紅葉があんまり紅いから
メールを送ってみたんです
紅葉があんまり紅いから
安心するんじゃないだろかって
紅葉があんまり紅いから
やさしくなってみようかなって
良く撮れた
....
無辺際の空
金属が滑空する
滑らかな肌は
雲の白さに嫉妬する
見るものすべて
聞くものすべて
触れられぬあなたの
裸体を想起させる
悲しいことなど
嬉しいことなど
すべて綯 ....
紅葉の葉を見上げたら
葉っぱの裏側見えました
紅葉の裏側は綺麗です
光が透けて煌いて
赤に青に 揺れる紅葉が
なんだか白く見えました
風にゆらゆら ゆらめく紅葉
赤く染まって何想 ....
開けていく夜を見ながら
ラムネ味の嘘をかじって
昨日の残骸を
集めて寄せて丸めてた
寒いみたいに唸って
たじろぐ僕を気にも止めず
明日の為へのレターセット
薄いビニールから取り出す君
強いと ....
つばさに
傷をつけて
泣いている
鳥がいる
それが
あなたなら
どう感じる?
あなたの心が
つばさなら
傷つけないで
やさしく
受け止めて
痛めつけないで
そっと ....
夜を待てずに
豚が岸辺に波を見つめる
スティックみたいなあそこ
固く濡らして
川べりの風に女の髪
豚に真珠の月影が
脱獄まえのさいごの笑顔
さよならの癖は ....
なめらかな線に少しだけ空いた
そのへこみを
埋め合わせの私が入り込む
なんて居心地が良いのだろうと思っていたが
埋め合わせは考えた
もうちょっと居場所を広げられないかな? ....
ニコライ堂の鐘が鳴る
聖橋から小川町
緩くカーブのその坂の
底にあるのが小川町
小川町から靖国通
だらだら歩き神保町
三省堂か東京堂
なぜ行かないのか書泉の角を
曲がってうれし吉本 ....
樹から落ちる枯れ葉も
雨に震える風も
街角に咲く小さな花も
名前を付けたら
全て私のものになる
無機質に広がる
ビルも交差点も
輝きを放ち
愛しいものに変わる
私の指を握り返す
....
あどけないズルさや
さやかな正義感が
生まれては消え
生まれては消えしていた
ぼくらの気持ちは
さらにどこへと消えてゆくのだろう
友よ
永遠など
な ....
引出し開けて眼球を愛でる
価値を産む祝祭の時の色
頭脳で汗かく情報煉瓦
起立するペニスと勃起するミサイル
濃霧に馬の後光の疾風
コツコツと地下階段 黄泉の光も漏れて来て
馬頭人間シャワーカーテンに陰
夜のうちに暴れ回って墓場の菊
戻れない黄泉からは死霊の世直し
飛ぶ夢や妙に明るい都市に住 ....
人を
傷つけて
何も感じないのは
とても悲しい
世の中は
信じられないようなことが
たくさん
目の前に起きている
人の
痛みも
わからないのは
自分の痛みも
わからない ....
十一月になり寒い
合羽を着て雨の中 林檎をもぐ
はしごの四段目くらいまであがると
葉につかまり じっとしているトンボがいる
明日は雪の予報で今夜にも降るかもしれない
最後の日なんだ
羽を掴 ....
夜を雪がゆっくりとゆく
フケのような
ボールが止まって見えるような
それが地球の速さなら
自転がとっても速いような
女の泣いている気持ちは
少年のとまどう気持ち ....
宵闇に包まれた路地に建つ
戸建住宅の玄関前に
一匹
猫が座っている
しゃんと背筋を伸ばして
正面を見据えて
その確固たる存在感を
僕は
しげしげ見ながら
通り過ぎる
どこ吹く風とい ....
ペンネームとか筆名とか、自分の詩に自信があるならばそれで良いし、名前で詩の価値が変わるわけでもない、と思うのだけれど実際は自信もないし、詩の印象が変わる気がして、やっぱり筆名を使うことにした。匿名性 ....
夢魔のヒズメ削り取る血沈の昏さ
女体幻想 目開けば臭いタオル
狂気にてあらゆる体液の可食性
アウ・アウと耳元で紅い唇が呟く
肉欲の狂い腐乱した魂と獣形後生
....
体力の限界なの ちょっと炭酸飲料飲ましてよ。
愛想が尽きてしまったのなら 愛しい人よ って歌わないでね。
ゲームもあんなに はまっていたのにね。
あたし もうやる気ないみたい。
恋愛の ....
憎しみからは何も生まれない。
そんなのわかっているのに、傷が癒えないまま月日が過ぎる。
何のプライドなのかわからないけど。
そんなプライドいつからあったの?って自問するくらい。
嘘をつ ....
この町の夜は静かなもので
特に冬の夜は衝動に駆られて
大きな音を立てて改造車で走る
少年少女もいない
その代わり目には見えない何かが
充満していて、それに触れられると
その部分だけ鳥肌が立 ....
最近朝早く目が覚めてしまう?なぜ??
僕が朝早く目が覚めるのは
顔を洗い歯を磨き、朝飯をたらふく食べるためです。
僕が朝早く目が覚めるのは
黒猫のトイレの砂を換え、黒猫に食事 ....
繋がって行く 全て
愛に辿り着く 不思議
空をかく手も同時に
青い爪は貴方への反抗?
相対性理論
取り戻したい 今はそれだけ
何も無いのは ご不満で ....
風が笛を吹いて
こっちにやってくるよ
子どもたちを
さらいにやってくるよ
どこに連れていくつもりさ
風が太鼓を鳴らして
こっちに向かってくるよ
こどもたちの帽子を
さらいにやってく ....
ゲームをしてもつまらない
現世を儚んでもむなしくなる
私は
なあに
誰かと手をつなぎます
そのお方は横を向く
石ころよりたちが悪い
小虫たちより意地悪い
....
親バカならぬ爺バカかもしれんが、我が孫ヨシオは将来が楽しみな天才野球少年。
俊足巧打の内野手で、運動神経抜群。
打てばホームラン、守ればファインプレー。足の速さはウサイン・ボルトよりも速い。
....
文芸の友消えても言うべき事
ジミヘンのことごとく白くて精気霧散
前のめりの死 竜馬のごとく
神殿か独房か一人文芸
この青空を分かち合う微笑
....
うちがわにうちゅうがあるから
ふとんから
でられない
たいくつはしてないんだけど
ひとに
おこられそうだな
*
*
*
*
*
すもももももも
すみずみまでみずみずしい
ほしふるよるに
ビクターのいぬ
*
すやすやとやすらかに
....
くるしいと口にするとき
「くる」という音の流れがキレイ
やわらかい弧を描いて
昨日あなたが吸った舌が舞う
コスモス咲き乱れる公園を
ふたりで歩いた午後のように
夜を上っていく長い長いエ ....
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