口笛するけど音が出ない
 きみはうつくしい食器を洗った手で
 一枚の銀紙を折り畳む
 訊ねようとしたことを
 思い出すために
 つらい過去も思い出し泣いた
 カレンダ ....
うんちくんたちは、
考える。

やわやわうんちは、
柔軟に。
かたかたうんちは、
堅実に。
からからうんちは、
狡猾に。
ふみふみうんちは、
卑屈に。

 ....
幾千幾万の人波は終わりを告げない


すれ違う一つ一つの顔を
忘れる代わりに
白の背中が
鮮烈に映える

本当は
黒であり
青であり 
赤であるかも知れないが
白で良い ....
透明な夕日が

沈む速度で赤方偏移


鎮魂の落日か

この国の落日か


ただあかく


遠ざかるほど


そう


遠ざかるほど
 




   膝をたたみ 目を伏せて
   思い出すのは
   折りたたまれた空に見つけた夏のかけら
   黒髪が 風を誘った雨上がり

   わたし ここで猫が飼いたいの
 ....
適度に日焼けした少年は
いつになく饒舌

ヒット2本
2打数2安打
1四球

おー

左中間
あれは2塁打
だったのになー
ワンヒットワンエラー
あれなー

けっこ
や ....
今日はついに選挙の日。

いまテレビは、選挙速報と当選者インタビューにいそがしい。

出始めている結果。

これが、民意。

いまわかった。

私はあのおじさんが嫌いなんだ。
 ....
強い西日が
水槽を通して
壁に虹を作る
午後4時
そういえば
今日は
戦争が始まる
きっかけになった日だ
争いに
終わりなどないのなら
憎しみが
尽きることがないのなら
せめて ....
揺れる枝さき
ほころぶ花びら

きみ、想う

いつか
その日が
きますように


夜ごと
空をみつめては
十五夜をまつ

きみ、想う

いつか
月のあかりも
届きますように




※写真は萩です
ライオンさんのやる気が
ゼロでしたので

わたしは舌打ちをしました


タイガーさまも同様でした
残念でした


同じくネコ科のクロヒョウくんは
動いていました

しかしなが ....
地底人さんの朝は早い。

日の昇る前から働いて、
せっせせっせと働いて、
日が暮れたって、
月が笑ったって、
まだ働く。

地底人さんは穴を掘る。
くる日もく ....
しどけない姿で
君はうっすらと頬を染め
あられもない姿で
君は左手を背もたれに預ける

横顔はうつらうつら
淫靡な夢に眼差しは宙を漂い
噎せ返る密林のざわめきは
VooDooの魔笛
 ....
絵は語りかけてくるのだ

院展に飾られた数十の世界に
僕は招かれ
彼等を渡り歩いた

ある明け方に
青い国は一筋の紅い光を浴び
鵜飼いの男は焚火を消した

ある朝に
インドの女が ....
「あの子が行くなら行かない」
爪とチョコを一緒に食べてる。
−それは何の味?

火星人とお話をしているみたい。
毎週月曜日になると、ピンクのカーディガンを羽織ってる。
−北って、どっちよ! ....
ベンチに腰を下ろしたら
まるで恋人みたいな気分になって
不思議



人の通りの薄い時刻
けれども人がいない訳ではなくて


噴水を挟んだ向こうのベンチには
しっかりと
恋人た ....
かくすためだけの
キャミソールに飽きて
このごろは いつも
はだかで過ごしている


夏はまだ
わたしの腰の高さで停滞している


午後4時をすぎると
夕凪に 夏がとけてゆく
 ....
「寄生虫」だと言われてしまった

ひっそりと唇からしのび込み
大事なものを少しずつ吸いとってゆく
あなたの内臓に絡みつき肉を食む

そのうち
あなたの骨も脂肪もすかすかになる
心は風船 ....
乳白色の
血を流す
草の名を忘れてしまい
野原にからだをうずめた

満天の星の鎮魂歌を
あすの朝の火に{ルビ焼=く}べて
壊れた時計の可燃率とともに眠る

忘却は
時を経るごとにや ....
となり街にある
パン屋のお兄さんはいつも笑っている


入り口の貼り紙には
「冷めないうちに食べてください」と書いてあって

お店のショーケースにもところどころに
「冷めないうちに食べ ....
おおきなお空の、
でっかいおめめさん。

まんまるね。
あかるいね。
あったかいね。

お空を見上げたら、
いつもあなたがいるの、
いつもあなたが見ているの。 ....
満月とは中秋の名月
ゆらゆら揺れる水面にて
時と戯れる


満月とは君の面影
苦しい時も笑顔を絶やさず
額の汗をそっと拭う


僕は忘れたりしないよ
君の優しさを


君は ....
思い出

記憶
の違いを知ってしまってから

僕は
思い出喪失患者
になりました

何が綺麗だったのかも
誰が愛しかったのかも

今の僕には
何の意味も持たないようで

 ....
 死にゆく蝉の声で起こされて
 夏と寝ていたと気づかされる

 まどろむ意識の中で
 シーツに潜む
 残り香を探す

 枕の隅に
 鼻を押し当てる姿は誰にも
 見つかることはなく
 ....
ごらん あれは
眠りの間際の窓辺たち
ごらん あれは
烏賊を釣る船の漁り火
人々の暮らしは在り続けていてくれる

汗をにじませながら
涙をうるませながら
人々の暮らしは在り続けていてく ....
鞄を引きずり無人駅の改札を抜ける
そびえる山々には紅葉が色づき始め
頬を流れる風もひんやりと冷たい

反対を押し切って飛び出した二年前
都会の荒波で挫折した娘に
一体何を思っているだろう
 ....
月が 舟を ナクシタ

木陰 に 零れた
ピラミッド の ベール

濃い青 の 淵
触れさせぬ まなざし

ただれた 地殻
うぬぼれた マルイ肩 

キィィィ きぃぃぃぃ ....
誰にだってあること


こんなに淋しい
ひとりきりの昼間は
妙にアイスクリームが欲しい


  ときどき部屋の時計が
  止まってるけど、それは
  数えるのをやめただけで
   ....
青く光るので
確かめない訳にはいかないのです

無数のことばのもとが
空気に漂って
青いちりのように舞うのです

ゆっくりと舞い降りる
無数のことばのもとが
時々青く光るのです

 ....
目を閉じてひゃく数えるあいだの
静けさがこわかった

(いーち にーい さーん)

ぼくはずるだと言われるのがいやだったから
はんぶん泣きそうになりながらゆっくりと

(しーい ごーお ....
わたし、という曲線を
無謀な指が
掌が
少しの優しさも無くなぞる


書院窓の向うでは
秋の長夜の鈴虫が
交尾の羽音で月の影絵を滲ませて


こっちにきて
こっちにきて、と ....
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