室外機 夏のプロペラ ぶんまわし 飛ぶんだいつか ビルのボルト引き抜いて クリープ現象で
夜をすべる
アクセルを踏みそこなった右足で
有明ランプをまたぐと
すこし遅れて
あした が きょう になる


うしろへと流れる景色を手がかりに
恋人だったはずの
 ....
緑の木々がゆらめいたり
遠くのコオロギが聞こえるということ

低い雲が重々しく北へ向かったり
小窓でレースのカーテンがはためくということ

白い水鳥のひと群れが南へ進路を取り
黄色い砂粒 ....
雨の夜は大介を思い出す
悲しくて悔しくて
泣いてしまった夜は
ずっと側にいてくれた
大介はわたしを
甘やかさず
突き放しもしないで
絶妙なバランスで
一緒の布団に寝てくれた
そして
 ....
台風が行き過ぎた
西南西へ
6号の進路とは逆に
青空は底なしのように突き抜けて
まっすぐ入道雲へ
ラジオからエルトン・ジョン
切ないじゃないか
そんなに簡単に手渡さないで
ハンドルを握 ....
男がケンタの二人掛けテーブルに座り
何やら絵を書いている
風体には似つかわしくない童話の挿し絵
雰囲気には似つかわしくない
どこまでも明るく優しい印象の絵


そんな男の斜め後ろで
僕 ....
真っ直ぐ ひたすら真っ直ぐ
街灯が迫っては消えを繰り返す
ふわふわと揺れる景色の中
刻む一定のリズムに酔いしれる

限界をただ知りたくて
眠い目蓋は開きつづける
歪む世界の見る景色
1 ....
戒められた過去
犬が鎖をつながれて
インドの山奥で僧が吼える
今を捕まえることの
いまいましさ
いらだたしさ
いじらしさ
いいさ
厭わずに
生きていくこと
居住まいのつつましさ
 ....
絶望しないための処方箋を
わたしは知っている

だけど
あなたには教えない


愛は
温度の一種で
わたしは少し
やわらかくなる

あるいは
きつく結んだ靴 ....
朱色の雲が
いまだ蒼さの残る空に
虹を想わせる

嗚呼
今日は
こんなにも惜しく思う夕刻の空
地を這い回っていない時
君と見られたらよかった
飛んでいけるだろう
その色の中に溶けて ....
シャボン シャドー シャトー

エプロンで 涙 拭いて
背中を そっと 撫でる

チョコレート アーモンド アイズ

瞳の中に 写る 私の瞳
リボンを 結び 直して

マイ リトル ....
嵐はつれて来た

雨や風

悲しみや空虚

そして、季節も動かして



ああ、人間は無力だ



西の空、月までが

埋火に

焦がされている
寂しがりやの人格は
寂しさを乗り越えるためのもの
生まれてきた日
愛に溢れていたことを


ただ思い出すだけ


臆病な人格は
おそれに立ち向かうためのもの
小さな手足をして ....
 人間の体のつくりを真似て話しながら
 どこにもいない人間になれたらいいのに
 ぼくらは作られたもの
 あと一秒で生まれ変われると日常的に信じて
 浮遊するゼリー
 いつでも ....
秋のはじめの
雨は優しく
しずかに
しずかに
色をさす

花かんむりの薄紅
手折るのを忘れ
肩にも雨は
優しく降りる
ぷるぷあ。
ぷるぷあ。

るら。
ぷるぷあ。

息ひそめて、
ごらん。

これは夢。
現世で見る夢。

ほら、
彼女が目を覚ましたよ。



 ....
少女は
朝が嫌い

目を覚ますと
いつも

知らない町に
置きざりにされた
気持ちになるから



少女は
朝日が嫌い

朝日は
いつも

こんなにも
世界を歪ま ....
青ちゃんのおまじない。
−真っ黒に塗りつぶす。
例えばね、クレープをふたつたいらげる。

だって、壊されちゃったんだもん!
たくさんの空を。
だから、作るしかないの。

そうして、見つ ....
{引用=
七色は 古来より咲かせて
はせりを いふなり

今は まだ
蒼いにもそまりぬ

花いちもんめ


2005.6.23"ひとりごと"より
せっかく外に出たのだから
妻と娘に土産を買って帰りたかった
二人が泣いて喜ぶようなものではなく
小さな包みのもので構わない
ほんの少し甘いお菓子で
お土産買ってきたよ
あら、ありがとう ....
左に座りたい
(何?いいけど)

こっち助手席だから
(…ふふ)


