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ページを捲っていくと
その先に
廃線の決まった駅がある
名前の知られていない従弟が
ベンチに座って
細い背中を掻いている
とりとめのない
日常のようなものは延々と続き
梅雨の晴れ ....
扉を開いた、棚の中
いつのまにやらトイレットペーパーは
残り数個になっていた。

棚に、空洞のあいた分だけ
僕は日々の栄養を、摂り
少しは成長したろうか――?  
黒いしるくはっとの彼は
遠い過去から訪れた
謎の旅人

呆けたように、宙を見る
彼の目線のその先は――
昔々のサーカス小屋

観客席を埋め尽くす
鰯の面した人々は
小さい口をぽかん ....
振り返りもせずに愛は逝く
小さな誤解を積み重ねて塔のうえに登る
そこから遠望する世界を胸に抱いて
おびただしいビジョンを想い描いて

立ち止まりもせずに愛は逝く
高邁な殻を脱ぎ捨てて脱皮す ....
わたしは海の月
波間を漂うお月様の影です

仲間があなた達を刺すこともありますが
JAWSほどの脅威でもないので許してやってください

ときどきあなたがたの住む都市という
人工世界を ....
言葉のたりない夕ぐれは

悲しみばかりが増すようで

いのりが言葉にのらないんだ

あたらしい朝でも来れば

疲れはとれて涙はかわいて

たぶん大切なこと思い出すよ


駐輪 ....
 
ブローチ

妻が声をかける
隣室から
お出かけの
ブローチを見てくれと言う
あれこれ五つばかり

結局、黒髪に合う
黒みががったのにした
素朴という言葉がある
辞書にはス ....
雨の夜の物語は 濡れた
石灯籠に絡みつく 蛇の赤い舌先に
想いは 蛍火にほの暗く 闇に
浮かび上がる 老いた眼は 涙に濡れている


森が深さを増し 光を拒み始める
明るい陽光に踊る ....
いっとき
誰かをおもい
泣いたとしても
朝が来れば
人は顔を洗い
食事をし
読みかけの本の頁を開く
晴れていれば
陽を浴びに出かけ
つばめが巣立てば
ほほえむでしょう
四葉のクロ ....
配達中にラジオで聴いた
でんでんむしを歌うあいだしょうこ

WIINKのあの娘だとおもった

つのだせやりだせあたまだせ
でんでんむしが言うには

そんなのわかってる
あんたこそ元気 ....
藤は支えが欲しかった
己が生きて行くための

桜は藤を必要としなかった
だが支える力は持っていた

今では一本の木のように
鬱蒼と密にからみ合うが

異なる性を持つもの同士
時を違 ....
おてんとむしは かくれんぼ
ちいさな星は めだつけど
みかけよりシャイなのさ
スターの数は 数えないで


すっかり いじけた おてんとうむし
さいこうの隠れ家 見つけたよ
大切な 種 ....
ふつうってなんだろう

格差ってなんだろう

おかねってなんだろう


傷つけたらいけないよ

おどしたらいけないよ

どうでもいいことだよ

傷つけたらいけないよ


 ....
 
あなたは、ぼくじゃない

ぼくは、あなたじゃない

でも、わかりあえないわけじゃない



 
小さなへびかと思ったら
いつかちぎれた
しましま模様の靴紐だった
だとしてももう
それをくぐらせるズックの穴がない
わたしにはもはや必要ないものだったので
さよならを言って
立ち去るくら ....
人間といったところで
革袋に詰め込まれ
骨に抱えられた
一本の管
おとなになれなかったこどもは
おとなロボットに乗った
大きくて頑丈 パワーがあって
こどもには持てない武器をたくさん搭載していた
こうしておとなロボットは戦場へ出て行った
いったい誰がおとな ....
何年も前の事だけど
「紀伊国屋なう」というメールを
貴方がくれた
その時は
電車に6時間も揺られなければ
紀伊国屋のあるその街へ行けない土地に
住んでいたから
「今その町に私がいれば、
 ....
ガードレールの内側に
くくりつけられた花束
それに向って手を合わせる
初老の女性がいた

