星飛雄馬のお父さんが
ちゃぶ台をひっくり返したのは
実は
たった1回らしいと
誰かがブログで話してた

怒鳴って
声を荒げて
破壊して
それは新たな怒りを呼んで
そうして
本質は ....
いつか、と
少し頭を抱えるくらいで旅立てる昔話
私たちは傘でした、と言えば今でも信じないでしょう
折りたたまれた言葉の上で
降りかかる、(時々には)人や人から零れた
何か
を、払いのけなが ....
君と
君の子供と
駝鳥牧場に卵を買いに行く

大きな鳥に
君も
君の子供もはしゃいで

{ルビ接写=マクロ}切り忘れて
携帯で駝鳥と撮った写真は
すべてがぼやけて

僕らの風景 ....
眠れない夜
眠らない夜
想いの行方は
彼方

銀の先は
星を射す

いくつの言葉を
集めても
満たなくて

繋げた言葉は
形を描けず
流れる星になる

めぐる
めぐる ....
少女は長い間 
窓の外に広がる海を見ていた 
{ルビ籠=かご}の中の鳥のように 

時折 
人知れぬ{ルビ囀=さえず}りを唄っても 
聞こえるのは 
静かに響く潮騒ばかり 

( 浜 ....
抱きしめると
あなたが
ガラス玉の寄せ細工に
思え
はじけ飛ぶ
その寸前を確かめたくて
そっとぎゅっと
力を入れる

と、
あなたは
小さな咳をするので

腕をゆるめて
顔 ....
空の眼が開いた
夕焼けが なく

はけで塗られた台本の上の
削り取られた 穴が
船だというから

のぞけない
除かれた場所から
消えるのなら 

責める理由
思い浮かばぬうちに ....
湿気ばかり多くて
気温が上がらない夜は虫なんかの
季節を送る歌など気にせずに
眠ってしまえばいい

閉じた瞼の裏が
奇妙な色に透けるのはまだ生きている
証だと思えるのなら
眠ってしまえ ....
 
優しい顔の朝は嫌い

やるせない正午の空気が嫌い

やがてくる夕刻のわざとらしさが嫌い



夕焼けの終わりに

ゆらりと一瞬揺れる炎は少し好き



酔ったように戯 ....
それがどこから降っているのか
何時やむのか
今がいつなのかもわからない黒い雨

傘の中に閉じ込められた
空気の湿った匂い

耳を塞がれた胎児のように
雨に打たれたまま眠っていれば
だ ....
ぼくは詩人

自分では新鮮な考えと思うことは
他の人も考えていたり
また昔から思われていることが
多いかもしれない

今日もまた

朝の散歩をしていると
猫に出会いました

ぼ ....
 固定された都市。流入する者と流出する者。
その背中には皆一様に大きな鳥のくちばしが
あり、そして光沢がある。鳴くわけではなく、
また、捕食するわけでもない。ただそれは背
中にあり、そ ....
一 

仕事から帰ると 
僕の机の上に本の入った封筒が置かれていた 
裏に書かれた名前を見ると
{ルビ一昨日=おととい}「 周作クラブ 」の会場を探し歩く僕に * 1 
「 〜ホテルは何処 ....
米軍基地を見渡せる
緩やかな坂の中ほど
ぽつんと小さく咲いている
タンポポに目を奪われた

種を飛ばす少し前の
綿毛を湛えたその姿が
遠くのドックに停まっている
巡洋艦と重なっていた
 ....
薄曇りの空がからだを湿らせるだけの
ちっぽけな夜だから追いかけてみる

西の地平に月

最後に沈んだ
星の名を知らない、と
静かに胸に沈めた備忘録

    この体は赤道儀だ
   ....
老舗の焼き鳥屋には気の強い妻と
やたらに人のよさそうな爺さんが目尻を下げて
火鉢の上に並ぶ焼き鳥を丹念にまわしている

妻は若く 爺さんは見たとおり年老いて見えるが
本当は逆で 爺さんが若く ....
遠い
いつになく
ほそく笑む
青ざめている唇に
小指で すっと紅をさす
星は 、
籠の小鳥と目が合った
さみしい というわけではないけれど
痛むのはなぜ
こんなにも嬉しい朝なのに震え ....
長い髪を引かれた後に、残していった重さ
開いては閉じて、を繰り返す手のひらに
理由を隠す隙間なんて、どこにもないことに気付く


もうここにはないもの

空をかき混ぜた手
海から斜めに ....
傲慢なアロエが花開き
狼煙が上がれば
いけないものが
ひとつ ふたつ みっつ
投げ入れられた天然の業火によって
焼却され始める
炉の中で 
いけないものは
極上の白く澄んだ水晶の球に
 ....
光のくずは 
朝のなかをかがやく
屋根にならぶ
しずくの




