早朝
タイヤチェーンの着脱場を通過
車は
白河から羽鳥湖高原へ疾走する。

すれ違う車両はなく
道路上には数羽のカラスが
カラスはよく肥え
このあたりのもの生りの良さを示す。

態 ....
本屋で居合わせた人の顔を見て
奇遇ですね
と、会釈こそすれ
とりたてて話す事も無く
本の波に逸れていく

濡れそぼった傘の先
伝う雫さえ落ちぬ間に

外は雨
早い台風の予兆をはらん ....
人を想い、国を想い、

世界を想い、心を想う。



この世界は繋がっていて。

私たちはいつだって一つで。





あなた達のその瞳に映る青も、

その耳に触れる風 ....
9月6日と、今日が
僕の誕生日です

誕生日なんて
年に一度あれば充分だけれど
ふえたら、ふえたで
うれしいものですね


あんたさぁ
いっつも いっつも
死にたい、死にたい っ ....
夜香木の
香る夜
疲れた体に
一杯の酒

ロックンロールは
最高
体にムチを
打つ

エンジン全開
さーはりきって行こう
明日もお客様に
喜んでもらう
休憩室の入口に 
逆さに置かれた、左右の靴。 

すれ違いそうになりながら 
互いは離れられないように 
日向で{ルビ時間=とき}を、止めていた。 

(ひとりっきりの靴ほど 
 寂し ....
ぼくは腹を立てない

それはじぶんだからだ

じぶんを比喩して

それは目のまえにあるだけだからだ


ぼくを見つめた誰かの

その追憶をぼくは辿る


どこか遠くで

 ....
朝目覚めて口のなか乾いているのは
どうやら鼻の具合悪いかららしい
それとも流行の風邪でも引いてしまったのかな

人知れず鼾とかかいていたりして

人知れずってのはいかにも寂しいな
鼾うる ....
気が遠くなる程
広い世界で
私は見つけてしまった

繰り返す日々は まるで
アスファルトを転がる水のよう

いつか蒸発するだけ
跡も消えていくのに・・
嗚呼なのに



貴方 ....
                    091006


なによそれ
線香花火に選挙された廃墟の裏庭の片隅の
魔遺跡のことだと
戦中派のお兄ちゃんが教えてくれた
魔遺跡だって
毎夕 ....
私は生物が好きだ
小さい頃
蟻をずっとながめていた
そしてトカゲとお友達

いつの間にかに
植物にのめり込み
母に教えてもらった。
生き物が好きなんです。

だから貴方には
長く ....
蛍光灯のひとけないフロア

コピー機の出力の音

そとの雨が窓をぶっている

指示されたことを

消し込んでいる部下たち

十月の夜が

ほとぼりのさめたような顔をして

 ....
魚な感じの魚が泳いで行って
すれ違いに
自分ってなに?ってって
金色?
赤色?
なんかそんな色で
キラキラじゃ無くって
ギラギラって感じで
瞬いて
眩しくて
眼が痛くって
喧しく ....
週末の三条大橋はちょっとしたお祭りだ
駅から出てくる人と駅に向かう人
遊びに繰り出す人と帰宅途中の人
お酒や香水のにおいが混じりあい
鴨川では小さなジャズライブが行われている


駅に向 ....
摩擦子音+母音の
「す」
を発音する時の
舌先をすり抜ける息の
すがすがしさが好き

破裂子音+母音の
「き」
を発音する時の
喉の奥で突き放す息の
いさぎよさが好き

「すき ....
大きな空だね
しょっぱい風だね

あの夏から
本当のことには気づいていたのに

雨の夜道はスキップで
始発列車は居眠りで
何をさがしてこの岬

灰青色の空模様
黙って映す海の色
 ....
あなたの
果てのない恐怖と感謝がいりまじって
心臓がいきむ


マーブルな固形炭水化物をかじっている
泥の中や渋谷の109前で
白目をむいている健常者たち
瞳孔の開いたパリサイ人やマン ....
昔に忘れて
きてしまっている
ものがある。

素朴で
優しくて
温かくて
大切なもの

天からの光で
舞い降りてきて
シャボンのように
消えた。
ただ君は約束を守れ
(首を絞めるよりも)
ただ君は約束を守れ
(首を絞めるよりも)

