ひさしぶりに親父に会った
釣ったばかりの岩魚をぶらさげて
反りかえって山道を下りてくる
いつかの河童に似ていた

秋になると
川からあがって山へ帰ってゆくという
そんな河童を村人はセ ....
海の見えない
深い森の中で
事件は起きた

たまごから
孵ったばかりの
おたまじゃくしは
幼いから
なにも知らずに
鰓呼吸をする
木の葉が沈んだ
たまり水で育つ

藻を食べて ....
二人が 溶ける
寂しさが 融ける
でも いつか
赤い糸も 解ける

     Kuri, Kipple : 2005.06.08
「昨日はふたつの嘘をつきました今日は今日とて数え切れずに」



たくさんの傘が車道をすぎてゆく雨上がりの陽に影を失くして



風あおぎ枯れ川の春祝うのは帰る場所無き ....
「白線の内側で恋はしないでください」
なんか、ゆううつ。

レモンスライス…に
         
  〜恋を少々〜


混ぜて み   か
    ....
いってらっしゃい

と手を振り
別々の時間が始まる

あなたは電車に揺られて会社へと向かい
わたしは洗濯をはじめる

あなたはお昼頃わたしを思い出し
1時にはわたしを忘れる
わ ....
テンポの良い曲を聴いていると
自分も空へ飛べるような錯覚に陥ります
踊る歌声は何処までも空に舞い上がれるから
時々眩しくて目を細めます
さよならと
何度呟いた事でしょう
何もかも置き去 ....
双葉山が
土俵の外に
吹っ飛んだ
なんて
ここ一番の
ビッグニュースが
裸足のままで
飛び込んできたから
不作法な奴だと
縁側から庭に突き落としてやった
だいたい
近頃のこん ....
ぼくは歌わなければならない
風をひとつ折って その先で
記憶する 読むことのできない詩集の中で

ぼくは歌わなければならない
花と恐竜の足跡を辿れば
やがてぼくらは海の波のひとつであること ....
六月の
曖昧な空の下
白くたたずむ部屋
横たわる私の身体から
刻一刻と
鼓動がこぼれ落ちる

けだるい指で
クロニクルのページを繰る
季節は私には
いつも晩くやってくる

忘却 ....
知らない足音がわたしたちを追い越し
立ち止まっていることに気づく
群れるものたちのすべてが
居場所を持っているように見えて
小さな声でいることに
少しだけ疲れて

彩られた樹木たち ....
雨の音に紛れてニュースが伝えている関係ないよわたしはわたし

都合よく咲いてくれたりしていますわたしに似てるアジサイのいろ

ガラス戸に夏色ばかりが映っている忘れていたよ次の約束

 ....
知らない方角から
明るさを取り戻してゆくかのように
朝はぼくのもとにやってくるのでした
遠くの響きは
古い透き間から静かに流れ
ぼくを取り囲むのでした
後戻りする物音は見あたらないのでした ....
空は鋼鉄製の空
優しい飛行機だけが
僕らの所有する
すべてだった
乗客は皆
海のかたちをしていて
ポケットは
いつもだらしない
客室乗務員が
小学生のように
一人
また一人と
 ....
女は大地だ
なんてどこかで誰かが言っていたから
君は何もせずに横たわっていれば良い

男は旅人だ
なんてどこかで誰かが言っていたから
僕は君の上を歩こう

なぜ生まれたのか
なぜ死ん ....
もう100mを11秒で走れない。
もうバスケットボールのリングに手が届かない。
もう高い声で歌えない。
もう前みたいには笑えない。

だけど失ったものはなにもない。

 ....
目の前を何回か通り過ぎたと思ったら
いつのまにか腕の中にいた

陽だまりのなか
生まれた熱をくるむようにして

うっとりと瞳を閉じたのは僕の方だった

     
残していったものが
背中でまだ疼いている
一日の始まり
蝶のような揺らめきで飛び立っていったのは
形にならない荷物を抱えた人
遠くへと呼びかけた
朝の挨拶をすり抜けて


