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ましろい錠剤を口に含み
ほろ苦い赤わゐんで 胃へ突き落す。
その重みではねあがつてくる悲しみが
わたしをどおしようもなく 涙させるのです。
一匹のからすが

あおあお鳴いている

小さな子供が歩きながら

あおあお
あおあお

声に出して真似している

雑木林の中から
鈍く光った黒いマントが見え隠れする

前を ....
月のような陽が
雨の奥から見つめ返す
白へ白へ
流れ込む青


冬は冬を巻き
隙間はまたたき
足首の渦 山への径
白く踊る日々


悲しい嘘が
空に咲いて ....
  耳をすますときは
  手と足が
  とまる


  だれにしたって表情が凝固して
  仮面になる
  手配写真のようにだ


  音がするほうに
  むける
  ....
この眩しい青空と比較してみる
かもめを探す
敢えて口にしない哀しみ

沖に流されては潮/騒
に引き戻され
わたしには縺れあう術がない
風またつよく、 荒い波
そして、
一 ....
あのとき祈ったとおりになった

だから生きている

世界は

ぼくにだけ語りかけている

あなたにだけ語りかけている

それが生きているということ
八丁湖に近い里山の中

築130年の古民家をマスターが再生させたという

彼は光の彫刻家漂泊の魂


彼のミュージアムで光の芸術を見せてもらう

暗やみのなか中心となるオーロラ様の赤 ....
かわろうなんて
おもわないほうがいい

ひとはうまれてしぬまで
かわっていくからだ

ゆるやかに
むりのないように

しぜんにかわるように
できているからだ
エイハブの 煮えたぎる執念はない
サンチャゴの 生業における死闘もない
ただほんの一瞬
銀色の飛沫 宙に身を躍らせた
美しい魚の姿
七色の光の欠片をまき散らし
碧き海原に滑り込んだ
海の ....
一分一秒も休まずに
詩を書いているわけでもあるまいし

詩を書いてる時間なんて
書いてない時間の何分の一
何十分の一
それなのに
詩をやめた
なんてことがあるだろうか
詩を書いて
 ....
{画像=120310162519.jpg}




*

ぼくくはいつもあこがれていた

顔を上げて目を瞑れば

見えてくるものがあった


*


夜になって布団に ....
あいちゃんのおちゃわんは
ぷらすちっくでできています

あいちゃんは
とうとうみつからなかったけれど
このおちゃわんだけは
どろのなかから
みつかったと
おばあちゃんが
はなしてくれ ....
旋律のない歌
死なない死刑
敵のいない戦争

死のない生
文字のない本
結審しない裁判
沈黙しかない議論
性行為のないポルノ
狂人のいない精神病棟

どれも ぼくに似ている
い ....
どうしてあなたはわかってくれた?

こんなにも 遠いのに
こんなにも 他人で
こんなにも 別々なのに


話したくても 話せなかった
誰に言う気も 起こらなかった
言ってみても わか ....
うすい板に
はさまれた
弾力なみずは
あらゆる喧騒や献身をすり抜けて
自己だけが知る
ちいさな孔をめがけて滑り込む
みずがみずだけを知る自己へ

みずはむれを好むが
 ....
闇夜の風景の中
自分が生まれて初めて見た月光は
生家の隣の空き地に聳える
土手の上の屋敷の樹々
梢の葉の茂る隙間から
サーチライトのように照らされた
幼い自分の心臓を鷲掴みにす ....
むかしあるところに不思議な植物があった
あるひとの ゆびのおとが ぱちんとなったとき
その植物は ビールになった
その不思議に人々は笑い 手をとりあって 酔いしれた

むかしあるとこ ....
 
