すべてのおすすめ
刻まれてゆく季節
夜半の雨は痛みをともなっていた

言葉で綴られる感情には限りがあるのか
ややもて余しているこの存在と日々

ただのスランプなら人生にはいくらだってあるさ
いままでやって ....
{引用= 
お気をつけなさい
今宵ばかりは、
死人たちの 郷愁が森に充ちる

丸々と太った 月 明かりが、短い影を落とした 

物の怪も 死人たちも往来を徘徊する夜
始まりは、痩せた  ....
わたしのなかに泣き女が棲んでいる
彼女はただ静寂なかなしみだけの世界にいる
声も持たずに泣いている
泣くという行為が彼女の全てであるように
花よ、咲くなと泣いている
花が、咲いたと泣いている ....
 
想いの珠がふくらんだり、しぼんだり

どっくん どっくん 鼓動する


あたいは、生きる



 
振り絞る様な虫の音の外は雨
空木岳は雪にちがいない

湯に浸かるこの体は疲れていて
もう少しだけ このまま眠って居たいのに
天井から落ちる水滴が冷たくて

まだ羽根を すり合わせている
 ....
同じ動物とは思えない 我利な空気に利己な軸

 勝手にどうぞ

 せめて隣の銀河に行ってくれ

同じ動物とは思えない なぜ太陽は照らすのか

 不思議の万華鏡 片目のみで見るしかない
 ....
眠れはしない
この心臓から伝わる
僕の音 貴女の音

瞳を閉じれば
より一層 残像が支配する世界

「声さえ隣に居て欲しい」
言い放つ言葉は夜の闇に溶けてゆき
僕の中で連鎖されてゆく ....
人は

一人じゃ生きていけないって言うけれど

こうして僕らは群れて生きているのに

一人だと思うことがある。



それが決して辛いとか悲しいとか言っているんじゃない。  ....
晴れた日曜日に車を走らせれば
道々に白いけむりが立ちのぼっている
枯葉を燃やしても
人を燃やしても
家を燃やしても
出せなかった手紙を燃やしても
その煙の色は白い
かたち在るものは
燃 ....
男と別れた夜
ひとり寝の布団の中
音が聴こえる

肋骨の奥のほう
ピシッピシッと
何かが砕ける音がした

心の薄氷を踏む音か
未練の鱗を剥がす音か
遠ざかっていく男の靴音か

 ....
商品が 色褪せて いたよ と
あなたは 笑う

褪せても 使えるよね と
わたしも 笑う

並ぶ おもちゃ箱を
設置 できる 幸せ

売る 姿を
眺め られる 有り難さ

子供 ....
人に必要とされたいって

思うことってあるかい?



誰でもいいから

誰かから熱烈に必要とされたいって

誰でもいいから

誰かから本当に必要にされたいって

思うこと ....
死んだ卵から冬が生まれる 行き遅れなのか
貰い遅れなのか
今は男女関係ない
行き遅れの男子もいるよね



ベンツや
ベンベや
フェラーリに乗りたいけど

それだけ

男の隣はゴメン
 ....
粉雪
白いベールを纏った


掴みたくて
手を伸ばしてみても
そこに在るのは空っぽの手のひら

無限に届かない
その距離には
寂しさが苦しいほど降り積もっていて

吐く白い息 ....
歩く
胸を突く風
あなたは以前のようには僕の女ではないのだ
不躾にちょっと悲しいへの字の眉を見る

触れる優しく疼くようにでも
のこるのは思い出だけ

きっとわかっていたんだよね
で ....
シャクだからと
ブン投げたい言葉を
石楠花の 茎に預けて
水を差す
そんな言葉は ナンセンス
静かな如雨露で
大人しい土を固めるのが
雨と仲良くなる証拠
その証拠に 
太陽は 微笑ん ....
スタンドカラーではないけれど 凛々しく立つ襟元
ベージュが王色の トレンチコート

10年前の私の トレンチコート

袖を通した瞬間から 棺おけに羽織る永遠の私の制服

張のあるコットン ....
晴れすぎた空を仰いで
晴れなければいけない
と思った

わずかな湿り気も
吸い寄せてしまう
とてもシリカゲルな僕は
そう思った

咲きすぎた花を眺めて
咲かなければいけない
 ....
いいなあと羨む気持ち

誰にでもあるよ

いいなあと羨む気持ち

少し淋しくもなるよ

けど気にしなくていいよ


そうなりたいだけなんだ

ぼくらはただ

そうなりたい ....
雪がひらひら
揺れ落ちて溶けていく
残るは冷たい水滴

雪の中の思い出
夢のように
過去の残骸に埋もれていく

雪はポロポロ
涙のように
それはあの日を思い出しているの?

