今より少し争いが多くて
自分から吹飛ぶ人とか
きれいな焼け野原とかが
少しだけ増えていた
そんな時代の話





ある日突然
とてつもなく大きな虹が
世界中の架け橋となり
 ....
ちぐはぐなまま
外より
ガラスばかりみて

自分の眼すら
写ってないんだ

だらしないと
陰で言われるよりも

だらり としている
時間が いらつく
なのに 

しかけに  ....
放課後の廊下を歩いていた

右手には教室が並んでいて

どこまでも続いて終らない

左手には中庭の木立が並んでいて

無数のヒグラシの鳴き声が

窓ガラス越しにじっとりと暑く

 ....
何時ものように口ずさんだ歌は
受けとめてくれるはずの
君の笑顔をすり抜け
秋の日の溜め息となる


少し言い過ぎたのかな
でも一度口にした言葉は
もう取り消せなくて
気まずい思いを残 ....
なんでこそくを漢字では姑息と表すのか
それとも姑息が先でこそくと読ましたのか
分からないけど
姑息な結論は止めにして
冷え切った
西瓜を割ることにした
一週間前に
1割引で買 ....
{引用=からだ
すこし熱くして
あなたは
立っていました}







だらしのない
ゆびさきがふれた
ちいさなしぐさで あふれてゆく浴場
朝が来て
また
あさのくる ....
たぶん少し疲れたのだ、という理由で床に転がる。
ごつごつとした床が柔らかい耳を飲み込んでいく。
徐々に徐々にそれに慣れる頃‥。
時間はとうに何日か、を刻んでいた。



空調機の「ブーン」と唸る音を拾 ....
板壁に花の影が映っていた。
花は微かに揺れていた。
もうすぐ冬になり枯れてしまうから、
寂しくはないだろう。
古びた板壁も10年以内には崩れて無くなるだろう。
でも今はまだ花は咲いていて、影 ....
わたしの空より
青い青いその先に
あなたの見ている空がある


夏から二ヵ月毎のカレンダーを剥がして
こころの奥まで秋が染みた日


それぞれの手に触れる温もりは
少し哀しい距離感 ....
「      」

昨夜のあいさつは、耳からこぼれる雨のよう
に切なく潤い熟し、さららと色を空を映す欠
けては満ちる月の鏡。

お早う
もうこんな時間
そろそろ失礼します

耳に残 ....
今夜―、銀河は沸騰している
星雲は膨らみつづける
銀箔の輝きがゆれている
何光年も離れた向こう
完璧な真空の空間のうち

宇宙は決まって沈黙している
時には激しい爆発音もあるらしいが
 ....
あ、来た。
掴めちゃうんだ。
雲って本当は食べられちゃうんだ。
割り箸に刺しちゃう。

−あ、でも心優しい人だけね。

「空の色は本当はたっくさんあるの」に、
あの子、聞こえない振りし ....
二本のレールはずっと平行線
交わる時は必ず分岐点です

  言い訳の出来ない
  ダイヤグラムでは
  二つの時間だけが時折
  交叉していきます

ホームの対岸から差し入れられ
 ....
薄暗い軒先で
植えてもいないのに咲いている
高貴とは程遠い
紫の嫌な匂いを放つ花を
じっと 見ていた



「毒に彩られた花やね。」と教えてくれた
少女の丸くかがんだ背中から
 ....
歩き疲れた素振りを見せず
意固地なくらい背筋を伸ばして
灯りの少ない舗道を歩けば
月の兎と靴音だけがついてくる


無感情に道程を辿り
行く手を遮る列車を見送ると
何故かしら
乗りそ ....
(ここでは宇宙をスプと言います)
最前列右の左のスプを見た見たもの全て衛星で死亡



(ここでは宇宙をンと言います)
ンの声がロケット破壊しつくしてβ・γ線上の{ルビAir=アリア}
 ....
生足は季節のアンテナで
感じる微かな蠢きを捕らえては
白い小箱に忍ばせる

