風も木も滅びゆくときわれもまた等しく愛に抱かれて過ぎよ



降りしきる雨でおまえの声は途切 れ遠い異国である公衆電話


たった今、落ちた花びらだけ見えたった今見えなくなったただ風 ....
手をつないだそのむこうに
遠く手招きする君がいて
急かされてる
君の手が背中を押して
前へ前へと
歩みを速める

そういえばもう
桜も散ってしまったのだけれど
ボクは桜の青い葉が好き ....
黙る
さも何か居るかのように
いいでしょう?
カンナサルビアホウセンカ…
すべて食して夏に{ルビ副=そ}う

しんと訪れる
宵の膨張空間
{ルビ世迷=よま}い言すべらせる
「あたし何 ....
り りく 

蝶 の 足は
おもくなり

つかまっていた 草葉
そっと 目を 開ける

大きな杉の木 のてっぺん
見る間に越えて

生まれたすべてを かけて
のぼり ....
  そして何事も無かったように

  日常は流れて行き

  そこに何事も無かったように

  あなたは立っていて

  拍子抜けのふたりの間に

  静寂だけが そっと

  ....
水平線をながめて
二リットルの水を浴びる
空と海の間の
相容れない一本の線は
わたしたちに にている

つまさきを砂に沈め
光を背にあびる
水はしみこみ
かわき
そして きえる
 ....
{引用=
深夜、

線路を枕に
寝ました

駅のホームには

過ぎ去った
時間が、

停車して
いました



星が
綺麗でした

遠くから
君の声が
聞こえ ....
さあ なにを言う
きらきらと
輝き疲れた
君らに。

なにを言う
風の香りだけを
語る俺が。

なにを言う

蛙と
野ネズミと
そして
向日葵の咲く
この土地で。
 あの頃
 全ての流れ星を追いかけていた
 水田に映し出される蒼い蒼い光の粒が
 幾千もの時を越えて堕ちてくるのなら
 山も川も空も海さえもそれを歓迎するだろう
 光の螺旋を仰ぐ時
 足元 ....
うつむくこころ

君の吐いたため息は
この山の斜面を
なめらかに降り
湖に細波を起し
田園の稲穂をかすめ
電線を揺らし
ビルの谷をすり抜け
橋の下をくぐり
小さく開けられた窓に
 ....
何年も
荒れはてていた庭に
野菜の苗が植えられ
植木鉢の
マリーゴールドが置かれた


母と父が水をまいて
コンクリのように
馬車道のように押し固まった土を
いくぶんか、柔らかくさ ....
アパートの階段を
上がろうとして
あなたの部屋は
2階の真ん中あたり
これは夢だ
そう思いながら
わたしはドアを開けずにいられない
小さな1口コンロで
焼きそばを作った
火力が弱いか ....
好奇心ひろげて崖から飛び立てば ああ、こんなにも太陽のせい


幾たびも安易な夜を貪ってぼくら獣のように純粋


僕たちはすでにレッドを飛び越えて蒸発してゆく抱擁のあと


妊娠をし ....
わたしの体の真ん中に
小さな芽が
顔を出しました

わたしはその芽を
大切に大切に
育てようと思いました

その芽は私の体から
養分を取るので
わたしは土になりました

数ヶ月 ....
霧雨の降るぼやけた朝の向こうから
「夢の国行き」と{ルビ記=しる}されたバスが近づいて来る

後部座席の曇りガラスを手で拭くと
数ヶ月前に世を去った
認知症のゑみこさんが住んでいた{ルビ空家 ....
168時間ぶりの日曜
きみはやまない雨を心配そうに見ている
どこへ行くあてもないのに



ただ景色が色を無くしていくだけ
そうだろ?



