結婚しよう

と君は言った

僕がコップを洗っているとき。





いいよ。
少しだけ、冷たい風が吹いてきたのは
とても遠い場所からだった
人はいなくなる、ということが出来るらしい
世界はいつも通りに明るくて
僕らは同じように電車に乗り込む

乗り継ぎ駅で世界が追い ....
夜、
白い、
薬局の袋を、
脇のテーブルに置き、
ベッドで、
眼鏡をかけて、
サティのピアノ曲を、
BGMに、
月が映し出される、
ビデオを観る。

海の、
おだやかな波を、
 ....
 



 萎れてゆく花ではなく




1.「ゆびぬき」


でんとうの 咲いてゆく中で

ちくりと刺さるところを
そっとつつんで
もう無い 
てのひらの形を
朝 ....
藤根の
公民館の屋根の下
雨宿り

雨やみますか
恐らくは

白濁窓ガラス
その向こう側のアナログ時計
(さて そろそろかな)
毎日変わらず六時半

雨やみますか
もう すぐ ....
小さいお店に立ち寄った

こんにちは。

挨拶もそっと
秋のはじめのある日

川辺りを散歩していた風は
色とりどりに咲いている花を見つけました

‥なんて綺麗なんだろう
‥一緒に遊ばないか

風がそう言うと
花は恥ずかしそうに
コクリと ....
悲しいと言って
君が釣り糸に噛み付くから
僕はまた一つ疑似餌をつける

ショップに並べられた僕らの履歴書は
いつも濡れていて
釣り上げてしまったものを未来と呼んでも
誰も咎めはし ....
こぼれる。
一滴と一敵。

てきが足りない。
わたしは みにくい獣だ

 鋭利な刃物を知っている
 (わたしの爪はいつも)
 鋭利な言葉を知っている
 (やわらかな皮膚だけを)
 鋭利な視線を知っている
 (傷つける)

みよう ....
しとやかに咲く花の雌蕊を
ひと撫で
ふた撫で
愛の甘い誘惑は
心の隙間を逃さない


あなたは踊り子になる
薄塗りのなまめかしい曲線を
チュチュの爪先でなぞれば
そこは倒錯の天蓋
 ....
君も
同じ夢をみたのかい

思い過ごしなら
私に空を見上げることを
させないで

紫の酒を
ソーダで飲むような
甘くて痛い酔いのまま

次の月の晩
ふたりのそれが
正夢になる ....
空を泳ぐ鳥たちでさえ
死はいつも地上のある

明るすぎる地下に雨は降らない
きのうの洗濯物を今日の朝日に干す
明日は雨らしい

シャツには見覚えのない涙の跡がついている
毎日クスリを飲 ....
砂礫の中から北極星をめざす
ひとつぶの光る種子から
一万年の大木の夕日の
たおれかかる夕暮れ

音もなく 静かに 闇

空を見上げる

希望をうつす鏡はいつも
目線より少し高いとこ ....
誰もが一度は
忘れてしまいたい夢を見る

上昇気流が
鳶を雲の上へ連れ去り
生まれた真空が吸い込む
一匹の羽虫

星だっていつかは消える
恐れることはない

東京行き 東京行き
 ....
窓を開けた瞬間
朝一番の風は
薄手のシャツを抜け
眠気交じりの肌を
下から上へとナゾルように吹いてきた

頬から
首筋
うなじへと
同じ風に包まれてゆくのをそのままに
まだ整えてい ....
 
   晴れ待ちする恋人と
   くしゃみする長ぐつを履いて
   机の辞書のことは忘れた
   乱れたダイヤのバスが
   やっとやって来る
   疲れ知らぬ膝小僧 ....
 液体枯渇の脳に注射器を射す
 崖に落ちてく列車の窓に映った
 黒く変形した俺たちの姿


 微塵も穢れなき青空の雷鳴を
 恐れ
 物陰で怯える
 地面に現れた ....
赤錆の目立つ時刻表のバス停に立ち
来るか来ないかの
微妙な時刻にバスを待ってみた


進路の前にバスは無い
順路の後ろに気配も無い


行く先も馴染みの無い駅の
名前の書かれた ....
アゲハのハネは夏の欠片
土の上にパリン 零れる小宇宙

落ちていたハネなんですけれど
日にさらされてか
ガラスのように かわいていて
リンプンは星屑しゃらんりん
本体は見あたらなくって
 ....
時の住まう所は どこですか
チクタクと
なぜ 音がするのですか

