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「吐きたかったら 吐いちゃった方がいいよ。
その方が気分が良くなるからね。
吐くと 体の中の悪いものが一緒に出るんだよ。
だから吐いた方がいいんだよ。

そう、上手に吐けたね!
偉い、偉い ....
優しくできないことを辛く思わないんで欲しいんだ
どうせ人間はいつかは干物だ
乾いた挙句火に焼かれるのだ

誰も僕の替わりをしてくれないことってあたりまえのこと
いつか誰かに会えるってのも素敵 ....
いい香りのするパンダに乗って
街を闊歩
驚くよね
もうおっさんなんだから
でも、ほら花屋の前に佇んでいる君だって
後ろに乗っったっていいんだよ

雨上がりの路上は、いくらふさふさの足と言 ....
  木枯らし( 男の子の言い分 )

いつもの通学路
冷たい木枯らし ふたりの頬を打つ
僕の指先 ポケットで凍えてる

触れようとのばした 僕の掌を
君が冷たく払いのけたから
ポケ ....
革命を誘う流行歌に
追われるように町を出た
急ぐ鼓動に縋りつく
取り残された想いを
繋ぎとめる術さえ知らず
繰り返す季節の中で
眩しそうに笑う
赤く火照ったあなたの目尻を
忘れない ....
あなたには
笑わせたい 人は いますか

笑わせたいひと と
笑いあって いますか

笑わせたい はずなのに
泣かせては いませんか

笑いあった そのあとで
にじむ 涙の 話なら ....
n次元関数の座標軸の一端にしがみついて
グラフのn次曲線を眺めている視点から
三次元を眺めると歪んだ感情が広がる
感情という名の空間を認識しているのだが
座標軸に沿ってスライドして0へ

 ....
葱のねっこを捨てずに水に挿しておく

数日のちにその断面からあおい芽が現われて
明日にむかって伸びていく

これは生きている{ルビ証=あかし}
多くのものは要らないという
水と
空気と ....
言葉を何度か口にした
昔の方が
まだ 良かった 景気は 
それは 一体 なぜだろう 


情報が引き起こした
不景気を 
しかし 色濃い
眠気が 妙に 


朝の 高速道路 ....
息が上がる
罰ゲームのように選手になった
中学の時の駅伝大会の思い出が甦る
襷は受け渡されていた
持久走は苦手だったが
途中で放り出すわけにはいかなかった

息が上がる
今日襷は受け渡 ....
できるなら
現場(そこ)でも祝福の気持ちでいたかった
たとえば
生涯一度の自分の家なら
これに関わるすべての人に
笑顔で労してほしいじゃないか


+ + +


行きの渋滞を避 ....
子どもが笑う
それがすべてだ

泣いている
理由はさまざま
見つけて
取りのぞいて
満たして
抱き締めて

温かい布団と
美味しいご飯と
安らかな心地を

子どもが笑う
 ....
レースのカーテンを
くるっと頭に巻いて
わたしは花嫁さん

バラの模様のテーブルクロスを
ふわりと羽織ると
わたしはお姫さま

お手伝いようのほうきに
さっとまたがると
わたしは魔 ....
首都高に陽は沈み
滞りのなく済んだきょう
帰り道にも屈託のなく
靴を脱ぎ捨てようなんて思わずに
橋を渡ることができた

今は部屋にくつろいでいる
五畳のわたしの聖域は
しっかりと夜の帳 ....
雪の丘に
さびしさの吐息が あまりに
白いから


夜空の星を 一つだけ
拝借いたしました


忘却というそれを 手にすれば、
私の ちいさな家には、
いれものが みつからないの ....
ベン・シャーンは線の魔術師
展覧会のフライヤーを見ながら
頷いていた僕は浅はかだった

企画展の最後のセクション
彼の最晩年の連作版画

そこに並ぶのは線の魔術師に相応しい
震えるよう ....
晴れわたっていなさいね
かなうのならば、
かなう限りは

おまえの空を
喜びなさいね



馳せてゆきなさいね
どこまでも
どこまでも

たやすく
他人を切り捨てぬ ....
今が 日付を一歩跨いだのか
時が 向かい風のようなのか

昨夜から
     今朝へ
        光が溢れ

新雪積もって白紙に戻り
一文字人文字人間が
寒い眠いと起き出して
 ....
   大通りを一本奥へはいった
   ラーメン屋の先の三叉路の角っこに
   その八百屋はあるんだ
   狭い軒先に段ボールが並べられ
   曲がったキュウリや
   太さも大きさもまち ....
 
