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雛菊をみていた
毛氈のような緑に
ところどころ陽に照り映えてある白

海をおもいだしていた
流木の漂白された肌が
曇天に無色をそえる

時間の重さをはかる
手のひらの中の一握りの ....
「ねえ、これは骨?」

チキンナゲットを食べ慣れているお前達に
フライドチキンを与えたら
飢えたライオンの子供のようにそれを貪りながら
何かを思い出したように下の娘が訊く

「そうだよ。 ....
わからん人はマングーズの居酒屋で眠っていなさい

そう呟いていた あのとき



左胸の 踵ラリアット食らわすぞ

脅し文句の伝染 敗北の日



何か 心が 伝えたく ....
底から
蒸発した
温かい水が
蓋裏で
冷たい水になる

ほんの少し
傾けただけで
それは
ふたたびのしずくとなって
ほとばしる

涙の成り立ちを
まぶたの裏で描きながら
わ ....
 

あなたの ちいさな裸形に わたしは慎ましく泣いた
蒙古斑の青さが 赤子のあなたを
きわだたせていた 
ゆがんだ顔だと 云った人もいたが
あんな うつくしさを わたしは それ ....
たぶん、コイ
























ユメ、みてるの







 ....
「もう私これからはあなたのものだね」とか
「このままオートマチックに君は僕のもの」とか
いとも簡単に言ってくれちゃったりするけどさ、


異なった別個の物質じゃないと
融けて一つにはなれな ....
いよいよ怒る自分と決別しようと


怒るのはダメだという本を買って 読んで



次の日 さっそく 怒ってしまった 




しかも いつもより かなり怒ってしまった


 ....
いまは金木犀

いまは金木犀

10月のなつかしい光

幸福と切実のセット

みんなしあわせになあれ

みんなしあわせになあれ


身近なPM2.5

放射性物質は他人事 ....
川の畔の土手に腰掛け  
考える人、のポーズを取る私を  
周囲で風に揺られる{ルビ秋桜=コスモス}の花も  
飼主に引かれ、小道を従いてゆく犬も  
みんな秋の琥珀の黄昏に包まれて    
 ....
********
怪物くん
********
-(2013/10/05(Sat) 17:43:47)

新月の夜
竹に上下の節あるように
唇に上下の別があるように
新月の ....
 季節の ものがたり
 訪れる ひき潮の音のすでに秋


{引用=
「「 髪をきるように
   ばっさりと 一つの季節は終わり
   ここに、誰もいなくなって
   それでも 次の遊子 ....
嗚呼朱く赤く紅く
秋に明け暮れ飽くことなし
移ろうものこそ美しい
去りゆくからこそ愛おしい
不変の美は仮庵から
渡り鳥のように飛び去るのだ


文字の檻に閉じ込めるなら
ソレハヒトツ ....
             131008

満員のスタジアムからはみ出した歓声が
ここまで聞こえてくる
敗者の立場がないと思うのだけど
彼処では誰もそんなことを気 ....
平凡な沿線のこの街に
夕暮れが密度を増してゆく一刻

零れ落ちそうに客をのせて電車がレールを軋ませ
商店街は夕餉の想いに満たされて

帰ってくるあるいは帰ってこない主人を待つ願いも時間が経 ....
私が子どもだった頃
十二色のクレヨンの中に「肌色」があった
その色を使って絵を描いていた

黒いクレヨンで輪郭を描いて
肌色で顔の中を塗りつぶす
手も足も全部肌色を塗った
何も考えずに無 ....
まっすぐに
引けたためしがない
まっすぐに似た線なら書けるのに
フリーハンドで書く
まっすぐは
ほんの少し曲がっている
骨が湾曲している
私のなかに
直線がない
失ったわけではなく
 ....
 