何十年も経ってさ、
歳もとってさ、
またここに来たら
なんて言うのかな
(皺が増えたなって言うよ…笑)



約束じゃないから ....
ずしん

頭の上に何かが落っこちてきたみたい
どうすればいいか
わからなくて
押しつぶされそう
地面にめり込んでしまいそう
でも
どんなに
形を変えても
絶対に
潰れたり
壊 ....
2億5千万個の眼球の海へ
君はボートを漕ぎ出す
オールで眼球を叩く度に
そのひとつひとつが
グリグリ音を立て
歪んだ眼差しで君を見つめる


見つめる眼球に映るのは
どこまでも青い空 ....
飛ぶ夢を見たことがある


動物園のダチョウはすっかり砂にまみれていて
それはつまりダチョウの習性であって
その目的は害虫を防ぐことだ

そんなダチョウに翼があることは
どうにも不自然 ....
村外れの長老の家に
一人の少年が現れた
ひどく汚れた服を着た彼は
扉を開けるなりこう叫んだ

遠く遠く離れた町から
父を探してやってきました
村中を歩き回ったけれど
どこにも父の姿はあ ....
 生まれてはじめてお付き合いをした男性が結婚したことを知った。当時は男性というよりも男の子だった。愛読書だと言い、『風の歌を聴け』を私にくれた。そうして自分の為に新しい本を買っていた。今も愛聴 .... 聞こえるはずもない
花のつぼみがひらく音

それが優しい歌に聞こえて


蝶がちゅるりと
その花の蜜を吸うとき

それが優しい歌に聞こえるから


ぷーんと飛んできた蜂が
そ ....
鳥がついばむ彼方の星を
ここはどこかとうめく空

雨がしとしと名を呼びます
風にちらちら花燃やす
迷いこんだは露の中
返事をするのは うそぶく化身

いいねぇ
ねえ
舞って散るのは ....
やかん
電車内の実話で
ひるま
紫外線をあびていた座席が
まばら なまま
すいてはうまっていた

あいているせきへ
すわれるというのに
ひとり車輛の先頭にたち
いきづかいもなく
 ....
ミュージック
たぶんそれ
それ
そうそうそれそれ
「ここ」に
ぶち込んで
意味の無いものを
流れる
ミュージック
体中を抜けてゆく
内側から変容する
どうだっていい感情
今すぐ ....
落合朱美さんのおすすめリスト(2868)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
飛びたい群れ- たりぽん ...携帯写真+ ...11*05-9-9
ディスタンス- 望月 ゆ ...自由詩16*05-9-9
__僕に風がふくということ- たりぽん ...自由詩8*05-9-8
クールな大介- チアーヌ自由詩1105-9-8
午後、西南西へ- 芳賀梨花 ...自由詩6*05-9-8
椰子の実ひとつ- 恋月 ぴ ...自由詩15*05-9-8
直線ナイト- 珠李自由詩1*05-9-8
イギョウ- 岡村明子自由詩305-9-8
絶望しないための処方箋- umineko自由詩3*05-9-7
高い場所から- 蒼木りん未詩・独白505-9-7
マイ_フレンド_テディ・ベア- 砂木自由詩10*05-9-7
嵐の埋火(うずみび)- たりぽん ...携帯写真+ ...6*05-9-7
思い出すだけ- 銀猫自由詩11*05-9-7
楽園- カンチェ ...自由詩11*05-9-7
雨の朝- LEO携帯写真+ ...8*05-9-7
「_ぷるぷあ。_」- PULL.自由詩3*05-9-7
- 青色銀河 ...未詩・独白205-9-7
思春期- 浅野 す ...自由詩4*05-9-6
あじさい- ひより未詩・独白2*05-9-6
漂流- たもつ自由詩3105-9-6
不忍ベンチシート- 銀猫携帯写真+ ...4*05-9-6
しぶとく生きる- チアーヌ自由詩9+05-9-6
眼球の海- 恋月 ぴ ...自由詩13*05-9-6
空を飛ばないダチョウにも翼がある- ベンジャ ...自由詩13*05-9-6
長老と少年- 相沢邑人自由詩1*05-9-6
香水不全__日々の垂れ流し20050905- A道化散文(批評 ...1905-9-5
それが優しい歌に聞こえる- ベンジャ ...自由詩11*05-9-5
零露- こしごえ自由詩10*05-9-5
深海魚- こしごえ自由詩4+*05-9-5
音楽が流れる- チアーヌ自由詩205-9-5

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96