すべてのおすすめ
{引用=

  あなたはやさしい
  ずぶ濡れの私を拾い上げ
  暖かく抱き締めてくれた

  私はあなたの拾い猫

  ポツリ落ちる溜息を掬うため
  一瞬の寂しさを紛らすため
 ....
{引用=
家中の窓が閉ざされても
あなたの庭を暖めている

秋も冬も陽差しをあつめて
あなたの庭を暖めている

大きなお世話と言われようが
ずっとずっと
わたしはあなたの向日葵でいる ....
{引用=
傾いたトタン屋根
 乗り捨てた自転車
 伸び茂った雑草
 線路端
 フェンスの向こう
 風に揺れてる

「扉が閉まります」

 目を伏せる
 それは ....
愛なんて見返りのない商売さ
アタシはそういう母やってんのさ
バカヤロウって抱きしめて
ナミダなんかもみ消して
雨の日も嵐の日も弁当だけは欠かさないで
反抗期ってのと格闘しつづけ
 ....
母である前に 人です
女である前に 人です
陽子である前に 人です

母という 人です
女という 人です
恵子という 人です

母としての 幸福
女としての 幸福
直美としての 夢 ....
その話し

つい先日聞いたばかりの
昨今3度目のその話しに
実は相当狼狽えながら
初めての顔で聞いています

いつもと同じ

その点を残して
このテーブルも
それぞれの席 ....
{引用=

おかあさん、という詩は書いた
おかあさんがすっかり板に付いた頃、書いた

おとうさん、という詩は
まだまだ書けそうにない
聳え立つ壁を見上げながら
私はそう、思う
とても ....
{引用=
くり返す日々の中で 薄れてゆくものがある

流れゆく{ルビ時間=とき}の中で 根を張るものがある

切なさが泣くことを止め 愛しさの泉になるように

狂気が走るのを止め 懐かし ....
{引用=覚えておいて

もしもあなたが渇いた手で
誰かの明日を奪うなら
私はあなたをこの身に打ち付け
奈落の底へ逝くのだから

忘れないで

もしも誰かが狂った手で
あなたの明日を ....
{引用=
ねぇ、サザえさん
あなたの住む町の
空はいつも青空で
夜空には必ず星が瞬いて
ご近所さんは誰も親切で
悪人なんて大して悪人じゃなくて

ねぇ、サザえさん
人目を憚るようなわ ....
{引用=

 吹かした煙といっしょに、行っちゃうかと思いました
  
 薄くなりましたね、背中

 このビルが潤うたびに、課長さんは枯れてゆきますね

 決して幸せを期待できない結末に ....
よく晴れた秋のグラウンド

100メートルのトラック
120パーセントのきみ
初めて見たような
険しい眼
逞しい足元

私は
どこを向いていた

抱えきれない悩み
仕舞い損ねた ....
とりとめもなく

自分で仕掛けた目覚ましに
えらそうに起こされる朝を用意する

午前8時11分
牛詰め30分の車両を
愛してもいないのに飛び乗る

とりとめもなく

朝昼晩ごはん ....
   ユメに住めば 眠り浅く

   ユメを食べて 満たされず

   咲いたところで ユメのなか

   カリソメの陽を浴びて

   水面に映る蒼白い ヌケガラ
   きっとずっと昔から変わらないんだよね

   れんげ畑に座っていたあの頃から
   茜色の空は繰り返し
   私を迎えてくれていたんよね

   いつの間にか見なくなった
   忘 ....
   千の春をおまえに
   父と母の願いどおり
   千の春をもって生まれてきたのか

   よわむしのあなたに ひとつ
   じぶんかってなあなたに ひとつ
   おこりんぼうのあなた ....
 許される時知らず
 流れ着く場所知らず
 其の手の瓦礫
 其の血の痛み
 乗せたまま
 時を越え
 流れつづける浮船の
 哀しみ
 容赦ない夏の
 どこかの軒下で
 わずかな風を拾い集め
 リンと鳴ったところで
 気休めなのだろうけれど
 気休めに救われる
 瞬間もある


 声にならない声が
 遠くから鳴り ....
  ++栄 光++


    栄光が終わった日
    あなたはそれを
    さっさとアルバムに貼り付け
    グラス片手にひと晩眺めて
    あとは戸棚に置いたっきり
    ....
 あの分かれ道
 右へ流されてみることが
 あの分かれ道
 左へ巻かれてみることが
 できずに


