すべてのおすすめ
ここから先は立ち入り禁止
ガードもなくエリアラインがなくても
分かっているさ そんなことは

向こうのエリアの熟れたリンゴが
極彩色の芳香を漂わせてくる
閉ざされた花園には
咲き乱れる虹 ....
なけなしの五百円玉がアスファルトの割れ目 橙の蛍光灯にてらされて、
膨れ上がった球体は熱く、
床に落ちていた
縫い針で、
ぷちり刺してみる。
球体が弾けて、
鼠色の煙から、
たくさんの色とりどりの球体が、
 ....
 
隣の芝生が青くみえる丑三つ時

いっそ眠れないならと珈琲を飲み

ため息、またひとつ



 
カモの群がる池の畔
桜花映える日差しに包まれ
川鵜と小白鷺が向き合っている

川鵜
  すっかり春だねえ
  これから北へ帰るのか

小白鷺
  いや まだ田に水が入っていないので
 ....
――どうすれば、私は私になれるのか?

日々の舞台を演じる自らの
配役について、想い巡らせていた。
老舗の名曲喫茶にて
ショパンの夜想曲を聴きながら。

ぷつぷつ…と、ノイズ混じりのレコ ....
僕は崖の上に、立つ。
崖の上に立てば、あの風が吹く。
眼下の海の{ルビ潮=うしお}を見れば
意気地無しの足は、すくむ。
すくむからこそ二本の足で、僕は立つ。
わなわなと生に震えながら。
へ ....
真昼のまま凍りついた
ひとつの情念
名づけようもない一編の詩を装い

光明な思想が引きずる裳裾の陰鬱
石仏のように摩耗して正体もなく

言葉は羽 風に舞い
人は水 流れ集まる低く低く色 ....
のんべんだらり
日長一日 だらだらと
ソファーの小舟で
文庫本が櫂に
目が疲れたらひと休み

音楽の風に吹かれながら
好きな時間を小舟に乗せて
無為の海を漂流しよう

のんべんだら ....
わたしが
とても小さなこどもだった頃
なにも知らない
知らないということが許されていて
それが
どんなにか幸せだったかということさえも
知らなかった
笑うたび頬に
くぼみを作っていた頃 ....
冬のベランダに
月の光が降り積む夜は
白く凍えて眺める空に
故郷の庭を思い出す

月の白い光にぬれて
赤いつばきも 寒菊も
色吸い取られ白く震えていた

就寝前に外の便所
白い庭に ....
まだ自転車に乗れなかったころ
ともだちの自転車を借り
田舎の緩い坂道をおそるおそる降りながら
何度も練習していた

不思議なことにあるときすっと自転車が自分のものになる
そんな瞬間を体験し ....
人間の蛮行を悲しむのは
人間だけなのであろうか

諸々の神を世に送り出し
それを受け入れた者達は

神に事の真意を問い続け
贖罪の何たるかを尋ねて

今日もまた祈り続けては
神の悲 ....
守り子の唄は 灰色の雨に滲む
擦り切れた赤い帯の 風車が回った
竹田じゃ雪に変わって トタン屋根が
静かになる しんしんと寒さだけになる


姉さまは 池に身を投げた
三条のぼんぼん ....
いくら死人に口なしと言ったって
死んで間もない死人はそっとしておけ
代弁なんて口寄せじゃあるまいし
死んで間もない死人をパペットにするな
祭り上げるな自分たちのために
理想の英雄に仕上げるな ....
吹く風に逆らわない。
それは吹かれるまま
流されてしまうのではなく、
その風を味方につけて。

風はきっと良い所に運んでくれる。
きっと素敵なことが待っている。

今ま ....
鏡に向かって
眠気と髭を剃り落していた朝
くたびれた自分の顔に重なるように
ふっと浮かんだ父の輪郭
丸くて憎めない
目の記憶

電車の中吊りは
気の早い春の旅への誘い
オーデコロ ....
希望の道、

なにやら宗教ぽくなってしまうのが残念だが、希望の道、だ

言葉として容易くは使えない、希望の道、だ

できれば魯迅ぽく、希望の道、だ


うちのめされて

どんなに ....
     しゅんしゅんしゅんと
     蓋をカタカタ鳴らしながら
     やかんがじれている
     それを尻目にガリガリと豆を挽く
     ペーパーフィルターの二辺を
     丁 ....
誰かのことなんて
話したくない。

