不意に訪れる眩暈のなかで
わたしの奥から
声 でも うた でもない 音 がする

無意識に産み落とした空のタマゴは
曇りの日に次々と孵化し
電子の情報に
右脳と神経を肥大させては
 ....
すべての組織が生まれ変わるこの体
わたしはわたしであってわたしではない
思い出を亡くしてしまえば失ってしまえば
生き物であったとしても わたしにはあらず

体から零れていく思い出の欠片たちを ....
みんな、おいらたちを忘れてるだろ〜

でも、律義な性格だからバッチリエナジー送るよ!

保存はWindows:右クリックして保存 Mac:コントロールキー+クリックだ!
想うだけで
心があたたかくなる
そんな人が
私にはいるから

大丈夫

まだがんばれるよ
飲みすぎたアルコールとともに吐き出した
苦しみも 悲しみも 寂しさも
苛立ちも 憤りも何もかもが
それはもう呆気なく
それはもう大きな渦となって
便器の穴から消えてゆく


吐き出した ....
星々の明るさが際立ちます
夜気がひんやりと
澄み渡るらしく
星々の明るさが際立ちます

されど
星々はつねに燃えているのであって
なんの労苦もなく輝くものなど
在りはしないのであって
 ....
枯葉を踏むように
ことばを

かさかさと
私たちの記憶の下で
何かが
くだけ散っていく

それは
再生への営みと
私たちは知っている

枯葉を
振り向いたりしないのは
そん ....
寒い夜でした

北の空に

銀の尾を引きつつ

お星さまが流れて

行きました

願い事一回目

夢は死に

お星さまは消えたのです

そんなに長いお願い事でも

 ....
「るる。」「るる。」「るる。」「るる。」「るる。」「るる。」「るる。」「るる。」
「るる。」「るる。」「るる。」「るる。」「るる。」「るる。」「るる。」「るる。」
「るる。」「るる。」「るる。」「 ....
通り道に たおれていたら
ぞろぞろ やってくる 
異形のものたちに
ふみつけられて すこし
げんきに なるのである
老人ホームの廊下にぽつんと置かれた
老婆の横たわるリクライニング

動かない首をギブスで固定され
閉じた瞳を{ルビ顰=しか}め
入浴の順番を待つ

「{ルビ今日=こんにち}は」

 ....
家屋は言葉のように
優しく朽ち果てていた
時間があればそこかしこで
両親は笑顔を絶やさなかった
幸せな玄関ホール
その壁には今でも
兄と私の指紋が残されていて
静かに機械の匂いが ....
平日のまっ昼間に
後背位をしたあと
快速電車にのったら
となりに孔雀がきて座った

言いたくないけど
むかいの椅子も
となりの車両も
ぜんぜん空いているようなのになあ
孔雀はなんだか ....
部屋の電話線は
きっと
つながっているのです
耳をそえると
懐かしい雨音まで
聞こえてきます


ロウソク工場の煙が東へ流れて
小さな雑草の黄色い花が
激しく雨粒に
たたかれてい ....
卵が呼吸している
産声を内に潜めながら
類ない曲線で肋を明るく丸めて
{ルビ縁=ふち}を暗く発信し
ゆるやかな衝撃で交信するので
次元はゆらぎ鳴いている

重ねてきた年齢に
皺を深く刻 ....
ただ愛したから欲しただけなのです
それは
貧乏でも裕福でも体が動かなくても
愛してしまえば

地の底に沈んでしまいそうなほど
相手を思っても
「お金」というものが押し流すのです
相 ....
午後の輪郭をなぞる
コーヒーの湯気は婀娜っぽい
ブラックはもう飲めない
この頃は結婚式に呼ばれてばかりだから

フレッシュを二つ入注ぐ
深いマグカップに沈み混んで
滑って 昇ってくるのを ....
楽器を演奏するやうに

キーボードを叩く

伸びた爪もそのままに

文字列の音楽を奏でる

鉛筆や万年筆が

不要の詩人となります

それでも時として

何も浮かばず

 ....
ギターの弦にピタリ張り付く小判鮫は、振るえる乞食の手足が招く一人前ごひゃく円の弁当と声だけが歩く車内の埃を吸い込んで、みんなで声を合わせて見つめる菊人形の羽根飾り、走る土人の顔、人形のような天使、日曜 ....  遠く離れた異国の風景のように
 今日の僕の住んでる街は趣を変えていた
 僕の心のレンズに映る街路樹は音もたてずに
 ささやきあっている
 夜になって街灯が灯ると目に見えない妖精が
 やはり ....
八百屋さんでは
リンゴが店長をしていた
この場合は店長がリンゴなのか
はたまたリンゴが店長なのかは
八百屋さんとしてはどうでもよかった
今日もらっしゃいらっしゃいと
威勢のいい声を張ってい ....
メロンパンが破裂して
扉が開いた
向こう側には
名前の知らない海峡がひとつあって
多分自分もあっち側なんだと思う
それなのに僕は波音を聞きながら
こっち側でひたすらメロンパンの
 ....
或る日
森の中