 心のまま
 選び進むほど
 安息を諦めた者が
 またひとり
 雑踏に消えてゆ ....
 しあわせは
 すりぬける風
 ひとときのやすらぎ
 明日のことは
 わからない
 
 しあわせは
 すくいあげた水
 たやすくこぼれるけれど
 歩けるぶんだけ
 あればいい
  ....
砕けた背骨など
切り裂けた肉体など
コルセットで締め上げて
美しく着飾れば
微笑むのは容易い
私は、強い女



人々の喝采も
百万本の薔薇も
救えぬ魂
あなただけ ....
 立ち止まる午後
 見上げる空
 見下ろす街
 切り取った直線のシルエット
 時は規則正しく歩き
 赤で止り
 青で進む
 直線の上
 歪んで転がるもの
 わき目に時は行く

 ....
  そして何事も無かったように

  日常は流れて行き

  そこに何事も無かったように

  あなたは立っていて

  拍子抜けのふたりの間に

  静寂だけが そっと

  ....
 誰も気付かない
 雑草に埋もれながら
 濁った太陽を浴び
 くたびれた大地に根を張り

 凛と
 揺れる花びら
 意地っ張りな道の端
 譲れない生き様

 誰も振り向 ....
 しみったれたあんたの背中
 パンと叩いて
 さよならしてあげる
 なんてらしくもない小気味良さで
 バイバイ

 ヘッドライト後にして
 なんとか見上げた空の横っちょ
 さっきか ....
  日常の扉から ちょっと寄り道して
 
  いらっしゃいませ


  荷物をお預かりしましょうか

  溜息をお預かりしましょうか

  洗い晒しのジーンズを着るように
   
 ....
 可憐な花の狂い咲き
 醜いですか?
 愛しいでしょう

 あの恋慕の試練から
 身を守る術を
 無垢な胸は、知る由もなく

 狂った瞳は
 もう彼の人しか映さず
 狂った唇は
 ....
自分しか愛せないその人は
満足そうに笑いながら
いつも眉間に皺があった
固く閉ざした
プライドの扉の中の
鋭利な孤独で
冷え切った掌で
きっとワタシは
壊されていたかもしれない
 ....
静かな雨が
かさついた街を
音も無く濡らしていて
それを見つめる
かさついた瞳も濡れていって

静かな雨の
音の無い雨音を
傘の花が
走り去る車輪が
拾って行って

それが ....
落合朱美さんのyakaさんおすすめリスト(30)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
片想い- yaka自由詩3*06-7-30
向日葵- yaka自由詩1*06-7-19
途中下車- yaka自由詩5*06-6-24
アイナンテ- yaka自由詩5*06-6-18
- yaka未詩・独白4*06-3-26
その話し- yaka自由詩306-2-5
おとうさん、という詩- yaka自由詩3*06-1-15
淡_々- yaka自由詩4*06-1-8
愛する者へ- yaka自由詩2*06-1-2
ねぇ、サザえさん- yaka自由詩6*05-12-1
A課長との無言の会話- yaka自由詩4*05-11-9
よく晴れた秋のグラウンドに- yaka自由詩2*05-9-28
とりとめもなく- yaka自由詩2*05-9-23
ユメノハナ- yaka自由詩6*05-9-3
れんげ- yaka自由詩4*05-8-18
千_春- yaka自由詩5*05-8-12
浮_船- yaka自由詩9*05-8-7
凛_々- yaka自由詩8*05-8-1
リングの外- yaka自由詩4*05-7-23
たびびと- yaka自由詩7*05-7-20
しあわせ- yaka自由詩17*05-7-18
自画像の女- yaka自由詩5*05-7-11
- yaka自由詩5*05-6-29
再_会- yaka自由詩6*05-6-25
- yaka自由詩5*05-6-19
おぼろ月さん- yaka自由詩6*05-6-19
カフェ- yaka自由詩4*05-6-18
狂_花- yaka自由詩5*05-6-15
狂_愛- yaka自由詩3*05-6-12
静かな雨- yaka自由詩3*05-6-11

Home
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する