雪 ....
秋の海は幻想的だから・・と
男が女に誘いをかける

秋の海は思い出が振り返す・・と
女が男を拒絶する

男と女が言い争う
互いに引く気もなく



男と女の口喧嘩が終わったみたい ....
思い出の中に君の顔を探してみるよ。



それは遠い日の記憶

君はいつも笑っていた。

くだらない冗談でふざけあって

些細なことでもおかしくて

君から僕が目をそ ....
正しいことを
そのまま正しいと言うことが
なかなかに難しい世の中なのは知っている。



本音とたてまえとを使い分け
上手に立ち回らなければ
生き延びるのは難しい。



そ ....
近所の野良猫が仔猫を六匹生んだ
ふわふわグレーきれい毛並の仔猫と
左右の目の色が違うオットアイの白猫と
真っ黒けの黒猫と
背中から耳まで黒っぽいトラ縞でお腹は白い仔猫二匹と
最後の一匹はどん ....
引越しの朝は
言い換えれば
旅立ちの朝

窓を開ければ梨畑が広がる小さな部屋であった
季節が巡れば白い花が再び咲くことだろう
春の雪のように
ほんの仮住まいといえ
思い返せば数年の愛着 ....
秋の海が荒々しく呼吸する
うねる波 遠く水平線の少し上に
厚く濃く垂れこめた雲また雲

ただ一人歩く砂浜は
自らの心象を行くよう
波に打ちあげられた貝殻や
流木のような言葉を拾いあげては ....
みつつぶほおばる
あまやかな約束


ほほの裏側を
なでる、そんざい


そうだよね
でも


舌先でころがす
甘味
手を伸ばして
求める先に
貴方がいてくれればいいのに

でも距離はほど遠くて

寂しいなんて
思ったところで

貴方が寄り添ってくれるわけでもない
貴方が私を好きになってくれるわけ ....
赤字国債という名の鳥
誰かの晩餐のフルコースが
過剰に国家予算に計上され何かを詐取してゆく

零細な階層があるとすればかつての巨大な墳墓の地下
王が黄泉の国でも安穏に暮らせるよう生きながら埋 ....
芦沢 恵さんの自由詩おすすめリスト(4261)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夜半の雨- 梅昆布茶自由詩1112-11-6
万霊節の夜- 月乃助自由詩13*12-11-6
泣き女- そらの珊 ...自由詩1612-11-6
生きる- 殿上 童自由詩22*12-11-5
虫の音- ぎへいじ自由詩10*12-11-5
同じ動物- 朝焼彩茜 ...自由詩5*12-11-5
貴方を想う、夜。- 柊 蒼衣自由詩612-11-5
知りたいと願うこと。- 元親 ミ ...自由詩7*12-11-5
白いけむり- そらの珊 ...自由詩14*12-11-5
【_音_】- 泡沫恋歌自由詩9*12-11-5
一番の_力- 藤鈴呼自由詩5*12-11-5
必要なのは。- 元親 ミ ...自由詩5*12-11-4
死んだ卵から冬が生まれる- 北大路京 ...自由詩1112-11-4
貰い遅れ- 鵜飼千代 ...自由詩12*12-11-4
粉雪に- 柊 蒼衣自由詩312-11-4
アゲインスト- 梅昆布茶自由詩312-11-4
チャンネル設定- 藤鈴呼自由詩6*12-11-3
私のトレンチコート- 朝焼彩茜 ...自由詩1112-11-3
晴れ時々ペシミスト- nonya自由詩20*12-11-3
いいなあ- 吉岡ペペ ...自由詩712-11-3
ゆきのかこ- 柊 蒼衣自由詩612-11-2
秋の海と男と女- subaru★自由詩14*12-11-2
まっすぐに。- 元親 ミ ...自由詩9*12-11-2
鋼鉄の羊。- 元親 ミ ...自由詩5*12-11-2
【_事件_】- 泡沫恋歌自由詩9*12-11-2
つばめよ、つばめ- そらの珊 ...自由詩17*12-11-2
それもまた- ただのみ ...自由詩19*12-11-1
甘味- 鵜飼千代 ...自由詩9*12-11-1
星に願いを- 柊 蒼衣自由詩412-11-1
教訓2013- 梅昆布茶自由詩712-11-1

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142