レイニーレイニー
雨音はまるで散り ....
ふと君が 浮かんで消える 体感温度


草萌ゆる 庭を覗けば 枯れた花


青い影 いまはそれさえ 独りきり


空の雲 淡き恋の 記憶のいろ


砕け散り 輝く日々は 錆 ....
きつく結う、
わたしの髪を、
わたしには見えない後ろ側で、
わたしの髪を、
きつく、結う、
その役目だった指々を、
ふと慕う、一日の終わりに、
嫌な煙草染みた髪を強く洗う、
 ....
雨上がりの舗道
駆け抜ける小学生
蜜蜂の
飛び交うがごとく
けたたましく
雲間から
射抜くように
陽が照らし
水たまり踏んで
飛び散る光
笑い弾け
輝く
村でいちばんの器量良しで
口笛が上手だったその娘は
母親が死んだ晩に
喪服のままで森の奥に消えて
二度と帰ってきませんでした

道に迷った旅人が
森の奥で口笛を聴いたという
そんな噂も ....
わたし
猫好きやねん
本間に
大好きやねん

この前
小学生が木の上の猫に石投げててん
許せへんから
わたし石拾って力一杯投げたってん
そしたら小学生の前歯と猫
一緒に落ちてきてん ....
あなたと私の間に
こんなにも近く届かない距離がある
この街で生きていくことは
距離を取ることだ

私を見下す太陽は
説教をする
説諭する
どうしようもなく
見渡せないほどの遠くなら ....
  やさしさの
  形は何かと尋ねたら
  君は丸だと答えたね
  金柑蜜柑夏蜜柑
  すこやかに香り

 
  夕暮れの
  色は何かと尋ねたら
  君はまっすぐ指差して
 ....
あなたの
遠くを見やるまなざしの
その先に
コロン と
僕を置いてきたい
六月は私を
饒舌にする

こちらにおいでと
手招きする から

とむらわなくてはいけません

あやうく
道路の真ん中に
立っているから自分で怖い

輪郭だけが強くなり
私もい ....
にぎりつぶせることを
しっているので ては

づっと こぶしのままだ

ひらいたら
つかみかかって
ひきづりだして

やるか
やられるか

てをださないかぎりは
てを ....
ビー玉の模様を見つめ問いかえす今日の天気は晴れだっけ

ため息の数だけ幸せ逃げるよと言われ思わずため息ついて

新宿の喫茶店から外眺め忘れものを忘れてる

手についたドクダミのにおい汗の色 ....
走ったけれど
間に合わなかった

道の傍らで
途方に暮れていた

側に立っているのは
コンクリートの塊で支えられた
錆びた看板

バスは未だやってこないらしい

乗り遅れたのが ....
あのころ
あなたの優しさに包まれて
ふたりで歩いた一本道

あなたが消えてから
ずっと近づく
勇気がなかった
この通り

寄り添った肩の
あたたかさ
出会ったことを
大切にしよ ....
月も霞み掛かっててしまって
君にも届きそうにない
街は流れる光であふれて
僕は溺れそうになって

色んな事そんなふうに
眩しく見えるのは
君の残していった影がまだ
この部屋に落ちている ....
落合朱美さんのおすすめリスト(2868)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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再_会- yaka自由詩6*05-6-25
夏のからだ- 竹節一二 ...自由詩305-6-25
テンピュール- 043BLUE自由詩505-6-25
君らに- 草野大悟自由詩3*05-6-24
蒼の共鳴- りぃ自由詩3*05-6-24
- 蒼木りん自由詩3*05-6-24
初夏の庭- フユナ未詩・独白8*05-6-24
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レッドを飛び越える- 本木はじ ...短歌705-6-23
わたしは土になりました- 自由詩11*05-6-23
消えた背中- 服部 剛自由詩8*05-6-23
Rainy- なるせ自由詩105-6-23
泡沫- 蝶番 灯俳句105-6-23
シャボンの陰- A道化自由詩1105-6-23
雨後- 大覚アキ ...自由詩205-6-23
口笛星- 大覚アキ ...自由詩205-6-23
猫を救った日の事- 月山一天自由詩15*05-6-23
遮音された距離- 紫音自由詩3*05-6-22
金柑蜜柑夏蜜柑- 嘉野千尋自由詩12*05-6-22
横顔- さち自由詩7*05-6-22
饒舌な六月- umineko自由詩5*05-6-22
会社で_- 砂木自由詩6*05-6-22
小集「日常」- 紫音短歌5*05-6-22
- ねなぎ自由詩205-6-22
曲がり角- フォマル ...自由詩6*05-6-21
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