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噛まれるもの
その深い肌触りに
凍るもの
締め出される
忘れ物
ほのぼのとした
わたしの風景
繰り返される山並み
わたしには山並みしかない
という幼い
決意
どこまでも続く
青 ....
萩原朔太郎はその処女詩集『月に吠える』の「序」として、長文の詩論を披瀝したが、故なきことではない。
彼だけではない、心ある詩人のほとんどは、その詩集の巻頭に詩論を置いた。

詩と言えば、漢詩を思 ....
在り得ぬ場所を記述するために
一本の樹木のてっぺんにのぼり
上昇するもの 落下するもの を
確認しなければならない。  
(ときに鷹は天に向かって堕ちるから)より多くの
生物の鼓動を 聞き耳 ....
「火の森というものがある」と父が教えてくれた。私が火山の調査のためヘリコプターで火口の上空を飛んでいる時だ。父はそれまで私の横で眠っていたが ふと目を覚まして そう言ったのだ。火山は穏やかだった。二回 .... 母は 捨てる
真昼に閉じた雨空へ捨てる
滑空する白色の鳥が堕ちる所
そこに堕ちる母のものを捨てる
湿地帯に隠された 母の書いたもの
そこに堕ちる母のものを捨てる
滑空する白色の鳥が堕ちる所 ....
「雨」

南風は柔らかい女神をもたらした
青銅をぬらした 噴水をぬらした
ツバメの羽と黄金の毛をぬらした
潮をぬらし 砂をぬらし 魚をぬらした
静かに寺院と風呂場と劇場をぬらした
この静 ....
乾 加津也さんの非在の虹さんおすすめリスト(6)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
幼年- 非在の虹自由詩6*11-11-30
詩の周りを巡って_2- 非在の虹散文(批評 ...2*11-5-19
記述するための準備- 非在の虹自由詩211-2-9
火の森- 非在の虹自由詩1*10-9-1
書かれた—母(2010年参稿)- 非在の虹自由詩7*10-8-2
大好きな詩人を紹介してみます__「西脇順三郎」- 非在の虹散文(批評 ...6*10-5-26

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