだ手と手を繋ぎ
それだけで胸は高鳴り
それだけで充分に潤い
そのままの格好 ....
部屋から見た景色
無機質なビルの壁
手を伸ばせば触れてしまう
南側の窓から見た景色
単調の中の複雑な構造
到底真似なんて出来ないだろう
カンバスに描いている
この部屋から見える景 ....
ぼくは詩人
当然に気がつくきっかけは
ほんの些細な偶然である
今日もまた
朝の散歩をしていると
お地蔵さんに出会いました
顔はやさしく笑っている
出会った人にそっと
話 ....
君に
君の心と僕の言葉が反対を向いてどうしようもない時は
僕のことをへちまのちんちくりんと見なして
うっちゃってくれればいいよ
僕は少し酢とかにんにくとか
鼠の尻尾とか ....
ぼくは詩人
きまりというものは
人によっては自由でもある
今日もまた
朝の散歩をしていると
少年たちに出会いました
宿題で作文を出されて
何を書こうか
と話し合っていま ....
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