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ショッピングモールで
娘たちと七夕の願い事を短冊に書き
楽しんでいると
ふと目に飛び込む
誰かが書いた短冊
もう二度とこの世に
生まれて来ませんように
見知ら ....
狩猟生活より農耕生活を選んだのは
富の蓄積だとか食生活の安定だとかが理由ではなく
命の剥奪から逃れたかったからではないか
命の剥奪はひとを満たすのだろうか
幸福とはぼくらのどの ....
詩 舌足らず
詩 知ったかぶり
詩 失敗ばかり
詩 四苦八苦
詩 死んでたまるか
詩 しらけちゃダメね
詩 しっかりしろよ
詩 叱咤激励
詩 獅子奮迅
詩 試行錯誤の
詩 支離滅裂 ....
メガネをはずそう
まわりがかすむよう
少しは自分が見えるかもしれない
小雨の中
モンシロチョウが
ヨロヨロと飛んでいる
どこかの葉陰で休めばいいものを
そんなになってまで
なぜ飛ぶのだ
腹が空いて蜜を探しているのだろうか
子孫を残すために相手を ....
{画像=140706133117.jpg}
フリーという言葉に何を思い浮かべますか?
海月(くらげ)?
海面に写る月の影のように
ゆらゆら揺れて
掴もうとする ....
きのうガストで吸血鬼が
ここの血甘すぎないからいいんだよねえ的なことを
学習塾の講師っぽい大学生に言っていた
この大学生は吸血鬼とどういう関係なんだろう
吸血鬼といえば女子高生 ....
板の切れ端が 軒下に放り出され
横に立てかけられ 忘れ去られている
陽をあび続け だんだん色があせ
雨をあび続け 湿って腐りはじめ
風からは遠い 身動きもしない
雪の積もる夜 ただ ....
ぼんやりするひとときがすきだ
ふだんそれほど張りつめているわけでもないのだが
焦点のないゆるさがもともとすきなのだろう
いわゆる生産的ではないだろうそんな時間
とくに創造的である必用も ....
七夕ばたばたアブラカタブラ
笹に願いをかけました
みんな仕事ができますように
仕事ができるなら
たぶん金持ちでなくてもいい
お星さま願いを叶えて
七夕ばたばたアブラ ....
太れ!
太れ!
太れ!
太れ!
太れ!
この病は皆痩せてから死ぬ
ダイエットなんか糞食らえだ
病院食なんか糞食らえだ
だから太れ!
太れ!
太れ!
太れ!
太ってくれ!
「太郎」と呼ばれるのは
小学生 ケンカ仲間の幼なじみ
「太郎君」と呼ばれるのは
小学生 片思いだった 同級生
「山田」と呼ばれるのは
中学生 柔道部での ライバル
「山田 ....
もしもし、神様ですか?
あのー、お願いがあるのです。
お金も地位も名誉もいりません。
出来るだけ物を持たないで、
拘りのない心でいますから、
1年365日のうち、たった1日でよいですから
....
頭のわるい男がいる
それはあいつ
あいつの頭はわる過ぎる
頭わるいまま突き進む
頭わるい自覚がないのがこまる
自分じゃいいとさえ思っているのが
ホントに困る
頭わるい男が突っ走る
....
相手にしない
挑発にのらない
同じ土俵に
のぼらない
というやり方で
勝とうとしている
恋とは
とびきりの恋愛詩を
異性同性親子兄弟姉妹親友友人同僚知人 人間愛とは
第一章として
男女の恋愛詩を
恋とは 何だろうと自身を振り返る 紫色の羽根から桃色に変わる粉が瞬く
そんな ....
もう放っておいて
分かってるから
何度も同じことを
言わないで
全部、分かってるから
そんなに心配しないでよ
大丈夫だから
期待とかそんなもので
突っつくのはやめてよ
....
風はその指先
山の緑を掻き分け
光の欠片のよう
白蛾の群れ舞い散って
橋から覗き込む
水音は涼しげに響き
燕が足下をくぐり抜ける
遠く切り取られた海が
傾いだ陽射しを溶かして
....
生きるたたずまい
気配だけではない
所作もふくめたその人の
生活感の座り具合とでもよぼうか
こころにはかたちがない
言い換えれば生きるエネルギーが
そのまま立ち居振る舞いとなって
表 ....
869回めのキスを一本足で迎える
夢を語るまばたきの数を数えている
七月の波止で
新月のような魚を釣るひとたち
豆アジの季節だ
いつ
どこで
魚のかたちに孵化したのか
釣り人はそれを知らない
月のように丸くなるは秋のおわり
一掴みのアジになる
今 ....
冷蔵庫に賞味期限切れの
ちくわが一本残っていた
二日しか過ぎていない
まだ大丈夫だろうと
丸かじりする
食べながら
ちくわの穴と対峙する
もしかしたら……
別世界が見えるかも知れな ....
小さな靴の愛おしさを
ときおりこうして取り出してみる
小さな足はもう消えてしまったけれど
バーゲンセールは年々前倒しにやってくる
梅雨が明けてもいないうち
夏服には割引の赤いタグがつけら ....
悩むのは馬鹿らしいことだ
カッコワルイ大人を見れば
それが清々しいほど分かる
カッコワルイ大人たちにも
そんな役の立ちかたがある
感情でたくさんのことを失うのは損だ! ....
あなたは笑顔で泣いている
薄雲を通過した日差しの下
歩行グリーンベルトの上
うつむいて去ってゆく
私は笑顔で泣いている
笑顔で泣いているあなたを見て
かすかに揺れる半夏生の葉を見て ....
緑の森の伏魔殿
蒸す青い夕方
ひとのざわめき
2時間ばかりいるうちに
昭和のニュース
闇のなかの光
黒い森の伏魔殿
審判は未来にあるのではない
今に ....
半年間
使ってきたダブルネームを
本日
解約いたしました
なんつか
どうにもならなかったんですよ
分裂して
そのまま
どうにかなっちゃいそうだったんで
ま
犯罪者にならなくてよ ....
久々の晴れ間に浮かれていた午後
汗で膨潤した角質層が汗腺を塞ぎ
汗腺から出られなくなった汗は
俺の真皮の中で暴れている
汗よ
もがけ
閉じこめられた苦しみに
負けるんじゃ ....
事務局の調べでは
慎重な審議をという
わけが分らぬ鶏が
僅かばかりの
青りんごを突っついている
本人が参加しているのだから
これ以上は望めません
閣議決定の後に表題が昇る
日の丸崇拝者 ....
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