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けぶる空 さよなら
いつか またね
わたしを待っていてくれるのなら
きっと すみれ色で出迎えて
真夜は訪れ
いのちたちは
息をひそめる
ちいさなさよならの
行き交う街角
きっ ....
君は君自身のためにルールをたくさん作った
例えば
本を読むとき
君は一度開いた目的のページを
わざわざ1度閉じてから
再びゆっくり開いて本を読み始める
例えば
朝の ....
裏庭から
裏山を眺め
じめっとしたプライベート
地球は動いている
だから ぼくらは眠る
子孫のために 先祖に祈る
朝のじゃこ粥がうまい
レンジの中で腐っていた
米びつから米をすくいあげていて
底になにか引っかかるものがあると思ったら
しなびた腕がいっぽん
計量カップのふちに指を引っかけていた
取り出してごろりと畳に投げ出した それ
黒ずんだ腕はいつ ....
140123
少しずつ物価が挙がって参ります。
しずしずとおどおどと堂々と
横柄な態度を取るものも居て
警笛を鳴らしたり街宣車を走らせたり
選挙カーを走らせたりし ....
肘が腫れた
誰かに肘鉄砲を
食らわしたわけでもないのだが
発熱したのでさすがに怖くなって
病院へ行った
かなり炎症してますね
頬杖をつくのが癖なので
おそらく妄想を巡らせてい ....
ひとひとりの心のなかは、いつだって戦争だから
これ以上戦うひつようはない
そう言って花鋏をつかみとる
淡き生活
帰宅した父から硝煙反応
かんかん光る
かんかん踏切
かんかん降りる遮断機の
かんかん赤い光の点滅
その先線路を
飛んで行く
暗闇の中
急行電車が
飛んでゆく。
かんかん手を振る二歳の息子
電車を見 ....
熱を帯びた扁桃を
通過する
酸味をふくんだえきたいは
ほどよく冷えて
生きていることが
すみずみまで広がっていく
――体温計の中の赤いめもりが行ったり来たり
ひとふさ
ひとふさに
大 ....
駐車場にやっとたどりつき車を止める
前が見えないほどの雪が降る朝
ライトをつけての通勤
白い雪の中に ぼんやりと光が見える
そういえば昔に ライトを消し忘れて
車のバッテリーをあげた事が ....
しろい紙に 向き合い
しろい箱を 造り
しろい心を 持ち歩く
あるとき それは逝った病室
あるとき それは骨壺
海沿いを走る電車を降りると
そこはまるで見知らぬ ふるさと ....
ほぼ毎日私は朝ご飯に
納豆を食べる
その為には青葱が必要だから
新鮮な青葱を買い置き
食べる前に刻む
できるだけ細かく刻む
ザクとザクとザクザクと
五感は刻ま ....
獏が夢を食べて吐いた
子供の前で大人のふりをした
洗濯物の前で大人のふりをした
鏡の前で大人のふりをした
悲しみの前で大人のふりをした
ママ友の前で大人のふりをした
雪の前で大人のふりをした
....
従順なあなたのわたしは疲れ果て
我がままなわたしのわたしが怒り出す
そんなわたしは、信じてあげていい
ほぼ水といってもいいカルピスの薄さ
あなたの詩のそばに
生きることは
あなたのそばに
生きることと同義だ
時はいつも人を吹きすぎてゆく
ちいさな想いや願いを散り散りにして
もうあの時のうたは
二度とはうたえない
いちまいの絵のように
すでに過去のギャラリーに
展示されているのだから
....
夜中に窓枠がぴしりと鳴る
夢のなかから呼び戻されて
枕元をさぐった手に触れるものがあり
それは感触で人の耳だとわかる
よく見えないがそれはたしかに二切れの耳で
ゴムのおもちゃのようにも思える ....
遥か草原のようなこの街を
ひとつかみの雲のようなふたり
あてもなくさ迷い飛んでいる
建物の影や光や風
ぼくには優しくすることもできない
だれかに守られている
幸 ....
仮想
ブラックホールを目のあたりにして
シンボルはちびった
りらりら、らりら
追いつけるものなら、捕まえてみろ
術らかな言語が
かれを果実(もくてき)と思いこんだが
うだる密林 ....
がんばってね
うれしくさせたり
悲しくさせたりする言葉だ
そう知っておこう
晴れているのに寒い日
自分の影は
いつも黙ってついてくる
後ろから
離れずに
離れないで
....
淋しさは
翼いっぱいにはらむ風
僕は
飛びたてる
だけどというより
だからこそ
明日をもしれぬ運命
なんて
何を怖がることがある
残り時間の心配なんて
いらない
....
テーブルには いちごがあった
私は食べたかったのを我慢して
クローゼットの横に体操ずわりした
パパとママはお互いを罵り合う
傷つけ合いながら 存在を否定しあう
出て行けとパパはい ....
卵がスウィングしている
托卵容疑の直滑降は不恰好に喉を塞ぎ
やがて破裂して口いっぱい
玻璃 瑠璃 瑪瑙 罵詈 雑言
秩序の欠如は流星し
脳裏がそっと炙り出す
片手に毬 錦の手 ....
○
喪失 は
まとわりつくのだ!
○
おぎゃあと出現し
A 何をすべきか・・・時代からの問い
B 何がしたいのか・・・自身からの問い
C 何ができるのか・・・生存す ....
「軽くふれて下さい」という場所に
そっと手をあてると、自ずとドアは開いた。
人の心も、軽くふれてみようと思う。
140116
なんというのでしょうか
外は快晴
北国の方には嫉まれるような青空
それなのに
寒いだの風が冷たいだの
喉が痛むのだと言いたい放題
マスクが飛ぶよう ....
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