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私が欲していた言葉の先にはあなたがいた
たとえその姿が偽りであっても
私には溺れるより他にない
軋む身体をつなぐあなたの声が
また私を壊そうとする
寂しさと不安の合わせ鏡に写るのは
あなた ....
音の中で踊る手は
揺れ惑う想いを引き裂いて
引き寄せた悲しみを
天に帰す

わたしの瞳に宿る寂しさが
天と地の狭間にある弦を
かき鳴らすとき
雨音がわたしの頬を伝い流れて
旋律を変え ....
打ち捨てられてそこにある
朽ちたピアノ
横たわる私
ぽろんぽろんと
雨音と共に
雫が鍵盤を叩く
音色が世界を包むとき
雷が悲しみを切り裂く
思いはどこへ
姿なき君の手をとり
ぬかる ....
砂の上に
時をばらまいた
風が吹いて
時間が流される

帰らざる時の終わりに
横たわる
あなた

打ち寄せる波間は
遠き日の思いを映す

思いが心を焦がす前に
光よ
わた ....
ボタンが取れて
心も取れた

はだけた世界に
乱れて飛んだ
あなたの思いは
月に溶けて

宙を舞う力なき手に
ただ一つ
霞だけでも掴めれば

わたしの思いも粉にして
あなた ....
結婚は雑巾
汚れては洗い
穢れぬようにカビないように
絞り続けて
布はほつれる

愛は悲しみであり
人として
死んでゆかねばならぬ
絶対の孤独の裏返し
孤独と傷の共有

恋は単 ....
生きてさえあれば
悲しむことだってできる
君の涙をそっと弾いて
星にだってしてあげられる

生きてさえあれば
将来だって泣けるんだ
それがどんなに悲しむべきことでも
消えてなくなること ....
弦が弾け飛んだ世界で
美しい旋律など
ない

ただ
哀れみを乞うように
垂れ下がる世界が広がる

せめてその
あなたの腰部
しろく張り詰めた曲線をなぞり
歌声を響かせる
こんな ....
華美な言葉ハかびな言葉
詩なる言葉ト死なる言葉

あん心あん全あんあんやらしい
いやんばかんなかばんなか

どいつどどいつどっちらけ
じぃくハいるじくハいる

べつにサバ煮とさばよ ....
あなたと
彼との
星の質量が違うから
その差に寂しくなるとしても
ここから見れば
満点の星たち
キラキラ同じ
暗闇の道しるべ
それでもあなたの道を行け
信じるという引力が
互いの距 ....
涙の色は
愛しさか
憎しみか

流れた川は
想い川
いつしか枯れて
思いも渇く

帰らざる
刻(とき)の終わりの
蜃気楼

散った心の
舞う砂漠

あなたの影を
砂に ....
求めて止まぬものがあった
そのたびに吐き出したものは
記憶
その彼方に
星になった

明滅する人生とはかけ離れ
燦然と輝いたそれは
暗闇の中で数を増やした
虚空に手を伸ばす

 ....
人生を
長い坂に喩える人がいる

きっと僕もその長い坂にいるのだろう
どのくらいの地点かはわからないけど

どうして登るの?
と聞いてみたくて見渡した

登山家みたいな人が近くにいた ....
涙が嫌いでも
泣かずにいられないときは
雨に打たれに飛び出そう

雨の歌声に
君の嗚咽はかき消され
雨の雫に
君の涙は雨になる

君が泣いていることは
雨しか知らないから

だ ....
愛情なんて贅沢だ
と書かれた紙切れが一枚
くしゃっと
捨てられて

愛情が贅沢だから
愛情と書かれた紙切れも
きっと贅沢なのであって
そして
その贅沢な紙切れをくしゃっと捨てる行為も ....
僕の顔が
不細工なのはさ
きっと君が悲しみに暮れるとき
君を笑わせてあげるためで

僕が斜頚なのはさ
どうせいつも君の事
考えすぎて
首を傾げすぎるから
神様が気を利かせてくれたんだ ....
僕が最近
涙を流すのは
祖母の痴呆が悲しくて
ではなく
きっと
地球の砂漠化を防ぐため