ここで何か ....
なにもかんがえなくても
心臓が打つように
こうしてすごすのが
あたりまえになっていた

息を吸えとか、酵素を出せとか
痛点からの刺激に反応しろとか
具体的に生きなくったって
生きてゆけ ....
僕等は話した――
いつでもない時のことを


音声が行き交った、焦点は結ばれなかった。
それは戯れだった、
語の群れの、
午後の戯れ。


僕は既に複数形だった、いくつもの相反する ....
急な坂の上から見える


星空が、
ネオンが、
犬の遠吠えが、
テールランプが、
鉄橋が、
最終列車が、
ガタンゴトンが、
嘘が、嘘が、嘘が
水面にゆらめく、


急な坂を ....
どうでもいい、が腐っていく。干乾びた太陽がぼくを揺らして、さよなら?
口調を真似てしまったがために、思い出した。
要らない、から好きだよ、までをフォローして下さい。そして出来るならあの坂道の全てに ....
最近ずっと夕焼けを見てない
柔らかな雨が頭に響いて痛い
稲光を何だか遠くの星の出来事のように聞いていた

知識の詰まった紙の束は
三枚の銀貨と交換された

片手におさまる一個の世 ....
言葉でなにを伝えられるのだろう?。
言葉でなにを伝えたらいいのだろう?。
言葉でなにを伝えればいいのだろう?。

言葉でなにを言えばいいのだろう?。
言葉でなにを言えるの ....
朝の駅の構内で
改札の向こうからホームの階段を上る
黒い制服の青年が障害を背負う体を傾けて
こちらに向かって歩いて来る

眼鏡の奥の瞳には
いつも光を宿らせて
不器用な歩幅を
一歩  ....
{引用=猫の目のなかに言葉をさがしてた世界がわたしの部屋だけの夜


はてしなく優しいきみが眠るときおとぎ話の幕が開いて


鍵穴を探す深夜の部屋の中小さな鍵の彷徨う{ルビ行進 ....
とことん凹めと言われなくてもとことん今凹んでるジャン。
2人は、一生懸命会話している。
内容は成立していないけど・・・ただただ・・・とことんとんとこ。

太鼓の音が鳴り響いている。
 ....

知らない住宅街を
自転車で走っていたら
なんだか怖くて
気がついたら
みんなが家の前に座っていて
ああ困ったな
困ったな
そう思いながら
わたしはペダルをこぎ続けて
前から
 ....
みえない ことが
おおいから
きみの かんじたこと
わたしのこころにも
とどけてほしい
ないものねだりの
きみのそらの
てんきよほうさえ
ままならない

るいせきしてゆく
さまざ ....
視界の端から端まで一本の透明な線を思い描いてみる

滑らかにゆっくりと

だれもその線からこっちには入ってこないでください
望月 ゆきさんのおすすめリスト(3220)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
河童- yo-yo自由詩705-6-8
詩禁止令第三条- あおば自由詩6*05-6-8
寓話_とける- クリ未詩・独白105-6-8
手紙- 木立 悟短歌705-6-8
れもん色のきらめき〜やさしい夜- ユメミ  ...自由詩1*05-6-8
バランス。- 大西 チ ...自由詩9*05-6-7
ハナノウタ- りぃ自由詩2*05-6-7
__盛大なる離婚披露宴招待客リスト- あおば未詩・独白205-6-7
夏の日(III)- tonpekep自由詩9*05-6-7
午後の舟- 塔野夏子自由詩12*05-6-7
都市伝説- いとう自由詩22*05-6-7
冷夏25℃- たにがわ ...短歌305-6-7
土曜日の朝に- tonpekep自由詩20*05-6-7
おぼろげ- たもつ自由詩905-6-7
大地と旅人- YASU自由詩105-6-7
「_火曜日の喪失。_」- PULL.自由詩5*05-6-7
抱き猫- ベンジャ ...自由詩11*05-6-7
着地点- 霜天自由詩1105-6-7
いろだけになる- たりぽん ...自由詩505-6-6
相反する時制で- 安部行人自由詩505-6-6
夜_景- 043BLUE自由詩305-6-6
Y- 船田 仰未詩・独白505-6-6
化石考察(事実のない個人情報)- クローバ ...未詩・独白12*05-6-6
「_月曜日の言葉。_」- PULL.自由詩3*05-6-6
傾いた背中の青年- 服部 剛自由詩10*05-6-6
水無月セピア- 野月歩短歌605-6-6
とんとことん- 未詩・独白4*05-6-6
夜の自転車- チアーヌ自由詩805-6-6
みかづきの_うえで- 玉兎自由詩7*05-6-5
テリトリー- 大覚アキ ...自由詩205-6-5

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108