例えば、

好きな本。
好きな映画。

好きな音楽。
好きな景色。

そんな話をしたい。


間に、優しい時間が流れている。
 ....
真冬のリビングに
玉葱の皮がひらり
落ちている。
昨夜、
母親が手探りで
カレーかポトフーを
つくろうとしたときに
すり抜けたのだろう。



浴室で、
 ....
こどものころの道

それはまだ土を固めたようなのが多かった

そんな道がまだ残っていただけなのかも知れない

そんな道にあった水たまりが映していた空はきれいだった

青くて水色で白くて ....
うなずいてはみたもののぬるい秋桜ぬるい秋桜 こころだけがタイムマシン

ひとそれぞれに曳かれている

過去という車道

ひとは過去しか書き換えられない

こころだけがタイムマシン


頭痛で昼遅く家を出た

下校の小学 ....
気をつけてねって云われて火をつけてしまったぼくらはどんな色も内包することができない孤独な白であるところのたてしまという島へ行ったらしまうまになってしまった 七月のある日 兄は ぼくを呼んだ
風通しの良い部屋に一人伏せていた兄は
「今度は帰れないかも知れない」という
「弱気なことを…」
ぼくはそう言ったきり次の言葉が出ない

幼少時父も母も病で ....
 
ひとは、これほど醜いのか

愛は、これほど弱いのか

ただ祈るしかないのか



※2005.7.7 ロンドン同時爆破事件の日によんだ詩
 今、一度


 
桑田と後藤と湯川のバンド

安倍はライバルバンドの事務所社長

俺達は知性の薄れた評論家


いろんな考え出し合ってクリティーク

ふたつにしてひとつが真理

正しいことは絶対で ....
雪が降る

ソリの鐘が鳴る

錫杖のような音がする

俺ひとりで音楽シーンを支えている

砂に書いて泣き濡れて

夢見る甘い寒三十日を模倣する

追憶

ジョンレノンが俳句 ....
一面の雪の朝
私は
兄とかまくらを作る
田んぼ中の
雪を集めて

できました
私たちの秘密基地
しゃがんで入れば十分余裕
通学路からも
はっきり見える
不格好な雪の家

それ ....
芦沢 恵さんの自由詩おすすめリスト(4261)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ささやかな冒険心- イナエ自由詩8*15-2-10
なけなしの五百円玉がアスファルトの割れ目- 北大路京 ...自由詩415-2-10
彼女の目- あおい満 ...自由詩8*15-2-8
丑三つ時- 殿上 童自由詩11*15-2-8
春日一刻- イナエ自由詩7*15-2-8
ショパンの声- 服部 剛自由詩415-2-7
滑稽な顔- 服部 剛自由詩315-2-7
観測者の逸脱- ただのみ ...自由詩17*15-2-7
【_のんべんだらり_】- 泡沫恋歌自由詩18*15-2-7
雨上がりのステップ- そらの珊 ...自由詩1615-2-6
月の光が降り積む夜は- イナエ自由詩11*15-2-6
自転車に乗って- 梅昆布茶自由詩2215-2-5
嘆きの神・・・- tamami自由詩915-2-5
戻り橋- 藤原絵理 ...自由詩415-2-4
無題- ただのみ ...自由詩16*15-2-4
- chiharu自由詩9*15-2-4
記憶- nonya自由詩17*15-2-4
希望の道- 吉岡ペペ ...自由詩715-2-4
束の間- 石田とわ自由詩14*15-2-3
優しい時間- chiharu自由詩3*15-2-3
窓辺- あおい満 ...自由詩10*15-2-2
こどものころの道- 吉岡ペペ ...自由詩515-2-2
うなずいてはみたもののぬるい秋桜ぬるい秋桜- 北大路京 ...自由詩415-2-2
タイムマシン- 吉岡ペペ ...自由詩415-2-2
よこしまなきみとさかしまなぼく - 阿ト理恵自由詩8*15-2-2
寒い夏- イナエ自由詩22*15-2-2
祈り(テロの日)- 殿上 童自由詩19+*15-2-1
平和- 吉岡ペペ ...自由詩215-2-1
シュッポシュッポシュッポッポ- 吉岡ペペ ...自由詩115-2-1
雪の家- umineko自由詩15*15-2-1

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