雨の音は
あたたかな蒸気と きみを はこぶ
まどぎわにあそぶ
まだ 新しいひとみで
洗われてゆく 世界をみつ ....
いつかまた
離れていくのに
君は今度もその腕で
僕を抱きに来たんだね。

どこをさまよったのか
野良犬みたいな
疲れた
君のひとみ。

僕はだめな大人だから
君が小さく
ごめん ....
ありありと今日の空の雲が
まばゆいオレンジ散り散りに
何より 平凡な明け方に
おめでとう
退屈っていいことなのね


どこに自分がいるのか
分からないときって 多いけど
 ....
砂漠を飲み干したら
どこへ 誓う

朝焼けづけの
どこへ 誓う

菜の花と月と土の匂いと

共にいてくれる
夜の中

捨てたレール 滑走する
冷たい 黒い泉 あびて


 ....
夕暮れて
暮れなずみ

夕闇に
うちしずみ

静かに
   下がっていく
         温度
静かに
   暮れていくの
         音

あなたがノオトをめくる音 ....
ぼくは詩人

絵画は色の詩
詩は言葉の絵画

今日もまた

朝の散歩をしていると
画家に出会いました

のどかな風景を描写して
きれいに光の線が加わる

感心していると
ぼ ....
ボタンが取れて
心も取れた

はだけた世界に
乱れて飛んだ
あなたの思いは
月に溶けて

宙を舞う力なき手に
ただ一つ
霞だけでも掴めれば

わたしの思いも粉にして
あなた ....
日曜日の朝 
シャワーを浴び 
鏡の前で髪を整え 
{ルビ襖=ふすま}を開け
薄暗い部屋を出ると 
何者かが{ルビ袖=そで}を引っ張った 

振り返ると 
ハンガーに掛けられた 
高 ....
君が帰った Cafeの 空席に 
さっきまでノートに描いていた 
空へと届く望遠鏡の幻がぼんやり浮かんでいる 

別々に家路に着く 
君の切なさも 
僕の切なさも 
この Cafe に置 ....
幸せの真理はいまだによく解らない

蹴飛ばしてくるおなかを摩りながら

この夏母になる彼女はうれしそうで

生まれるのを 抗っているようだと

なんとなく感じてしまったあたしは ....
こんな晴れた日
野の緑はしなやかな腕を
天に向かって伸ばし
陽射しに仄かな生命を温めている

草むらをすり抜ける風は
蜜蜂の
しじみ蝶の
か細い肢に付いた花粉を
祈りに変えて
次の ....
落合朱美さんのおすすめリスト(2868)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
黒魔術くらい習えばよかった- umineko未詩・独白21*06-5-4
通過駅- 霜天自由詩606-5-4
駝鳥牧場に卵を買いに行く- たりぽん ...自由詩12*06-5-4
月の舟- LEO自由詩13*06-5-4
海を翔ぶ翼_〜_少女と羊_〜- 服部 剛自由詩8*06-5-3
臨界点- たりぽん ...自由詩14*06-5-3
まき_火- 砂木自由詩9*06-5-2
眠ってしまえばいい_(_2006_)- たりぽん ...自由詩10*06-5-2
欠けら- 半知半能自由詩5*06-5-2
- 佐藤伊織自由詩3*06-5-1
ぽえむ君−玉響−- ぽえむ君自由詩9*06-5-1
断片- たもつ自由詩806-5-1
「あたりまえの日々」- 服部 剛自由詩4*06-5-1
タンポポ- 松本 卓 ...自由詩2*06-5-1
私的星座、運行表- たりぽん ...自由詩1106-4-30
焼き鳥屋_ー_岡部淳太郎__・_服部_剛_ー_- はっとり ...自由詩5+*06-4-30
花占い- こしごえ自由詩22*06-4-30
- 霜天自由詩506-4-30
ガラスの海- 阿麻自由詩18*06-4-29
水中花- はな 自由詩906-4-27
沈潜花- とうどう ...自由詩10*06-4-26
「おめでとう」- 阿麻自由詩18*06-4-26
古い翼- 砂木自由詩9*06-4-25
- ふるる自由詩13*06-4-25
ぽえむ君−光心−- ぽえむ君自由詩8*06-4-25
月光蝶- アマル・ ...自由詩1506-4-25
壁に吊るされた学生服- 服部 剛自由詩10*06-4-25
黒猫の瞳- 服部 剛自由詩14*06-4-24
*美しき謎*- かおる自由詩5*06-4-24
雲雀- 銀猫自由詩19*06-4-24

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96