やりきれない感情に
心が沸騰してるのも
温暖化のせいだろう

きっとそうに違いない
人は何のために
生きているのでしょうと
涙する君に

指で一筋
零れる心を
そっと拭う

こんな僕でも生きていれば
一粒くらいでも
君の涙を
拭ってやれるから

そう
囁い ....
空がこんなに青いからって
自分を責めることはないさ

世間が眩しいからって
君がいないほうがいい
なんてこともない

握り締めた土くれには
君の跡が残る

降りしきる生死の中
涙 ....
あの人の
名前を呼びたくなったなら
音にはせずに
水に書くよ

岩に刻まず
砂に描かず
水に書くよ

すぐに流れて
この世から

思いは水底に
叫びは水面に

波紋は ....
キスなんて忘れたから
接吻でいい

デートなんて忘れたから
逢引でいい

結婚なんてしたことはないから
土にでも埋めてしまおう

恋人なんて久しくいないから
変人とよく書き間違う
 ....
人肌が恋しいなら
僕の懐で温めてあげよう

涙が止まらないのなら
いっそ
新しい海でも作ろう

人生に疲れたら
額に手を当てて囁いてあげよう

君の寂しさで
僕のポッケが破れても ....
「ことば」は
「言刃」ではないから
「刃」で人は救われない 
凍てつく孤独は
癒せない

あなたの心が温まるように
言の「葉」集めて
焚き火をしよう

若い葉 枯れた葉 落ちた ....
その美しい横顔も
輝くような肉体も 一つずつはぎ落されて
衰えるという一言で 君の心は揺れ動く

ピアノの鍵盤を見て 白と黒
世の有様は裏と表で

裏だけでも 表だけでも世界はない
 ....
「世間」と言う濾過器を使うと
見えてくるのは 他人が知る「自分」

「日常」と言う濾過器を使うと
見えてくるのは 自分が知る「自分」

「不可知」なる濾過器を使えば
そこにいるのは 本当 ....
心が渇かぬように君は 氷のオーラを身にまとう

それは君が流した涙
涙のオーラ

砂漠では生きられないからと 君が選んだ氷の世界は
しかし砂漠と同じで

夕日に光る砂漠が美しいように  ....
すべての組織が生まれ変わるこの体
わたしはわたしであってわたしではない
思い出を亡くしてしまえば失ってしまえば
生き物であったとしても わたしにはあらず

体から零れていく思い出の欠片たちを ....
ただ愛したから欲しただけなのです
それは
貧乏でも裕福でも体が動かなくても
愛してしまえば

地の底に沈んでしまいそうなほど
相手を思っても
「お金」というものが押し流すのです
相 ....
あなたの感情の質量が
空間を歪ませて
多くのものを枯らせてしまうというのなら

あなたはただ一輪 そこにある
泥の水に咲いた花
世界が滅びても そこに 可憐に

周りを囲む者たちは  ....
落合朱美さんのアマル・シャタカさんおすすめリスト(29)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
欲しい言葉- アマル・ ...自由詩7*06-12-25
慈芽留歌- アマル・ ...自由詩1006-12-13
ジャズワルツ- アマル・ ...自由詩1006-7-19
砂流歌- アマル・ ...自由詩1606-5-17
月光蝶- アマル・ ...自由詩1506-4-25
暗喩篇- アマル・ ...未詩・独白906-4-16
生きてこそ- アマル・ ...自由詩1006-4-13
調律- アマル・ ...自由詩9*06-4-3
えごうた- アマル・ ...自由詩506-3-24
それでもあなたの道を行け- アマル・ ...自由詩806-3-21
刻(とき)を越えて- アマル・ ...自由詩506-3-17
時間と空間の結婚式- アマル・ ...自由詩806-2-24
長い坂- アマル・ ...自由詩906-2-18
優しく濡れて- アマル・ ...自由詩7*06-2-5
夢のともし火- アマル・ ...自由詩8*06-2-2
斜頚- アマル・ ...自由詩406-1-31
偽装- アマル・ ...自由詩406-1-29
生きる意味- アマル・ ...自由詩806-1-28
僕は思うから- アマル・ ...自由詩1106-1-20
永遠の胸- アマル・ ...自由詩13*06-1-18
ふみ- アマル・ ...自由詩5*06-1-17
逢瀬- アマル・ ...自由詩5*06-1-16
灯火- アマル・ ...自由詩6*06-1-10
即興曲_変ホ長調D- アマル・ ...自由詩205-12-23
濾過器- アマル・ ...自由詩3*05-11-30
氷のオーラ- アマル・ ...自由詩505-11-29
きらきら- アマル・ ...自由詩305-11-15
そのまなざしは君のもの- アマル・ ...自由詩5*05-11-14
蓮華物語- アマル・ ...自由詩12*05-11-11

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