満月は
あしたから
だんだん萎んでいきます


わたしの満月は
いつだったんでしょう


月は
また膨らみますが
わたしは
もう膨らみません


子どもじゃあるまいし
 ....
大潮の夜に
ふたり酔って
ふらふらと歩きながら
月を見れば

俺は笑う月と、
あなたは兎の耳と、
反比例の相関を示し

提示した相関係数マイナスRの
数値が0コンマいくつになるか
 ....
泡立つ球体を、
一息に飲み干して。

どろーむ。
どろーむ。
しんどろーむ。

ぴーたーぱんは、
三時に食べた。











 ....
僕らが歩き出す衝動は
希望なのかもしれない
その過程でいくつかの
意味のようなものを口に含むけれど
次々と廃棄しなければならない
進めば進むほど薄くなるものを感じながら
やがて一番 ....
時計はもう帰る時間

もう少しと言ってよいのか

帰ろうと言った方がよいのか


曖昧な夕暮れに

曖昧なフタリが戸惑う


飛行機雲がくっきりと

空色を二つに割って

藍が半分
  春の色よ

  飛び出すのは今だ

  それは、今だと叫んでいる

  春の景色よ

  きみはやさしさに包まれる

  そよ風にのって

  きみの命は、はばたき ....
一篇の詩に洗われて生まれてきた

風のかおりにつつまれて
身をさらし風化して
たわむれの声を聞く

{ルビ盲=めしい}た愛を引きずって
無欲な耳は
{ルビ戯=そばえ}を咀しゃくする
 ....
ひよこひょこひょこかえるのこ

けろけろわらう おじょうさん

さんごぷくぷくうみにさき

さきみだれるわ さくらのら
今日、会いたい

きみを待った



時計の中で明日を迎える
蠢くというよりは
疾走する
ゲジ

無害なのだな
でも嫌いだ
何がって
その足の多さ
狙われたら
逃げ切れない速さ
お前が走る速度ほどに
私の背筋が凍る

うら若き乙女の頃
 ....
すいかだった。

真っ二つに割られたすいかが、
テーブルの上に、
どでんと置かれている。

どこを見回しても、
スプーンがない。

仕方がないので、
そのま ....
あたらしい朝がきた
希望の朝だ

夏休み3日目
寝ぼけた目をこすりながら
ラジオ体操

   喜びに胸をひらけ
   大空あおげ

  「おはようごさ ....
反すうする

ある種の
草食動物は

記憶をいつも
もぐもぐ やってる

本人は
けっこう やめたいのだが
回りからは
案外
幸せに見えるらしい

あく ....
輪郭だけをのこしたまま
あのひとがいなくなってしまったので
いつまでもわたしは
ひとりと半分のからだで過ごしている


明かりの消えた部屋で ひとり
アルコールランプに、火を点ける
ゆ ....
君は知っている
自らの命のはかなさを
自らの行く末を


生後僅か百八十余日の命


それでいて綺麗好きな君は
けなげに身の回りを整えている
与えられた僅かな命のために餌を食む
 ....
だらだらと
ソフトクリームが垂れるみたいに
だらだらと夏
この一日を生きていて
気持ちいい

後悔と偽悪の間に
うすく蝉が鳴いて
昼間になると
うすい雲が空を
覆う

ぐずぐず ....
舞い上がる大空に

白い紙吹雪

あなたからの最後の手紙


異国へ旅立った

あなたを

辛くても

見送った


いくら待っても

あなたは

ずっと

 ....
三月から
止まったままの針さきを
ゆっくりとまわして合わせた
雨の朝に目を覚ませば
あなたは 
まだ


白くあわたつ
菫のような朝
からだにおさまらない もじ
柔らかな葉が ....
口紅がはがれた後のりんご飴 確信犯のうつくしいきみ


こんなにも渇いていたと知らされる 始めのひとくち貪る夕べ


日に焼かれ濃縮された僕達を還元しては味見する海


やわらか ....
夏の終わりには
風が囁くように傍らを通り過ぎ
蝶はラン・デ・ブのさなか
嘴に捕えられ
蜜はそのくちづけから
緩やかに零れて
太陽は輝きを彼方へと
少しずつずらしてゆく
真夜中の荒い息遣 ....
夜霧の向こうで、
待っている。
蝸牛。