先日、その場所で
交通事故があったことを
私は知っている

バイクとワゴン車の衝突で
事故 ....
そうだったよね
くねっとすること

ぺとっとして もぞもぞして
変な感じがそのうち分からなくなる

それって変態じゃない?
とわたしが言うと

とてもすまなそうな顔をしながら
胸に ....
渋谷文化村ミュージアムをくだって
H&Mを左に見ながら
道玄坂下へ至るあたり

雑多な国籍の若者や
清掃するおじさんや僕のような納品車

いつものスリムな店長は
つけまばっちりのかわい ....
冷たい石の陰に身をひそめる蜥蜴
葉の裏で翅を休めるクロアゲハのように
公園から木影のはみ出している場所へ
車をすっと 滑り込ませる

小柄な老女が日傘をさし
現場作業員の日焼けした顔の向こ ....
雨上がりのそら
草原に敷かれた鉄路
長大な貨車を曳く機関車が
ゆっくりと風景をよこぎってゆく

産業革命をささえた心臓が
風景のなかで鼓動している

そんないまではめったに在り得ないシ ....
僕にみずみずしいコップ一杯の朝をくれないか
活力に満ちた生みたての卵のような生命を

天のフックから吊るされたマリオネットのように
きょういちにちを微笑んで過ごしたいから
ちょっとした異性の情けに
心が前を向き
元気になって意気上がり
意気上がり
浮かれ心の有頂天

天に昇れば
あとは 落下
後ろを見ては 沈む心
取り巻く人の
心を上目遣いに覗き込み ....
               150524

過去問はすべて解くこと
それが常識
それがここに居られる最低条件です
過去問が解けないようでは、これから先に進めるわけはないでしょう
そんなこ ....
 
パンツが脱げない

言葉からパンツが脱げない

たった一枚なのに



 
息 ふきつけ 葉の群れにゆく
崩れる形 風に似ている

そがれしみいる くさびのつる 
掌に ろうそくの火種

くずれ吹く時 風に似ている
 



 
揺るがないものが揺らぐ
仕方のないこと
ありのままを見ているつもりで
水鏡に映った姿を見ているから
冷やかな風にさざなみ
優しい陽射しに微笑み
自らの夢を重ね映して

時を凍らせた写真 ....
にゃあんばらやんや
まみゅうまみれんぼやあんあ
しゃしゅうしょすはらみんみん
にょうにょううううう


だめだ、早まってはいけない
落ち着いてそして振 ....
芦沢 恵さんの自由詩おすすめリスト(4261)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
梅雨- たもつ自由詩1315-6-5
棚の空洞- 服部 剛自由詩215-6-5
空中ブランコの夢- 服部 剛自由詩315-6-5
振り返りもせずに- 梅昆布茶自由詩1215-6-5
海月通信- 梅昆布茶自由詩1615-6-5
大切なこと- 吉岡ペペ ...自由詩815-6-5
_ブローチ- 生田 稔自由詩615-6-4
6月の雨- 藤原絵理 ...自由詩715-6-3
天を見つめるということ- そらの珊 ...自由詩22*15-6-3
でんでんむし- 梅昆布茶自由詩1115-6-3
藤と桜- ただのみ ...自由詩16+*15-6-2
_たんぽぽに抱かれて- るるりら自由詩8*15-6-2
- 吉岡ペペ ...自由詩215-6-1
じゃない- 殿上 童自由詩15*15-6-1
へびか靴紐- そらの珊 ...自由詩18*15-5-31
人間といったところで- イナエ自由詩11*15-5-31
おとなロボット- ただのみ ...自由詩22*15-5-30
紀伊国屋- Lucy自由詩26+*15-5-30
【_ガードレールの花束_】- 泡沫恋歌自由詩11*15-5-29
コロポックル- 鵜飼千代 ...自由詩25+*15-5-29
文化村通り- 梅昆布茶自由詩1315-5-28
日陰がいい季節になった- ただのみ ...自由詩16*15-5-27
ロコモティブ- 梅昆布茶自由詩1215-5-27
朝のマリオネット- 梅昆布茶自由詩1415-5-25
こころころころころがって- イナエ自由詩15*15-5-25
ポスト/ドラマがはじまる前に- あおば自由詩9*15-5-25
書けない- 殿上 童自由詩23*15-5-25
風灯- 砂木自由詩6*15-5-23
みずにゆらぐ- ただのみ ...自由詩20*15-5-23
コミュニケーション2115_(四行連詩)- 乱太郎自由詩8*15-5-23

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