おんなじ言葉でも 微妙にちゃう

うちとあんたの「好き」

わかってん、唇がふれたとき


  
いきあたりばったりに
集まった記憶のおもちゃ箱
きょうも両手で漁ってみるが

失せものばかりが鮮やかに
輝き失せぬ幻である

誰がもちこんだのか、モダンなデザイン 花札の
母の少女時代 ....
{画像=120307070503.jpg}

こちらの作品は「詩誌AVENUE」様に向けて創作した短詩です。

写真は写真素材 FREE PHOTO 1.0 emrank 様よりお借りしてます ....
美だと ひけらかす者は
美の何者でもなくて

美が うぬぼれない存在だと
言わしめてくれる

{ルビ他人=ひと}を美だと
アッケラカンに言い切る度量が

美なのか
それとも
たわ ....
次の瞬間、
目の前にはグレーの斜め縞の歩道があり
潰された蛙のように両手を上げて
突っ伏していた

冷たい衝撃は
転がっている前歯のもの

遠巻きのギャラリーが安否確認をし ....
赤い
擦り傷



想い
漂う





乱痴気騒ぎのマセガキと
晩春気取りのマドムァゼルが
虎視眈眈と狙いまするは
サイケデリッククライシス

恋と呼ぶには ....
雨かと思ったら
雪どけの 水音でした

 、、、、、、、、、、、、


陽ざしのはし
いつもは気づかずにいた 木々の陰影が
光をすって ゆれている

森は確かに今も
雪絹の繭のな ....
    ※1
  
詩的関係についての

うろ覚えと意味のぶち壊し


   ※2

「駒沢給水塔MEMO」

給水塔

□設置数:2基(将来3基目を設置するための場所は確保 ....
ぼくは君を体験する=君を直感する

君と一緒にいる間は少なくとも僕の5感は

柔らかな声やよい匂いやあるいはちょとひび割れた唇なんかを

間近に観察することができる


君と別れたあ ....
四六時中はこぶ
夕映えと同じ
裏窓の{ルビ河岸=かし}にささる
水のお話

その場所を求めて
蚊の姫様が
散策している
森のお話

ある日くびのどこかにも
生まれるお話
マフラ ....
乾いた砂が流れていく
ここは砂漠
ではなくて背景のない場所

光があふれているわけではない
のに白く抜けた背景
足元の黄味がかった砂の感触
だけがすべて

風に乗って運ばれてくる
 ....
風の吹き抜ける交差点で
あなたは待つ

約束は必ず果たされると信じて

ひたすら待つ
待ち続ける

そして見上げれば雲

春の雲

おぼろげで奥ゆかしくありながら
したたかさ ....
すっかり きれいな
さっぱり わかれた
そのかお わたしは
みずべで ねそべり
きーんと きこえる
はてのね ふれたい
むりなの わかった
みんなが ないてて
わたしは わらった
し ....
たまさんの自由詩おすすめリスト(4531)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
真夜中の酩酊- 青土よし自由詩612-3-12
黒いマントのカラスたち- 灰泥軽茶自由詩12*12-3-12
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たまの春- 石川敬大自由詩27*12-3-11
忘日- アラガイ ...自由詩20*12-3-11
3月11日午後2時46分- 吉岡ペペ ...自由詩812-3-11
光の彫刻館- 梅昆布茶自由詩6*12-3-11
変わらないために- 小川 葉自由詩812-3-11
魚の群を追いかけて- ただのみ ...自由詩10*12-3-10
詩人の退職金- オイタル自由詩5*12-3-10
あこがれ- beebee自由詩22*12-3-10
あいちゃんのおちゃわん- そらの珊 ...自由詩20*12-3-10
自画像- HAL自由詩11*12-3-9
魔法- 結川菜青自由詩312-3-9
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月光- ……とあ ...自由詩22*12-3-8
ゆびのおと- るるりら自由詩13*12-3-8
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失せもの出ず- 木原東子自由詩18*12-3-7
フォト短詩_【_Link___】- 泡沫恋歌自由詩15*12-3-7
- subaru★自由詩13*12-3-7
過信- 森の猫自由詩17+*12-3-6
サイケデリッククライシス- faik自由詩9*12-3-6
私事_繭の想い- 月乃助自由詩12*12-3-6
試作「詩的関係」- ……とあ ...自由詩6*12-3-6
直感と推測- 梅昆布茶自由詩912-3-6
- 理来自由詩10*12-3-5
忘れっぽいのも好都合- kauz ...自由詩5*12-3-5
Crosswind/Crossroad(契りのひと)- 恋月 ぴ ...自由詩29+*12-3-5
だだだだ- 佐伯黒子自由詩20*12-3-5

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