空の底
空気圧
破裂してしまいそうな
煙のように混ざり合ってしまいそうな


ねえ
そこで泳いで
きみの背中は
一時間だけのため息が根を張るように
そこでひっそりと、目を閉じていく ....
 
 さりげない日常に
 きらめく刹那が訪れる
 
 長い深い夜を飛び越えて
 朝日のまぶしさに目を凝らして
 昨日まで思い気持ちが白紙に戻れば
 それでいい
 
 生きると言うこと ....
      藍子は
         あげは蝶 の髪留め

      大切にしている

 花模様のスカートからあらわれたのは 
      淡い足

 半分開いた口で 飴 を舐めた
 ....
惚れるひとつ。
溺れるふたつ。

ここにひとつ影。
ふたつ追憶に溺れる。

果てる波みっつ。
あっ、わたし
ふきとばされにきたのかもしれない

冬の砂浜では髪も波打って
耳も引きちぎられそうに寒くて
 ワタシヲ
 マモッテキタハズノ
 カタイカラサエモ
泡となって ....
パレード、通り過ぎる、そんな頭上の光を
楽しいという感情を置き忘れた日の夕闇
彼はそのために全てを考えるということをして
流れていくひとりぼっち、常日頃想うようにすること
ステップ、音楽を歌う ....
ジワジワと心に染み入る
焦燥感

ブツブツ独り言を言ってるような
薄汚れたオヤジには成りたくねぇ

意味不明な奇声を発する狂人
にも成りたくは無い

壁から人が出て来る
天井に赤ん ....
僕が最近
涙を流すのは
祖母の痴呆が悲しくて
ではなく
きっと
地球の砂漠化を防ぐため

やりきれない感情に
心が沸騰してるのも
温暖化のせいだろう

きっとそうに違いない
{ルビ香辛料=スパイス}という宇宙なのです
すべてを包括していく宇宙なのです
包み込んでいくのです
溶かし込んでいくのです

カレーに国境はありません
たとえば、カレーまん
インドの ....
私の底に滴るのは
暗い砂だ

私が歩んでいるのは階段だ
いつも
上っているのか下りているのか
どうしてもわからなくなる階段だ

記憶の中には
私の指たちが仄白く棲息している
それら ....
かたすみでねじれ階段きしむよう影の向こうにりんごがひとつ


ざらざらの砂の床にて白昼夢目覚めて部屋にはりんごがひとつ


マンションの五階の窓から落ちてきた青空に映えるりんごがひとつ
 ....
地図の上に 雪は ない
天の上は 雪を知らない

火を
かざして 求めるのに

土に
よごれて かきむしるのに

足りないものばかり 
足せないものばかり

凍らせなさいと ひ ....
切り取って
もう少し違うかたちに

貼り詰めて
色硝子の欠片たち

鏡に映った髪が
指先でもつれて
ささくれた爪が
余計に乱暴になるから

ひび割れが目立たぬよう
綺麗なステン ....
時々は流れに身を任せ
漂うのも一興
それでも
自分のうちなる声が
一番であるべきだよね

寄せてくる波に飲み込まれそうになり
たまさか、溺れそうな気分でも
翻る強さが欲しい ....
明日の燻る原の声には
そのひとひらも、渡らない
青の部屋、青の床
踏み越えるたびに見据えるものは
舞う、散るよりも儚い覚め際へ
連れて行くように
恋し、と
だけ

そこからを渡る
 ....
空から音も無く降る雪の
つもる速度のいじらしい熱

ちょっとまえの流星は
乾燥した鋭い声で失礼のないように
(絶望はできない。
と軌跡をのこし消えていった
このとき雪はしゃららららん
 ....
人は何のために
生きているのでしょうと
涙する君に

指で一筋
零れる心を
そっと拭う

こんな僕でも生きていれば
一粒くらいでも
君の涙を
拭ってやれるから

そう
囁い ....
あたしの命が明日までなら
貴方の手でどうか殺して
それだけが願い

あの花の甘やかさに手を伸ばした日から
わかってたんだ
“もう何処にも帰れない”

心臓がつぶれてなくなりそう

 ....
わたしが

うまれてから

なみだを

 このてで

  ふくまで

ちちははは

どれほど

こころを

 ぬらした

  ことだろう


いきていく

 ....
その人が、燃えていった
毎日よりも人は集まっていた
いなくなったというよりも
手放した、と言いたかった
彼らは笑う声で
透明な空を細い道にして
順番に順番に、昇っていった
花が、咲いてい ....
真夜中、ロボットは
痛めたうでをかばいながら
他のおもちゃの手当てをする