雨にとけて流され残ったのは、ちぃっちゃい欠片

ウチがウチであるための、ちぃっちゃいちぃっちゃいウチ

たぶん、もう傘はいらん と思う



 
成層圏の牧場に
幾千匹もの
群れなす羊

どこまでも透明な
追憶の彼方

舞い降りる
黄色い{ルビ木=こ}の葉

堆積する秋

深海の底に届いた
月光のように
青ざめた記憶 ....
前髪 ギザギザにしました
くりっとした眼の美容師の女の子が言う
ん? という表情の私に
真直ぐだとおかしいので とニコニコ
つられて私も ニッ コリン
おばちゃんは知らなかった
だいたい真 ....
ひとの一生懸命に対して

意味不明のことをしたら

されたほうは傷つくだけ


ひとの一生懸命をただじっと

深く冷たく温かく

見つめておればよかったのだ


ひとの一生 ....
夫は現業職であった
年を追うごとに疲労を取るための時間が必要となった
上の娘はキャリアであった
特別休暇はあるにはあったが行使するのは困難であった
下の娘は学生であった
結局就職は諦めたのだ ....
描くことができない白

書くことができない白

語ることができない白

ただ観ることしか許されない白

白と呼ばれることすら拒絶する

月の光の指先

月の光の吐息

 ....
死と生の間で
行ったり来たり
そして
時々 
つりあってみたりする
遊具

傾いた板の上を
滑り落ちてくる
日常という名の欠片
秋のうすい陽をまとい
氷砂糖のようにきらめく
し ....
雨にぬれたらあたたまって欲しい

冷えると風邪になりやすいから

ショウガを買っておうちで擦って

あつい紅茶に入れて欲しい

ハチミツなんかも入れかき混ぜて

あせらずねむらず自 ....
緑の丘をのぼる

ゆっくりと歩をすすめると
きらきらと葉擦れのおとがまぶしい

きみのスモックが風をはらんでふくらんでいる
慌ただしいいきかたはしなくていいんだもう定員さ

ぼくたちは ....
悪いオジサマに
毒、盛られて。



壁にぶつかりそうになった
トコロを、保護された。
沈まぬ寺の鐘が鳴ると
ごんべんに響き渡り
詩というものが芽を出した

救済であったり
現実からの逃亡であったり
魂のゆくえに思いを馳せたり
本質であったり
虚像であったり

見ず知 ....
沈んでいく
高層ビルの乱杭歯を
掠めて

噛み砕かれる
西の稜線の
大臼歯で

この街で生き長らえるなら
むやみに懐かしがってはいけない

闇の中でも決して眠らない街は
執 ....
                    131004



懐かしいなぁと思いながらも
作者は今頃どうしているのだろう
フランケンと一緒に遊んでいるのだろうか
 ....
芦沢 恵さんの自由詩おすすめリスト(4261)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
時間の重さ- 梅昆布茶自由詩1913-10-10
食卓- 夏美かを ...自由詩27*13-10-10
一食触発- 八男(は ...自由詩313-10-10
十月の扉- そらの珊 ...自由詩18*13-10-9
自立する_貴女に- るるりら自由詩20*13-10-9
嘘じゃなくて、夢- 世江自由詩113-10-9
化合- 伊織自由詩5*13-10-9
怒りに負けて- 八男(は ...自由詩413-10-9
いまは金木犀- 吉岡ペペ ...自由詩713-10-8
はじまりの日- 服部 剛自由詩1213-10-8
リアクション&リアクション- るるりら自由詩8*13-10-8
みなもの月- 月乃助自由詩813-10-8
邂逅- ただのみ ...自由詩25*13-10-8
バタフライエフェクト- あおば自由詩9*13-10-8
沿線暮色- 梅昆布茶自由詩1913-10-7
【_肌色のクレヨン_】- 泡沫恋歌自由詩17+*13-10-7
まっすぐ- そらの珊 ...自由詩20+*13-10-7
たぶん- 殿上 童自由詩22*13-10-6
赤いスカーフ- Lucy自由詩28*13-10-6
ギザギザのボリューム- 砂木自由詩12*13-10-6
一生懸命- 吉岡ペペ ...自由詩813-10-6
それからはこぐまのサーカスばかり見て暮らした- 伊織自由詩9*13-10-6
月下美人- nonya自由詩21*13-10-6
シーソー- そらの珊 ...自由詩12*13-10-6
雨にぬれたら- 吉岡ペペ ...自由詩913-10-5
きままに- 梅昆布茶自由詩1313-10-5
額にキズ- 世江自由詩2*13-10-5
- そらの珊 ...自由詩10*13-10-5
夕陽- nonya自由詩18*13-10-5
怪物くん- あおば自由詩7*13-10-4

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