真夜中のブランコ
揺れる君のくるぶしは
季節はずれのアンクレット
楽しかったはずの映画も
楽しみだったはずの ....
一つ
二つ
数えながら歩いている

わらった わらった
影を数えている

花火の影が網膜にちらついているので

手をひいて二人で夜道を帰った。

消えいくものはすべて
かつて私 ....
太った男の人が
日向で陽の光を浴びて
まだ少しずつ
太っている
やがて坂道経由の犬がやって来て
すべてを食べてしまった

+

お座り、が得意な子でした
お手、もしたし
 ....
ビニールの中
息で

つっぱらせた
よつ足 

窒息する前
吹き込んだものに

騙されて
かわされて

プシュー って
謎が とけても

ふくらんだ ほっぺに
 ....
影を切り絵にする
凍てつく月夜


わたしの秘めた暗闇を
湿った地面に縫い付ける


月をみたか


わたしには

眩しすぎる
視線をゆきます。

ひっそりとした
鋭角な色のない
告白にも似た存在の道

とぎすまされた意志の果てには重く輝く種子が宿る

涙で
洗われた深い瞳
そこに秘密を映す

答のない ....
夕暮れは
いつまで経ってもやってこなかった

川原に揺れる黄色は
菜の花のようにも見えたが
菜の花でないことはわかっていた
季節は秋

それでも遠目から見た黄色は
何となく春を思い出 ....
いつの日か宇宙の塵となることを夢見るロケット技師と甥っ子


少年は星の名前でしりとりをしている少女は欠伸をしている


フラフープ棄てる少女に土星の輪なくした土星のごときさみしさ

 ....
インターホンが壊れてしまって
不在票ばかり、溜まってゆく
ドアをノックする手を
誰も持たない


再配達を
今日は頼んだから、
夕暮れにつづく時刻に
言い訳を抱えて
ドアの内側に寄 ....
家に帰ろうとすると思った
遠くで僕が降りたのよりも
もっともっとあとの電車が
レールを軋ませて走ってゆこうとする
街灯がひとつ明滅していて
長い桜並木の
もうすでに長く葉桜のままの道を僕は ....
いくじなしです

ぼくはいくじなしです

あなたへの想いに

両手も

ポケットも

鞄も

引き出しも

ロッカーも

口の中まで

いっぱいだというのに
 ....
おはよう

息が吸える
布団の中は温かい

私は生きている

深呼吸をする
窓を開けて 今日の太陽

私は
まだ生きています

父の写真に
新しい水


お父 ....
言わずと知れた日本が誇る言葉の芸術家、あめんぼ赤いな北原白秋です。
からまつにからまつのかぜ。北原白秋です。

短歌の音とリズムの組み合わせが最高です。
というわけで、白秋の短歌を勝手にベタ褒 ....
その向こうになにがある?
気になるから 行こうよ

一ミリ先の
世界を 見よう


北風も 雨も あるけれど
落合朱美さんのおすすめリスト(2868)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
あの日を忘れない- 自由詩2*05-10-22
かぞえるなみ- 砂木自由詩8+*05-10-21
斜影- 相馬四弦自由詩3*05-10-21
秋の日の溜め息の- 恋月 ぴ ...自由詩20*05-10-21
姑息- あおば未詩・独白3+*05-10-21
女生徒- はな 未詩・独白9*05-10-20
ないしょ話- LEO自由詩2*05-10-20
花の影- チアーヌ自由詩605-10-20
ラブレター- 銀猫自由詩16*05-10-20
朝帰り- こしごえ自由詩15*05-10-20
夜に呼ぶ名は- プテラノ ...自由詩4*05-10-20
旅に出る- 浅野 す ...自由詩205-10-20
ローカル線で携帯をスクロールする- たりぽん ...未詩・独白7*05-10-19
自然治癒- 千月 話 ...自由詩25*05-10-19
タクト- 銀猫自由詩7+*05-10-19
ここでは宇宙を- ふるる短歌50*05-10-19
Loving_Blue- 恋月 ぴ ...自由詩15*05-10-19
花火- 佐藤伊織自由詩5*05-10-18
小詩集「書置き」(七十一〜八十)- たもつ自由詩1605-10-18
キリンの浮き輪- 砂木自由詩8*05-10-18
月を見たか- たりぽん ...携帯写真+ ...15*05-10-18
- こしごえ自由詩15*05-10-18
川原にて- LEO未詩・独白5*05-10-17
【短歌祭参加作品】宇宙葬- 本木はじ ...短歌14*05-10-17
過去の届く午後- 望月 ゆ ...自由詩40*05-10-17
take_it_easy!- 黒田康之自由詩305-10-16
カウンターの落書き- たりぽん ...未詩・独白10*05-10-16
おはよう- 自由詩10*05-10-16
北原白秋の短歌- ふるる散文(批評 ...10*05-10-16
うたうたい- hao自由詩205-10-15

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