文句を言いたそうな
他のおもちゃをなだめるように

タイヤのとれたスーパーカー
支えの折れた宝箱
首だけになったお人形

 ....
なれてしまうこと
わすれてしまうこと
わすれつづければ
けっして なれてしまうことはなく

かぎりなくむせきにんで
なんどでもくりかえします
しあわせなことを
かなしいことを

そ ....
街に吹く薄汚れた上昇気流
舞い上がる鳥たちは
自由に見えても
危うい乱雑な流れで
時に墜落する

それは風が裏切ったのか
その美しく夜色の翼を
暗闇の代理人は
タールで固めた道が
 ....
君と僕にできること
それは優しさの眼差しで
雪の白さを歌うこと


君と僕にできること
それは愛しさの眼差しで
山の青さを歌うこと


歌の心は見た目じゃなくて
揺り動かされた心 ....
いつか
笑い飛ばせる日のために
一枚の部屋に絵を描いている
暖かい一日の始まりと終わり
そこに溶けていく人たちのように



降り積もる行き止まりに
立ちすくむ人を見ている
その背 ....
花が咲き乱れ
緩やかに風が渡る高原を
想うのはもう やめた

  飛べないのではなく
  飛ばない虫

穏やかな海に向かう
明るい窓を
開けるのは やめた

  鳴けないので ....
女の子がタバコを吸うのはキライ
タバコを吸う女の子がキライなんじゃないよ
このちがい わかる?

だって さびしそうだよ
タバコをふかしてるのって
まして 彼氏がいる君なのに

せつな ....
夕暮れ
男は空を見ていた
世の{ルビ何処=どこ}にも{ルビ属=ぞく}さぬように
草原に独り立ちながら

{ルビ只=ただ} {ルビ暁=あかつき}色に染められた雲が
宵闇に流れて姿を消してゆく ....
夜と昼間のあいだには
真っ暗闇の泪川

ほんの些細なひとことで
抜き差しならないドツボに嵌り
この頃の寒さも張り付き凍えてく

あまい言の葉に ほだされて
安眠毛布のクモの糸
 ....
そして
それがほしい、と言う
響かない足音が、ついて来るのを待たずに
それがほしいの、と
繰り返して、言う

これだけ
狭い雨で何が望めるというのだろう
手を伸ばせばイチからゼロにぶつ ....
落合朱美さんのおすすめリスト(2868)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
そらのさかな- 霜天自由詩406-1-31
諦めることはしないもんね- 炭本 樹 ...自由詩306-1-31
_______藍子- ふるる自由詩11*06-1-30
「_ひとつふたつ。_」- PULL.自由詩13*06-1-30
風と体- まほし自由詩8+*06-1-30
世界は漂泊する彼らのための- 霜天自由詩606-1-30
騒霊現象- たかよし未詩・独白306-1-30
偽装- アマル・ ...自由詩406-1-29
アルゴリズム_カレー- たりぽん ...未詩・独白10*06-1-29
スウィート・メロディー- 塔野夏子自由詩9*06-1-29
赤い胎- ミゼット短歌3*06-1-29
つぶやく_熱- 砂木自由詩6*06-1-29
ステンドグラス- 銀猫自由詩10*06-1-29
*こえ*- かおる自由詩8*06-1-29
風花- 霜天自由詩206-1-29
楓(かえで)- こしごえ自由詩10*06-1-28
生きる意味- アマル・ ...自由詩806-1-28
pride- 和歌こゆ ...自由詩1*06-1-27
きねんび- まほし自由詩22*06-1-27
昇華- 霜天自由詩906-1-27
真夜中のロボット- ベンジャ ...自由詩6*06-1-27
なみうちぎわのカニのよう- 日朗歩野自由詩606-1-26
墜落するという方法- たりぽん ...自由詩8*06-1-26
雪溶歌- 恋月 ぴ ...自由詩16*06-1-26
一日は、臨界する空の- 霜天自由詩1106-1-26
つなぎとめるものはだれ- たりぽん ...自由詩11*06-1-25
煙の向こうで- 日朗歩野自由詩506-1-25
夜風の唄- 服部 剛自由詩8*06-1-25
*なみだがわ*- かおる自由詩8*06-1-25
東京Days- 霜天自由詩406-1-25

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96