十五夜の夜に
私ら月もみないで
十月の午前の窓は開いていた

どこか遠くで冷やされた風

部屋はあのときの青に澄んでいた


十年ほどまえ商用で行ったアルゼンチン

仕事を昼までに終え

通訳兼運転手の日本人が ....
アイデンティティという言葉を知っていますか。
自分が何者であるか?
自分が何をなすべきか?
ってなものらしい。

最初はみんな意識しません。
しかし、そのうち意識せざるを得ません。
それ ....
くちびるをとがらせて
こいしをけとばす
りょうてはせなかでむすび
あかねぞらにあかとんぼ
こころはくすぶって
やりきれないりゆうが
くちをついてこぼれだす
きのうはだいすきなあのこを
 ....
授業が終わると、真っ先に教室を出る
いつもなら軽音楽部の部室で
とりとめのない話をして
演劇部の発声練習を聞きながら
ひとりの娘の姿を追いかけるのだけれども

夏休みの間、炎天下の中ひたす ....
僕の中の皮肉な哀しみに
黄昏色のトッピングを施したら
あまりに見事な出来映えだったんで
みんなに見せたくなったのさ

僕の中の卑怯な痛みに
暗闇色のリボンを結んだら
あまりに可愛いら ....
秋のひかりが青く透けている

夜の名残か虫の音がしている

どこか遠くで冷やされた風が

くすぐるように頬をかすめた


日曜の朝は自室に引きこもる

朝刊は長ぐそで読んでしまったから

買っていた何 ....
緑色を青というのは信号だけだと
白線の前でブレーキをかけ思う
嘘でも慣れてしまえば
覚えてしまって逆らう必要もなく

立ち止まらなければいい
音楽を聴いて風景をながめて
ハンドルと時間だ ....
白い手に染み込んだ赤い血で喉を潤して
鮮やかに描かれた絵画のような貴方の横顔を
飽きもせずにずっと見ていた

そっと頬を寄せる薄い口紅の色が跡に残る
街の喧騒から遠く離れて子供達の笑い声が聞 ....
五時半暖簾をあげる女将

 「やってるかぃ」
 「今あけた(開店した)ばかりだけど
  早いのね」

 「ご挨拶だなぁ
  今日は涼しいから燗つけてよ」


とり鍋ぼたんの斜向かい ....
おれは酎ハイ

ふたりは生中

途中下車して駅前の

会社の帰りやきとり屋


仕事の話

お互いの主張

多少気まずくなる話

家族の話

時計を見ると

もう ....
弱った体を
引きずって
苦しみが
背筋を
走ってゆく

遊びがない
楽しみがない
胸が痛い
落ちてゆく

疲れきって
失神する
一番勉強
している
満足!
こめさんのおすすめリスト(5567)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
白河から- ……とあ ...自由詩14*09-10-7
タイトル- 藤原有絵自由詩309-10-7
このせかいのうえで。- aokage自由詩3*09-10-7
誕生の日- 鈴木陽一 ...自由詩8*09-10-7
アロマチックナイト- ペポパン ...自由詩5*09-10-7
一足の靴_- 服部 剛自由詩209-10-6
満ちてゆく- 吉岡ペペ ...自由詩609-10-6
すがるひと- 恋月 ぴ ...自由詩27*09-10-6
曼珠沙華- 蝶澤自由詩109-10-6
線形空間- あおば自由詩3*09-10-6
外為- ペポパン ...自由詩5*09-10-6
ひとを責めるな- 吉岡ペペ ...自由詩609-10-5
あれだよ- プル式自由詩6*09-10-5
仲秋の名月- あ。自由詩15*09-10-5
「す」+「き」- nonya自由詩20*09-10-5
地の果て紀行_〜演歌風に- 都志雄自由詩309-10-5
10月にうまれる子供- モリマサ ...自由詩1009-10-5
記憶- ペポパン ...自由詩10*09-10-5
昨夜- しだ   ...自由詩7*09-10-4
どこか遠くで- 吉岡ペペ ...自由詩1109-10-4
あいでんててぃ- ……とあ ...自由詩13*09-10-4
夕暮れの公園- ミツバチ自由詩7*09-10-4
世界の終わり- within自由詩16*09-10-4
同情- nonya自由詩4*09-10-4
秋の午前が青かった- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...509-10-4
信号のある道- 砂木自由詩7*09-10-4
人殺し- 風見鶏自由詩109-10-4
豚カツと燗酒- ……とあ ...自由詩5*09-10-3
おれは酎ハイ- 吉岡ペペ ...自由詩7*09-10-3
老体- ペポパン ...自由詩5*09-10-3

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186