友達と仲直りをした娘は
昼食を食べ終え
さっさと青空の下に飛び出していった

子供同士っていいね
うん

娘たちは今ごろ
どのあたりを走っているのだろう
昨夜の小さなほころび ....
  ふしちょう

ねのまに さるまい


  ゆき

うみ

なみ


  うみ

はくえんの だん


  かぜ

ち の ひ


  つき

 ....
チョコレート色の夜が
しずくに溶けて 流れ出す
とろりとろりと
自分ばかり見て
しずかに ひそかに
排水溝へ落ちてゆく

私の足元を
暗い色のしずくが
うずを巻いて とりかこむ
逃 ....
私に
水を下さい
あなたの
笑顔を
優しさを
私に
全て下さい
私は
道端に
咲く
花のように
誰にも
気がつかれないまま
枯れたくないのです
私に
水を下さい
他の誰 ....
強くなると言う事は
自分の弱さに
うまく付き合っていけるようになる事。
ことばをください

わたしが一生
元気に生きていけるだけの
強い力をもった

あなたに二度とあえなくても
それを支えにずっと
笑顔でがんばれるような

スマートな優しさや
きれい ....
ある時世界は小さく頷いて
私の肩に優しさを呼ぶ

私は水の中でユメを見ていた頃のように
水の外で地べたに頬を添わせていた時のように
優しさの幽かな震えに私を預ける

しかし気が付けばいつ ....
 結びかけた靴の紐が
 切れた瞬間に
 砂時計の砂は
 落ちきった
 
 海が燃える
 
 
 紙飛行機の上で
 くしゃみする
 ひっかき傷のせいで
 墜落す ....
手のひらの中のことばしか
私はうたわない

振り絞る
ようではだめで

あじさいの
集めたあさつゆは
いつか
消えていくように

そんな
出会いだったと思う

それは消えた ....
僕には羽がない
鳥のように
空を飛べない
悲しいこと
泣きたいこと
あなたが
負った傷
すべて
誰よりも
早く感じて
治して
あげたかった
羽があれば
すぐに
会いにいけた ....
五月のある晴れた日

思いつきでスウィッチに触れた

何もかもが滑り出し

ある部屋に私は辿り着いた


6月のやっと訪れた静かな夜

私は揺れる影に気が付いた

いつの間に ....
わたしは、ほんとうは楽譜なのです
と 告げたなら
音を鳴らしてくれるでしょうか
指をつまびいて
すこしだけ耳をすましてくれるでしょうか
それとも声で
わたしを世界へと放ってくれるでしょうか ....
いくつか 折りたたんでいくうちに
角が たくさんできるから

どこかの角で
会えればいい

続かない我慢が
言葉を避ける

触れるものは きちんと
きちんと きちんと
 ....
 誰も気付かない
 雑草に埋もれながら
 濁った太陽を浴び
 くたびれた大地に根を張り

 凛と
 揺れる花びら
 意地っ張りな道の端
 譲れない生き様

 誰も振り向 ....
思い出の森をさまよう僕はもう少年時代の歌詞から遠い


おにぎりの形している山登る今はまだまだ海苔の真ん中


紫陽花に紋白蝶の眠る午後わたしが汚れているのが解る


花粉から誘われ ....
 しみったれたあんたの背中
 パンと叩いて
 さよならしてあげる
 なんてらしくもない小気味良さで
 バイバイ

 ヘッドライト後にして
 なんとか見上げた空の横っちょ
 さっきか ....
好きだったのは
こうして静かに
時計の鼓動を聞きながら
ふたり黙ったまま
くるはずのない奇跡を
じっと待つ時間

それは永遠
無限に続く鍵盤のようだった

あなたがいなくなっても
 ....
ブローチを包んだふたりの手のひら真珠貝

そのまま取って置きたいと思った冷たい毛先のにわか雨

ひとつひとつキズを覆った笑顔真白より少し優しい

決して触れ合うことはない生きている限り
 ....
  日常の扉から ちょっと寄り道して
 
  いらっしゃいませ


  荷物をお預かりしましょうか

  溜息をお預かりしましょうか

  洗い晒しのジーンズを着るように
   
 ....
悲しみが生まれた頃は
見えないものなのです

それは
徐々に姿を現すのです

時間が経つにつれ
小さくなることはありません

同等の質量を維持したまま
心の真ん中に居座り続けます
 ....
ヒトに生まれてきたのでした

死を放った放物線に
何も絡ませる事も無く
時の歪むのも構わず
日を含んだ風に戦ぐ葉に
影をゆらす

私が揺れている
火の声を聞くようになってから
いつ ....
かんにんえ。

しなやかな指で 黒髪をすく
うなじはうつむき
{ルビ石榴=ざくろ}のきれつに遠さをおぼえて
その甘酸っぱさをささえる
やり切れなさの仕打ちが 私語する
きしむ本音が
空 ....
女として
敗北者です

いったい
何に負けたのだろう

それすら
わからないほど
思考が働きません

睡眠中毒者だからでしょうか

前に出ることは
好みませんが
おはじきの ....
{引用=

天から
落ちてくる

不完全な
言葉たち

罪深き
言葉たち


こんなにも
ぼくは

傷つきたがって
いるのに

ぼくを
打ちのめす
こともせずに ....
 傘の下で笑う
 あふれる殺意で

 
 階段を流れて落ちる
 雨に
 気がふれる


 ゆがんで見える
 横断歩道の白線が
 濡れた足元のしみの
 曲線が
 ....
ムーニールーがありんこを相手取って
裁判をしているころ
お日様は林檎を
真っ赤に染めて
林檎はムーニールーに食べられるのを待っている

カタツムリが雨の中
小さくくしゃみしたけれど
ム ....
日曜日に夕日があたるので
さらに 奥まで入り込みますと

サヴォイの 看板が

悟ったように私は

このままの 状態で
さらに 奥へと進みました



壮健な 壮健な  ....
もう夢の中みたい
だけど夢じゃない
良い夢じゃないよ
悪夢だよ

あなたのこと思い出すと
黒いドロドロしたものが体中の穴から
じわじわと滲出して来る

それなのに
悪夢の中では
 ....
夜を飛ぶサーチライトをUFOと信じる子には光るシールを

映写機に撃ち落とされた銀幕の穴の向こうの月が綺麗だ

始発にて人気女優のクローンのような女と飛行場まで

新品のアメリカ製のス ....
雨に煙る山頂の駐車場には誰もいないから
誰にも見られないでいちゃつくことができるけど
そういうのも
もう飽きちゃったね

恋は続かないからいいんだよ
切ないと思えるうちが花

そうは言 ....
落合朱美さんのおすすめリスト(2868)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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つよさ- 月山一天自由詩13*05-6-21
最初で最後のねがいごと- フォマル ...未詩・独白9*05-6-20
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アンダンテ- 望月 ゆ ...自由詩52*05-6-19
つばさのゆくえ- 砂木自由詩11*05-6-19
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雲の上のレタス- 本木はじ ...短歌1205-6-19
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悲しみの輪郭- フォマル ...自由詩12*05-6-18
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おはじき- 蒼木りん未詩・独白2*05-6-18
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