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ここ数日止まない雨
雨が止んだらあなたに逢いに行こうって
あなたの側でずっと笑っていようって決めているのに
まるであなたとの間を阻むように雨は降りやまない
最後に逢ったとき ....
カフェの窓辺の席
ぼんやりと外を眺めてた
交差点を行き交う人々、車
ガラス越しに
水族館の魚を見ているよう
水族館の魚たちも
人間たちをじっ ....
温もりを感じたくて手を伸ばす
あなたは私の手を握り返し
日溜りの様に笑う
優しさは
あなたの手から私の手へ
じんわりと伝わってくる
私もあなたに笑みを返す
嬉しさは
私の手からあな ....
自由に羽ばたける翼が欲しい
何処までも飛んでいける力が欲しい
自分の想いを貫く強さが欲しい
私は地上に縛られ
高い高い美しい空に焦がれる
でも私は縛りつけ ....
私は未だに足枷をはめられている
でもいつか自由に羽ばたける日が来ると信じて
地上から天を見上げる
天からの眩しい光
楽しむ事
生きること
....
一歩外に出ると眩い光に照らされる
太陽の明るい日差し
おはようの声が響きあい
人々の笑顔に出逢う
通り過ぎる人々
一瞬の触れ合い
一期一会
....
私の心を哀しくさせる
温かく強い光は天高く遠のき
私は切ない気分になる
枯れ葉舞い散る風の中
私の心は千々に乱れる
秋風よ
どうか私の心から温もりを奪わな ....
固く固く閉ざしていた扉
私はその重々しく閉ざされていた扉を
大きく開け放った
中では幼い私が暗闇の中で縮こまってうずくまっている
大丈夫だよ、出ておいで
幼い私 ....
動かなければ何もはじまらない
変化を恐れていては何も手に入らない
まず動くこと
結果が吉であれ凶であれ
動いたという事実が励ましてくれる
可 ....
何もないところから
何かを作り上げていく
頭の中にある想像が
目の前で少しずつ形になっていく
不思議だね
出来上がったものからは
素直な気持ちが ....
木枯らしが吹いてくる
ピューピューと
人を屋内へと追い立てる
くぐったのは珈琲店のドア
開けたとたんに芳しい香りの世界
ゆったりとした空気を感じる瞬間
湯 ....
一人部屋で眠っていたら
突然過去からの亡霊が襲ってきた
必死に私は逃げようとする
でも必ず捕まえられてしまう
心だけは汚されないように
壊されないように
....
気がつくと僕は眠りながら涙を零していた
どれくらい眠っていたのだろう
黒猫の姿で草むらから這い出ると
宙には星がいっぱい
いつもの死神の姿に戻り
きらきらと美しく輝く星を ....
優しさとは人を信じること
温かい気持ちで素直に接すること
温かい交流はいつまでも繋がる
お互いに幸せになれる
利害や損得なんて関係ない
楽しく気持ちいい関係
....
空は高く遠くなり
世界は広がりを増す
世界の広がった分だけ
切なさが生じる
秋風が冷たくなるにつれ
世間の風の冷たさを
ひしと感じ
孤独を強く感じる
秋の移ろいは
心に隙間風 ....
秋風の中を歩くと
そのひやりとした空気が
私を寂しい気持ちにする
日に日に秋風は冷たくなり
やがて木枯らしとなっていく
落葉の舞うなか
私は混乱する
自分が木枯らしに飛ばされて
消 ....
僕は気がついたら独りぼっちになっていた
お父さんは何処かに行ってしまった
お母さんは病気で亡くなってしまった
引き取ってくれたおばあちゃん
優しかったおばあちゃんも病気で死んじゃった
親戚の ....
替えたばかりの青青としたイグサの香り
一人を実感する
白いクロス
天井に薄黒い星の模様
今日から毎夜一つ星を眺めて眠る
星に願いを
明日も良い日でありますように
一人の夜は静 ....
落ち葉の季節
葉を踏みしめるさくさくと
乾いた音が心の中に響き渡る
高い空
空虚な気持ちが広がる
どんどん全てが遠くなる
心の中でただ乾いた音だけが響く
残るは虚しさのみ
広い広い真っ白な世界
何処までも広く広がっている
ぽつり一人取り残された私
何もない
何ひとつない
声を限りに叫んでも
誰の返事も帰ってこない
こだますら戻らない
ひと ....
とめどなく流れる涙
痛む手首
私は混乱していた
何も分からない
いや何処かに冷静な私がいた
こんなことしてなんになるの?
そう想っている自分が
....
私は殺人鬼だ
自分で自分を殺そうとする
どうしてか分からない
ふとした衝動が私を襲う
ナイフでその手を切れと
私はその指令に抗おうとする
だが時 ....
壊れた機械は修理すれば元通り
きちんと正確に働いてくれる
じゃあ壊れてしまった人間は
どの部品を変えれば治るの?
どう修理すれば人間として正常に機能するの?
....
山の端を染めるは緋色
茜より深くより味わい深げ
もう日が沈むのか
今日という日をだんだんと短く感じていく
山の緑はまだ色を変えない
でも夕暮れの山の端の色は
まるで ....
差別されるのは誰だって好まない
優劣をつけて評価されて判で押される
優越感や劣等感を生み出すことに
何の意味があるのだろう
子供の頃から成績や性格や態度で
差別 ....
荒涼とした砂漠が広がっている
空気も乾燥して
じわじわと砂から熱が上がってくる
喉がカラカラだ
なんでこんなに飢えているのだろう
いや何にこんなに飢えているのだ ....
「あなたがいないと生きていけない」
そんな言葉はきっとあなたを縛り付け
雁字搦めにして動けなくしてしまう
あなたがいなくても生きていないといけないね
でもあなたと一緒 ....
一人部屋に佇む
冷蔵庫の機械音に混じって
窓の外から虫の声が聴こえる
それ以外音は聴こえない
静かな夜だ
ぽつんと椅子に座っていると
何だか世界の中に一人 ....
雨で頭も体も重いから
今日は一日眠って過ごそう
ピンクのタオルケットを
頭から全身被ったら
まるでピンク色のさなぎの様
中から見る色もピンク一色
....
雷鳴が轟き滝の様に雨が流れる深夜
その子はこの世に産声を上げた
喜ぶ父親や親族もなく
母親もこの子を産み落とすと
力尽きてなくなってしまった
この子は一人ぼっちでこの世に ....
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