猟師に出会った

彼は
鳥が好きらしく


持っていた
大きな麻布の中から

沢山の鳥をだして


味見をさせてくれた



カモは
名月の味 ....
めぐっているのは
時ではない
 
願うこと求めること欲すること

知っていても
祈ることはいまだ知らないのだから
 
憧れるほどに
まなざしは遠ざかる
破滅的な情緒で
恋をする ....
中学や高校時代に書き散らかした。へたくそなのに自分で「詩」と呼んで
書き散らかしていました。それは主に大学ノートに、結構きれいに書かれ
ていて、いまのメモ書きに比べると「ほほぉ」と思えるほど詩集風 ....
あの海の家はどこにあっただろうか
夏の
暑すぎる昼下がり
そこで笑っていた太陽のような人びとは
どこに行ってしまったのだろうか
時というものが絶えることなく
いつも継続して流れてゆくとは
 ....
あなたの感情の質量が
空間を歪ませて
多くのものを枯らせてしまうというのなら

あなたはただ一輪 そこにある
泥の水に咲いた花
世界が滅びても そこに 可憐に

周りを囲む者たちは  ....
海岸にうちあげられた貝殻は
まるで磨かれたつめのようでした

わたしはその上を裸足になって
割らないように歩きました

もう冬の寒さの中
波しぶきが雪のように舞う日のことです

痛い ....
青のお墓で悲しむことはありません

白の立ち姿を遠目で映します

赤のお空で産声は響きます

黒の後ろ姿を光で焼きつけてください


あなたのいた砂の層が
うららかに音を奏でて
 ....
チューリップの茎切り落とすきみひとり満たしきれない刑罰として

明日から黄色い花のカップにはお日様だけをそそぐと決めた

春の日と呼んでみたけど私の影はきみの影よりずっと寂しい

長す ....
落合朱美さんのおすすめリスト(2868)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
カラ- 銀猫自由詩11*05-11-15
きらきら- アマル・ ...自由詩305-11-15
夏のエナジー送りたい!- たりぽん ...携帯写真+ ...8*05-11-15
大丈夫だよ、あなたがいるから- 春日野佐 ...自由詩8*05-11-15
笑う- 恋月 ぴ ...自由詩15*05-11-15
霜月- 千波 一 ...自由詩14*05-11-15
秋ゆき- umineko自由詩8*05-11-15
「流れ星」- たかよし未詩・独白105-11-15
るる。- ふるる自由詩5*05-11-14
そろもん(黄昏時の話)- みつべえ自由詩705-11-14
茨の冠- 服部 剛自由詩9+*05-11-14
優しい機械- たもつ自由詩3105-11-14
孔雀- ZUZU自由詩505-11-14
回線の断層- たりぽん ...自由詩605-11-14
化身- こしごえ自由詩7+*05-11-14
そのまなざしは君のもの- アマル・ ...自由詩5*05-11-14
冬蝉- 窪ワタル自由詩7*05-11-14
「詩作」- たかよし自由詩105-11-14
走光性- あおば未詩・独白4*05-11-13
風邪気味のこころ- 炭本 樹 ...自由詩405-11-12
八百屋- 仮名自由詩205-11-12
デイゲーム- たもつ自由詩705-11-12
鳥モノ帳- 蒸発王自由詩3*05-11-12
少年観覧車- 塔野夏子自由詩9*05-11-11
私にとって、詩を書くということとは- たりぽん ...散文(批評 ...12*05-11-11
無題- 岡部淳太 ...自由詩8*05-11-11
蓮華物語- アマル・ ...自由詩12*05-11-11
貝殻の道の上で- ベンジャ ...自由詩4*05-11-11
沙の春(いさごのはる)- こしごえ自由詩12*05-11-11
チューリップ刑罰- 黒田康之短歌8*05-11-11

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96