すべてのおすすめ
沸騰させた水が
マグカップの中で
常温を目指している

まだ
ひりつく
くちびるに
おそらくとても
優しく
同化していくことだろう

情熱だとか
とがりだとか
叫びだとか
 ....
現場の製造のトラブル対策について計算する
私はオペレーターでもエンジニアでもないが計算する
力、空間、時間について感じながら
私の思考は原液バルクの中に溶けていく
私は充填ノズルで液ダレする液 ....
他人のせいにできないから
簡単に
諦めたり
開きなおったり
すべてをしかたなく
肯定したりもできないから
君はいつも
自分に厳しい
そんな君を
素敵だと思っても
緩い自分の
誉め ....
記念樹枯れて僕も病んでいる 最後の恋が何度も終わった パワーストーンの店に不幸が続いた はいよ、どうも。

…ここかい?あんた、お客さん、虹の市は初めてなのかい。ここは反対屋さ、そら、そこらに反対が売ってるだろう?そっちの端が一番安いので、お客さんの正面ぐらいがまあ、ほどほどの反 ....
日本の法律は「ざる」ですねとある国の方に言われる
その国の方は続けてこう言う
我が国ではやってならないことは法律上明確です
日本のように曖昧ではありません

確かに日本の法律は事実「ざる」だ ....
包丁を、ざっくり押しこんで
西瓜を割る。

無数の黒い種達は
それぞれの姿勢で
つややかに埋まっている。

――どうせぺっぺと吐き棄てられて
  土から芽を出すのでもなかろうに

 ....
ひらひらした服で

私の少し上を走り抜けるあなたは

真上からの光で

まるで影法師

暗闇のあちこちに手を振ると

また走り出していく

愛憎を背守りのようにくっつけて

 ....
泣きたくても
泣けない時がある

泣けたのに
泣かなかった時もある

…心にだって雨は降る
ようやく咲き始めた
耳たぶを
かすめるように
散ってゆく
くたびれた
きのうの薔薇

美しい季節はいっとき
残酷な
まやかしのようでもあるけれど
改行される刹那こそ
愛おしい
 ....
車窓から見える
取り残された小さな雨雲
遙か上空には羊雲
下から覗き込みながら
西へ西へと私の視点が移動すると
小さな雨雲は立体的に体を見せながら恥じらう
そして雨を降らす間もなく
すぐ ....
よそへいくための服は
襟のレエスがまぶしくて
びろうどのスカートが重くて
ぴったりしずぎてきゅうくつで
母さんが
帰宅するやいなや
着替えさせてくれるとき
ほっとして
わたしは
すこ ....
         140526
スマート爆弾破裂して
ケータイ担いだ軽騎兵が
右往左往の駅前は雨模様
下向く侍頭を下げろ
中学生の大統領
三日天下の粗忽者
自分の足元を見失う
襟首から ....
ジョウロを持って
庭先に立っていると
植木鉢の間から
ヒョイと小さな顔を覗かせる
私と目が合った瞬間に固まった

キミと出会うのは
今日で何回目だろうか
植木鉢の森の住人さん

太 ....
{画像=140526015311.jpg}



サラリーマンとして
骨を埋めるところを探していた
降り積もった雪の中から
首を出す古木のように
少しの隙間を残して
雪に埋まり
冷 ....
 
あたいは泣かない

全身全霊をもって感情を押し殺す

空が泣くまで、ぜったい泣いてやらない



 
湖で
平たい小石の水平投げ

6度跳ねて沈む石を想像して投げた
3度跳ねて沈む石
未来と今で遊んだ

3度跳ねて沈む石を思い出して投げた
2度跳ねて沈む石
過去と今で遊んだ

5 ....
コーヒーカップを持ち上げただけで走る衝撃
要はこんな時にも陰で働いていたのか?