にょきりと、
角を出してご挨拶。

こんにちは。

ゆるりゆるり、
糸を引き。
てらてらり、
雨水舐めてゆきま ....
クラッシュアイスが
しゃらしゃらと音立て
ストローとしばしの戯れ



タイムカードから解放された
一本目のタバコは息継ぎ



白い灰皿に
二本目の吸い殻を押しつけるころ ....
か細いわらの詩人が
明るい月の下
カバと話した

「僕の詩を読んでくれよ。
これが僕の他愛ないけれど、
たった一度の人生なんだ」

カバは当惑しながら読もうとするのだけれど
ちんぷん ....
うなじのあたりが
ピリッピリしている
神経痛かな
いや、それとも
いつものアイツ

アイツは時折姿を見せる
いや、肉眼では見えないのだけれど
幻覚でもない

ソイツは時も場所も問わ ....
せみ時雨夏の心は風誘い
    剥き出しの肩陽に揺らぎゆく


通い合う心模様を重ねれば
    枕に添えるタオル直して


向日葵の風の音遥か陽に遊ぶ
    日 ....
過去からも未来からも見捨てられた記憶を
棚の何処にしまおうか迷って夢にする

どこからだろうと
どこまでだろうと
真っ青な背景で僕は君の夢を見る


それはしあわせで しあわせで しあ ....
日に焼けた顔が
農婦のようで
働き者でもないのに

わたしは
温室栽培ではなかったんだ
どこにでもある雑草

虫に食われたり
風にさらされたり
軒下であるだけまだマシ

鏡の前 ....
あまがえる
あまがえる
こんな午後にはあまがえる
とろりとおひさま
くびすじからせなかまで膜をかぶって
どこにも行かれない午後
あまがえる
 
あまがえる
あまがえる
こんな午 ....
入眠の際が瞼の奥で細い光を放っている
生と死の曖昧な絆という楔を
今は、強引に断ち切って 眠りの森へ
木漏れ日を抜けて下方へ沈みたい



怖さに尻込みした夜の
怖さに涙した夜の
夢 ....
まだ幻になるには早すぎる夏

したたる汗を拭きながら
影を引きずってみる

昼下がり
気がつけば青信号は点滅し
横断歩道は白くアスファルトを削っている

そしてゆらりと
行き過ぎる ....
落合朱美さんのおすすめリスト(2868)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
満月とボイン- 蒼木りん未詩・独白605-8-21
笑う月と兎の耳の相関関係- 草野大悟自由詩5*05-8-21
「_しんどろーむ。_」- PULL.自由詩7*05-8-21
すいか- たもつ自由詩20*05-8-21
飛行機雲- 銀猫携帯写真+ ...13*05-8-21
そよ風につつまれて- せんたく ...自由詩305-8-21
詩子(うたこ)- こしごえ自由詩13*05-8-21
ひよこ咲く- こしごえ自由詩3*05-8-21
12時の鐘は鳴る- LEO携帯写真+ ...4*05-8-21
ゲジ- 蒼木りん未詩・独白505-8-20
「_すいかぶり。_」- PULL.自由詩12*05-8-20
面倒くさい夏休み- 初代ドリ ...自由詩8*05-8-20
あなたの街はここから見えない- umineko自由詩8*05-8-20
透明な宿題- 望月 ゆ ...自由詩65+*05-8-20
豚飼いの歌- 恋月 ぴ ...自由詩9*05-8-20
だらだら- 黒田康之自由詩1+05-8-20
@10_紙吹雪- 貴水 水 ...自由詩305-8-19
三月の時計- はな 自由詩12*05-8-19
夏わずらい- ソマリ短歌13*05-8-19
処暑- 雑魚ヒロ ...自由詩505-8-19
「_うご。_」- PULL.自由詩7*05-8-19
ピアニシモ- 銀猫自由詩9*05-8-19
上弦の月の下で- けんご自由詩9*05-8-19
アンチ苦笑- こしごえ自由詩6*05-8-19
返歌集- 恋月 ぴ ...短歌6*05-8-19
夢違- 自由詩305-8-19
- 蒼木りん未詩・独白105-8-19
あまがえる- 白糸雅樹自由詩10*05-8-19
幽閉の森- 千月 話 ...自由詩12*05-8-19
陽炎- ベンジャ ...自由詩12*05-8-18

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