手を後にあて
優しさを表現する
気を使っているんだよ
守ってやるんだよと言う
魔法を使い
テキパキと用事をこなす。
頭を使い
手抜きを考える
毎日笑顔で楽しく
踊りましょう
....
私は言葉だ
私は日々 消費される 切り売りされている
切り花のように美しく 華美でいて
造花のように どこかしら胡散臭い
私は言葉という散財好きな令嬢である
はたまた この世で最も蔑視される ....
目の前に風
背には夕陽
足元に影
この時期
そう この時期
胸騒ぎ
浴衣
ピンクの浴衣
ベビーフェイス
エロチックな唇
真っ直ぐに ....
あ、お帰りなさい
お疲れさま
シ、静かにね、うちの天使は夢の中です
あ、汗臭い手で起こしちゃダ、メ
今日は久しぶりに水遊びしたから
ミホちゃんはもうぐっすりなの
ほら、早くお風呂入っち ....
泣きたいほど
貴方に伝えたい言葉が有ります
私ごときが
貴方に言えた義理では無いのですけれど
どうか笑って許して下さい
一歩前に進んで
貴方に声をかける
呼吸が
止まっ ....
日没にはまだ少し早い
真昼の太陽で暖まった道は
この足どりを重たくする
ふうと
ため息に似て
諦めともつかない
息を吐きかけたとき
風が首のあたりを
掠めていく
この道の
....
ひとは 時を 生きる 旅人
もう 生きてるのも嫌で
死ぬのも 嫌で
生まれてこなければ良かった
なんて 思うのは
誰もが 同じ だろうか・・・
そんな時でも
心は ....
もぐらが「こんにちわ」
芝が穴ぼこだらけ
抵抗のしようが無い
好き放題
そのうち餌がなくなるのか
いなくなる
子供に取っては嬉しい
ウキウキ、ワクワク。
自然は穏やかだ
徹底 ....
ぼくは詩人
当然を大切すれば
偶然に驚きはない
今日もまた
夜の散歩をしていると
空のない夜に出会いました
宇宙には空がない
あるのはこの星だけかもしれない
この星 ....
「こんばんは、お久しぶりね」
聞き覚えのある声に振り返ると
おんながひとり乗っている
「今日ぐらい早く帰ってきてね」と
妻にせがまれたのに残業を強いられた
可愛いひとり娘の誕生日だっていうの ....
夢を見ているだけでは
消えてしまうから
夢を摘みにゆこう
その夢は遥か遠くても
君のすべてが始まる
夢に終わりはないはず
夢を見ているだけでは
忘れてしまうから
夢を育てにゆこ ....
1
すくすくと日向にのびはえた高層のビルや、さまざまなカタチの建物が、まるで墓石のならぶ広大な霊園を想わせてずっと何処までも遠くひろがり、マモンの森へむかうクルマのながれは絶え間なく ....
イワシの缶詰を
買ってきて
もらった
イワシの缶詰の空き缶は
魚臭いから野良猫が咥えて
行くんだ
カランコロンと音を立てながら
猫がイワシの油を舐めるんだ
ぼくは詩人
自然が創り出す芸術は
言葉が生まれる前から存在し
言葉では表現できない
今日もまた
夜の散歩をしていると
蛍に出会いました
夏の夜に飛び交う光が
弧を描き
....
何度も何度も夢に見る
実在しない三軒茶屋の
8階建ての萌えビルには
五軒のメイド喫茶
フィギア専門店
プラモデル屋
レンタルボックス
コスプレ専門店
ガ ....
光り輝く美しい世界
のはず
傷つけあい
罵り合い
奪い合い
感覚が麻痺するような連日の悲しいニュース
笑っていられない
もう、部屋 ....
ヒゲヅラでピアノを弾き
自分の世界に入る
他は何も聞こえない
時間がゆっくり過ぎて行く
何も考えず
息をする
全てを忘れる
いい事もいやな事も
もう頑張れない
涙がツゥーと落 ....
彼女のハンモックは
ピンク色だったそうだが
僕のハンモックは…
完全な漆黒であり
プランクトンの雪の舞う
蟹のいる深海の黒
練炭より
エスプレッソコーヒーより
悪魔の翼より
....
寝っころがって
zippoを開いて
たばこに火をつける
煙は青に薄く溶けていった
コンビニ横の芝生で雲を追いながらセブンスター
学ランの俺 手足を大きく広げ深く深く吸い込む
....
朝露が風に吹かれて踊りだし
その銀の光が草原を舞う
すべてが溶けてゆく
やわらかい朝
道を進めば
梢に止まる小鳥たちが
歌でぼくを迎え
自然の中とともに
あるべき姿の自分に気がつく ....
あなたに伝えたい言葉は
たった一つ
僕はあなたの事が好きです
たったそれだけ
永久に伝わらない言葉は
たった一つ
僕はあなたの事が好きです
たったそれだけ
あなたに聞きたい言葉 ....
記憶の湖に小船を浮かべる
揺らぎの中を覗く
湖の底で幽かに白く
蜃気楼の様に
魚の影の様に
消えた世界が見える
あれは何処
あれは何
あれは僕
あれは誰
....
全てを捨てて旅に出よう
今まで掻き集めた
宝物がくすんでしまう前に
もうじき夜が明けるなら
穴を掘って
この身を横たえよう
眩しい朝日に
意識が溶けてしまう前に
真っ直ぐに前を ....
(でっかいのが、死んだ。)
風殺すようないかり肩に丸刈りの白髪頭乗せて来るのは あれは
ロブス 漁師で 工房の隣の教会の管理人だ
逆光でも分かる お調子者の いつものいたずら ....
あまねく霄より聞こえし唄は
天使が歌う鎮魂歌
幼子の落涙は葬花の弔い
マリオネットの苦笑は生への憐憫
解けた写真に写っていたのは
狂い咲いた銀木犀
「世界の構成など易しいものだ」と
つま ....
やっと抜け出せた長い迷路
途中の坂道では雨が降り
何度も何度も足をつまづいた
出口の向こうの海を想い
月が沈んだ明るい空を想い
強くなった私を描いてた
いつでもリアルは ....
不思議な声で
鳥が鳴く
梅雨の終わりに
わたくしはその鳥の名前を知らない
ワールドカップの順位表で
トリニダード・トバゴという国の存在を
初めて知った
わたくしはその国の ....
打ち震える涙が、立ちならぶ
忘れられた街景の片隅に、十代の足音を揺らして、
失われた向日葵は、いまだ声を上げて、
古い風の臭いに浸り、
枯れた夏を首に巻いて、
届かない空の裂け目を編んで ....
照りつける夏の陽射しの下
墓石の群を横切る私の地面に頼りなく揺れる影
一瞬 頬に見えた{ルビ滴=しずく}は 涙なのか汗なのか
( {ルビ嘗=かつ}て 一途だった少年の恋は
( 夏の夜 ....
つやつや
ぴちぴち
ほっこりさん
幸せの資格は誰もがもってる
暗いトンネルの先では
美しい光景が迎えてくれるよ
こころを削り
周りが見えてなかったよ
....
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