くしゃみでもしようものなら
まるで電気ショック
要は体中に回線を這わせて
あらゆる身体活動を統率していたの ....
億年の
静かな回廊に光が満ちる

瞬間を孕んだ風が吹き渡る緑野
なにか山巓を降りてくるものを待つ

待つあいだにも自分の意志とか
わからないものに軽く触っている

風化した海図では
 ....
指に待つ 花片
空に梳く 葉片
枝に眠る 夜片

丸い月は 一本の線
体も 木蓮も 雪も

声は 雷

   
         140525
私たちは不慣れなので
お日様が銀色になると
涙が止まらなくなるの
ラジオ体操をしながら
涙の滲みを気にしてる
犬も吠えるのを止めて
どうしたのと眺めてる
 ....
今晩一緒に飲もう
妥協しない責任感と
妥協できない責任問題
抱え込む難問奇問
偏頭痛なんか薬に任して
真面目に一緒に酒を飲もう
俺は人間が一番ややこしくて好きだから
きっと
俺もや ....
小林峠の近くで
狐が轢かれて死んでいた
珍しいことではない
狐も 狸も 猫だって
だけど道路の端の方で
轢かれたばかりらしく
まだ そのままの姿で
顏だけが歪んで血まみれで
瞬間の ....
友の庭に咲いていた
白いリラの花が羨ましくて
根元に生えた幼木を譲り受け
我が庭に植えた

植えた翌年は庭の隅に
ひょろりと立つだけで
花をつける気配はなかった

何年もの時を費やし ....
いやさなくて
いいよと
それはいう

かなしみは
いやされることなど
のぞんでやいないさと
筆先でなでていく

涙の成分は
瞳に必要なものだという

いわさきちひろの描く
こ ....
命綱が首に絡まって
死んじゃったんだ
昨日
よく覚えてないけど

安心しなよ
怖いのははじめの一歩だけで
あとは鳥になれるって
言われたはずなのに
どうして

背中を押されたわけ ....
雨のジュネーブ

過ぎ去るクルマ

道がジュルジュル泣いている

こどもんときとおんなじだ

雨のジュネーブ

ときどきクラクション

道がジュルジュル泣いている


知 ....
淡い色あいと
やわらかな花の模様に惹かれ
去年の春に衝動買いしたストール

今年も私に
似合うだろうか

流れる時代の
はやりすたりと
日々変化していく自分の容貌
鏡を見ながら
 ....
芦沢 恵さんの自由詩おすすめリスト(4261)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
常温- そらの珊 ...自由詩23*14-5-30
計算の美- ichirou自由詩9*14-5-30
きみはいつも- Lucy自由詩15*14-5-29
記念樹枯れて僕も病んでいる- 北大路京 ...自由詩414-5-29
最後の恋が何度も終わった- 北大路京 ...自由詩814-5-29
パワーストーンの店に不幸が続いた- 北大路京 ...自由詩714-5-29
反対屋- フユナ自由詩4*14-5-29
ざるのプライド- ichirou自由詩7*14-5-28
西瓜の種- 服部 剛自由詩714-5-28
深海魚- フユナ自由詩614-5-27
- chiharu自由詩4*14-5-27
ことづて- そらの珊 ...自由詩1214-5-27
遠近法- ichirou自由詩11*14-5-26
よそいき- そらの珊 ...自由詩22*14-5-26
軽騎兵- あおば自由詩9*14-5-26
【_シッポ_】- 泡沫恋歌自由詩18*14-5-26
雪に埋れた古木のように- beebee自由詩21*14-5-26
泣かない- 殿上 童自由詩15*14-5-25
時の不思議に負けたような遊び- ichirou自由詩10*14-5-25
私の要- 夏美かを ...自由詩32*14-5-25
億年の- 梅昆布茶自由詩16*14-5-25
木白月雪連- 砂木自由詩9*14-5-25
肝を埋める- あおば自由詩9*14-5-25
一緒に飲もう- ichirou自由詩7*14-5-24
狐の死- ただのみ ...自由詩21*14-5-24
リラの花- Lucy自由詩12+*14-5-24
水彩- そらの珊 ...自由詩22*14-5-24
バンジージャンプ- 中村 く ...自由詩4*14-5-24
雨のジュネーブ- 吉岡ペペ ...自由詩314-5-23
夏へのプロムナード- Lucy自由詩13*14-5-23

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