道を歩いていたら
言葉が落ちていたので
拾いながら歩く

拾った言葉を並べてみたら
詩のようなものができたので
額縁に入れて飾っておく

紅葉が一枚
はらりと落ちて
そこからまた言 ....
糸をつむぎ
服を作る
愛する人の為に
心を込めて

温かい心
親切で
素直で
笑顔で

話を聞いて
くれる
優しい人
一緒にいたい
廃墟     と呼ぶ 騒がしい    時間は     鎮まる わかってしまいたくないのに、目を離せない いっしゅんの  うちに 瓦礫の      写真は       .... 君が
誰も
信じられなくなり
泣きそうになったら
僕のところへ
戻っておいで

君が
悲しくなり
誰かが
恋しくなったら
僕のところへ
戻っておいで

甘えるところも
寂 ....
ジュリアーノ・ジェンマって俳優が好きだった
目深にカウボーイハット被り腰のコルトに手をやる刹那
呼ばれてもないくせしてサボテンの根元に転がる根無し蓬がわたしだった

ベッドのなかでもブーツ脱が ....
{ルビ嘗=かつ}ての僕は頼りなく 
些細なことで今にも崩れ落ちそうな 
不安な、不安な
青白い魂でした・・・ 

今の僕は 
昔の服を脱ぎ棄て 
無明の闇に、瞳を閉じ 
高まる胸に、手 ....
母が縁の下から引っ張り出してきたびんは
レトロでポップな橙の花が描かれていて
若い頃の彼女の趣味であったのだろうと想像出来た


恐らく本来は真っ赤な色をしていたのだろう
すすけたえんじ色 ....
湯をもとめ

山林にはいる

猪か、獣の臭いがする

腐葉土を踏み

靴底を滑らせてゆく

真実は

湯をもとめてはいない

獣を撃つことのみ

思考している、否、体が ....
8日、一日中作句モード、朝から断続的に10句ほど書いた。
西東三鬼、ぱらぱら読み、エリッククラプトンのブルース少々。


人類の夢がしまわれている島


風のそよぎ続けているお話

 ....
チョコレートパフェに 押しつけてやれば
だらだらと生きてる ずるずると喋ってる

生クリーム地獄を ティーカップ世界に
ひっくり返して ぐるぐる混ぜてやれ

迷惑そうな店員横目に
足に引 ....
一人目をつぶり
幻想の世界
無の境地
落ち着く

全てを忘れ
息をする
苦しみが
湧き出て
癒される。

目を開ける
別世界
心が綺麗になり
正しい行いをする。
君へ寄りかかるフリをしながら
君の世界を盗み見る
僕の心の隙間に秋の風が吹いてくる

黄金に揺れていた稲穂は刈り取られ
赤に燃えている山が映りこむ
そんな折々の季節に彩られ

また君は ....
私は私のできることをしているだけ
シンプルなメッセージはしかし
どこかで諦めながら、なお光を求め
小さな力/を信じる/に祈る/モノの
清々しい覚悟を露わにして
背筋を伸ばされる気がしたんだ
 ....
晴れた空に幸せそうな雲が

まだ明るい日のひかりが

高層のビルに当たっている

こんな時間帯に

悪だくみをする人もいるだろう

美しい歌を聴かせる人もいるだろう


失意 ....
きいた風な言い回し、
人にそれを突きつけて
ああだこうだのお節介
誰も見向きもしないもの
書いてみたって白々しい
自己満足にもなりゃしない。

イメージ不能な自由律
人を小バカにす ....
閉ざされた白い部屋
唯一の窓から
見える景色は極彩色で
街からは熱気が漂う

医者からは
外へは出られないと告げられた
私はこの白い部屋で
一生を終える
外はあんなに鮮やかで楽しそう ....
7日夜、9句出来る。成果もあまり期待しないで始めてことなので嬉しかった。


風が懐かしい歌歌っている


深夜 細る月を待っての進軍


蛍光下に投げ出された本


風に郷愁 ....
連休最後の日は掃除をする


桃色の香りに囲まれて


花柄の布に君との記憶を包み隠す


明日は冷たいシルバーの街に戻るから


せめて家だけは桃色に染める


殺風景 ....
{引用=純
粋世
界の君
が笑う9ヶ
月前にこの
夢ははじまっ
た、はずの夢
*
はじまったもの達
のはじまらなかった
”名前”をひとつずつ
乾いた舌先で声にうつし
て消し去る ....
「妖」


熟れた日常を引き剥がし

馴染んだ名前を脱ぎ捨てて

あなたの熱は儚く溶けた

残り香だけを朝に置き忘れて




「怪」


仄暗い四辻を右へ折れた ....
朝おきて 院内散歩、駐車場
抱き合うアル中男女 横目に


外出届ださずこっそりぬけだして
近所の犬の 分布図つくる


つながれたライター使うのめんどくさい
隣のひとに、もらい火を ....
くびしめて ないてなぐって
ひっかいて
一緒にいきたいだけだったのよ






夢はユメ 現はうつつ
ほんとうに?
マーブル模様に今まじりあう



施錠された ....
ゆがんだ世界とうまくやっていくために
ひずんだ言葉に沈潜してゆく
絶望という名の回虫が腸の中で
成長している
季節はずれのハエが
安楽椅子で眠っている
年老いた神様の口元に
止まっている ....
耳のある一輪指しのようになって
猫は出窓から空を仰ぎ見て居る。
空にはポッカリ 雲が
白くてポッチャリとした雲が浮かんで居る。

猫は飽きる事なくそれを眺め、
それに付き合って居る飼い主も ....
野郎4人で食った

始めは誰も作れると思っていなかったようだ。

「何でこんなに皿が多いんだ。」
「こんなにお酢が多くていいのか?」
「ごはん粒がついている。」
とか言いたい放題

 ....
              091012




カレーライスと
ライスカレイの違い
よく分からないままに
大人になって
もう一度と思ったが
ライスカレーという人は居なくなり
 ....
文句言いながら
逃げ帰るように

宙返りでリバーシブル
黒なら黒で 白ならそうで
午前2時に同時進行
少しお高めに売り付けられた

ちょっと足りないならまだしも
全然無いってそれ酷い

否定じゃない ....
傷つきやすいこころがあるならば

ひとを傷つけるようなことをしてはならない

喜びを感じるこころがあるならば

ひとに喜んでもらえる自分でなければならない

キンモクセイは夜のどこにあ ....
黄色い信号

うるさいバイク

別れの手紙をだしたあと

愛しき音がわめきだす

あんたの耳は私だけ

高校生がしゃがみこみ

途端に日差しに目が移る

一直線にのびる影
 ....
町の夕方がきらきらしていた

台風一過のレモンの色で

ほどけた空が明るくなっていた

それを美しいと思えることが

いついかなるときもそうあれるように

三百万年まえも

三 ....
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