あっちゃむいて、ほい! あっちゃむいて、ほい!

たまには向きおうてもええんちゃうん?

こっちゃむいて、ほい!



 
遊びってものをわたしゃ
ほとんど経験ないんだよね、これが
今だって、真面目に
考えようとしてるし

義務じゃなくただ楽しいこと
リアルじゃなく目的がない
ルールがあってもその場限り
有 ....
ひとつ ひとつの
哀しみと

ひとつ ひとつの
喜びを

透明の結晶にして

華のように
星のように

この躯に降り注げ

言葉にならないコトバを
小さく折り畳んで
胸の ....
雪が降るね
私の中に
あなたの窓に
世界に

信じるのは簡単
みんな私を
通り抜けて
世界は

雪が
地表に舞い降りて
アスファルト
地下に抜ける

もう
キミは雪では ....
河の岸辺の柔らかき

柳の枝で縛り留め

貴女と私の幸せを

永遠にしたい

ただの一時さえ

繋ぎ止められはしないと

河は歌う

早瀬の石を撫でながら

おお

 ....
手のひらを
空が ざわざわしている

手袋の上に舞い降りて
うっ、雪達は しまった まずいと むずむず

気が付いた

この肌に触れれば 飛べない水滴
水っぽい冷汗ならいいのですが
 ....
教習車で好きな子の家の前を通る  前略 神社の境内のながい石畳の階段を歩いて きずきました
わたくし カドウ域フェチなのでございます
鳥はイキモノの可動域を知らせてくれる 
「愛(う)い奴 もちと 近こうよれ」と おもうほ ....
己が一番美しい時に
化粧を覚えた少女は
素の顔を誰にも見せぬまま
女となり
老女となり
やがて
横たわる冷たい屍となる

その顔に
再び恭しく施される
化の粧

唇に置かれた紅 ....
先を歩いていたあなたの
姿が見えなくなって
やがて足あとも消えた
砂漠の何もない町で私は
水だけを買って店を出た

かすかな電波を拾い
疲れた馬を励ましながら歩く

私が疲れても立ち ....
雨の音が聞こえる
雨が礫(つぶて)となって降っているのだ
雨の音が聞こえる
冬の雨は冷たい
雨の音が聞こえる
部屋の中にじっとしていられない
雨の中を歩くしかないのだ。

雨の中を歩く ....
たまさんの自由詩おすすめリスト(4531)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
吐く- 夏美かを ...自由詩24*12-12-14
槇原みたいには歌えないが- 梅昆布茶自由詩15*12-12-14
いい香りのするパンダ- まきしむ自由詩5*12-12-13
【_木枯らし_】- 泡沫恋歌自由詩9*12-12-13
葬列- 衣 ミコ自由詩10*12-12-13
笑わせたい人- 藤鈴呼自由詩11*12-12-12
再度_視点- ……とあ ...自由詩7*12-12-12
- そらの珊 ...自由詩14*12-12-12
レクサスは高級車に見えない- 番田 自由詩312-12-12
持久走による世界の捕え直しのためのエスキース(習作)- N.K.自由詩3*12-12-11
基礎に埋めたぜんまい- 乾 加津 ...自由詩19*12-12-11
幸せのゲーム- 小原あき自由詩12*12-12-11
じぶんとなにかの境界線- miruki自由詩6*12-12-11
サンクチュアリでの夜の、- もっぷ自由詩1012-12-11
星どろぼう- 月乃助自由詩13*12-12-11
規定という罠に嵌る- kauz ...自由詩4*12-12-10
継ぎうた- 千波 一 ...自由詩9*12-12-10
人間詩- ただのみ ...自由詩19*12-12-9
夏八百屋- 石田とわ自由詩12*12-12-9
あっちゃむいて、ほい!- 殿上 童自由詩20*12-12-9
課題「遊」:真面目なちびまる子ちゃん_- 木原東子自由詩8*12-12-9
【_結晶_】- 泡沫恋歌自由詩10*12-12-9
ゆきんこ- umineko自由詩15*12-12-9
- ドクダミ ...自由詩8*12-12-9
雪と手袋- ぎへいじ自由詩14*12-12-8
教習車で好きな子の家の前を通る_- 北大路京 ...自由詩1112-12-8
稼働域フェチ- るるりら自由詩19*12-12-8
化の粧- 夏美かを ...自由詩22*12-12-8
ひとり- mizunomadoka自由詩412-12-8
雨の中- ……とあ ...自由詩9*12-12-7

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