暗くなれない地の中で
目覚めていない
ただ ひたすらなもの

天を知らなくても
地上を知らなくても
風を知らな ....
季節はずれの花粉のせいなのだと
説明する僕のことを

受話器のむこうで
君がくすくすと笑っている

きのう雨の中でけんかして
雨なのか涙なのかわからなく濡れたふたりが
いまはこうして傘 ....
もっときれいな出来事が あってもいい


良い事をするのは
良い事だと教えられた 僕ら

悪い事をするのは
悪い事だと教えられた 僕ら

昨日のニュースで聞いた事
思い出したくない ....
意外なところから
闇が降りてきた

その中で書いていると
母が向こうを向いて
おばあちゃんと
しゃべろうとしている
しかしお母さんの許せない気持ちが
歯の形になり
お母さんの言葉は
 ....
虹を渡すのは、雨の純真であるように

雨を放すのは、空の配慮であるように

空を廻すのは、星の熱情であるように


やさしき担いごとは満ちています



あなたを求めるわたし ....
【花時計】

ある一時 

植物のように生きることを夢想する。宮沢賢治は雨ニモ負ケズといったけれど、植物は雨に負け夏の暑さにも負け 
害虫にやられて レタスは高騰するのを見ながら。
 ....
祈りの数だけ神がいて
祈りの数だけ願いがある


何故人は祈るのか
恐れおののく、その先の
抗いきれぬ力に前を遮られ
溜め息さえも躊躇して


祈りの数だけ花が咲き
手向けた花の ....
ガラパゴスで恋をして、
ガラパゴスで眠りたい。

わたし、
ひとになれません。


きっとね、

プラットホームの端っこで
小さく手を振る人がいる


動き出す列車の背中には
きっと誰かの

そう
見送る視線のその先には
きっとそんな

夏の終わりが ....
背筋を伸ばして歩くことが難しい世の中。

−あら、わたしったら、世間のせいにして。

探し物が見つからないから、
困ってしまう。
ミルクティーが精神安定剤になってしまうようではいけないと思 ....
落合朱美さんのおすすめリスト(2868)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
結婚しよう- ふるる携帯写真+ ...10*05-9-23
落下傘- 霜天自由詩1805-9-23
ムーンライト- 光冨郁也自由詩505-9-22
列車のような連作- はな 自由詩16*05-9-22
雨宿りの時間- 加藤泰清自由詩505-9-22
小さいお店- ふるる携帯写真+ ...8*05-9-22
風と秋桜- LEO携帯写真+ ...11*05-9-22
釣り人- たもつ自由詩805-9-22
「_てき。_」- PULL.自由詩3*05-9-22
未熟- 千波 一 ...自由詩28+*05-9-22
Dance_In_The_Dark- 恋月 ぴ ...自由詩10*05-9-22
同じ夢- 蒼木りん未詩・独白405-9-22
明日からやって来ました- 服部聖一自由詩605-9-22
空を見上げる- 服部聖一自由詩605-9-21
臨時最終列車にて- たりぽん ...自由詩9*05-9-21
いつか風になる- LEO自由詩11*05-9-21
晴れ待ちする恋人と- カンチェ ...自由詩105-9-21
4分39秒- カンチェ ...自由詩605-9-21
バス停にて- 銀猫自由詩24*05-9-21
アゲハ- こしごえ自由詩16*05-9-21
知らないもの- 砂木自由詩9*05-9-21
僕はくしゃみをする- ベンジャ ...自由詩12*05-9-21
もっときれいな出来事が- ベンジャ ...自由詩7*05-9-21
それはかなしみのため- 石川和広自由詩8*05-9-20
連環- 千波 一 ...自由詩21*05-9-20
花時計- るるりら自由詩15*05-9-20
季節のタブロー(秋)- 恋月 ぴ ...自由詩17*05-9-20
「_がらぱごす。_」- PULL.自由詩13*05-9-20
「夏の終わり」(コラボレート作品)- ベンジャ ...自由詩1105-9-20
女の子日和- 浅野 す ...自由詩5*05-9-20

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96