あなたが遠くへ
行ってしまったあとの
カレンダーをめくってみる

こんなにたくさんの毎日を
どうやって生きていこうか
かちりと音がして
空が切り替わった


新たな空に住むものたちが
降らせる粒子に僕を絡めると

舌の上のオブラートのように
僕が僕の輪郭だと
思っていたものが溶け始めた
 ....
扉しかない部屋で
君は朝焼けを食べている
朝焼けを食べ終わっても
朝焼けはなくならない
俺が隣で朝焼けを描いているから
なくならない朝焼けを食べ続け
そして君はまた扉を排泄する ....
名もない川のほとりで僕らは何も知らずに生きている


いつかの雨で水かさの増えたその川の
どこかで誰かが流されたらしい
虫取り網を持った人たちが
すくって助けてあげるんだと
張り切った手 ....
いつからか
我が命変わらず
今は前向きに生きるのみ

咲いてゆく花を
素晴らしいと言えるようになったが
思うより貪欲の沼は深く
大きかった
太陽の陽射しに眠り
漆黒の間に
悲しみを ....
信号が 点滅するだけ 恋をしよう。 私と仕事
どちらが大事?って聞かれたら
腕組み するかな
まあ
どっちも大事です

じゃあ
セックスと詩の
どちらが大事?って聞かれたら

それはけっこう難しいよ
なにせ
突拍 ....
あなたが求めている
融合を
与えてあげたいけど
それはムリなの
外側があるから
ねえほんとは
そんなものはないとしても
現実には
溶け合えないでしょ
夜の片隅で
小さな小さな二人だ ....
「魚の目ん玉だったら、コラーゲンだし、役にも立つのに」


そう吐き捨ててアイスピックを洗いに踊り場へ
階段の壁面に喰らいついている蛇口をひねる水は冷たい

目ん玉は、掌の上で ....
早番であがった日
明日のこともわからず
夕暮れに、川の流れを見てる

社員さんの嫌味も聞き飽きたなと
すこし考えてみる
あたしなにやってんだろ。

お金を触るから、指が汚れる
手 ....
人さらいは人をさらったことがない
これからもさらう予定がない
けれど人さらいは人さらい
それは何の比喩でもなく
人さらいが人さらいであるということだ
何故人さらいは人さらいなのか
生まれた ....
海を見ると抱くあのときめきは
回帰してしまう恐怖と隣り合っているのかな
曇天のもと じっと目を凝らしていると
今にもゴルゴ13の顔をしたペンギンたちが
水平線までマトリックス状に押し合いへし合 ....
きらめく
というのは
煌く
と書くらしい
煌くといわれても
どうにも
煙い
くらいにしか見えないんです私には

あるいは
火皇く
どこかの
国の王様が
焚き火遊びの
退屈な ....
テーブルの上ではコンニャクが
ぷるんぷるんとダンスをしている
花束は戸籍を失効してしまった
僕のポケットには扉が無い
行きつけの店で転んだまま
起き上がれない児童相談員は綺麗な歯肉
 ....
夕闇に
かみひこうき
投げて

どこまで
飛んでいって
くれるのか

思い

馳せる

季節は春めいても
頬を撫でる風は
まだ
冷たい



ふと
隣に居な ....
とりあえず 歩いてみよう
後ろから刺されるかも知れないし
火を付けられるかも知れないけれど
とりあえず 「何か」 を探しに出て行こう
死んだら それまで サヨウナラ


とりあえず 歩い ....
ボクらは
透明な目で
寒いので
服を脱いで

まわりながら落ちてくるのは
薄い壁を
隔てた空で

世界は
昇ろうとしてるのに
ボクらはいつも
さかさま

距離を
うまくつ ....
眼、鼻、耳、口、毛穴
すべての穴に私たちは窓を取り付け続けた
窓に明りが灯ると私たちはそれを街と呼んだ
街が体中に繁茂していく傍ら
明りの消えていく窓がある
その浮力により
私たち ....
おはよう
で、今日も誰かが溶けていく
それでも、空を見上げることを止められなくて
いつの間にか、あちこち穴だらけになっている


使い古しの気持ちを手紙に残して
あなたもすっかりと溶けて ....
こっぷのみずをこぼしたら
ちゃんとふきなさい
ってよくしかられた
でも じゃあ
こっぷのそとへみずがながれだすのも
わたしのせい
なんだろうか

すすみつづけるのは
あんがいかん ....
始まりの声に耳をすませば
それは静かでも力強いことに気づく

あなたは
不確かな未来を希望にからめて
堅く結んだ約束を口ずさむ
こぼれたいくつかは落下して砕け散っても
受け止めたいく ....
 季節の名を呼ぶな。白紙のような、はじまりのような、実際にはでたらめの
地誌。そんな緯度にバビロンは無いぞ。想像上の怪物、あなた。私はすぐに忘
れてしまう、砂粒のようで、出かけようとしている、広が ....
こんなにも
ひろびろと
あおいかぜのなかで
ぼくらは
とりになれない

だから
くもよ
ぼくらは
こうしてねころんで
かぜをつるのだ

そらのしずくが
ふたつ
いただきにさ ....
アルコール
頬の先がほのりとあたたかで
外側が詰まったように白ぼけて隔たり
空気のあられな涼しさに
階段をかけあがり
ぼくらはときに大切な何かを失い
かと思えば突然にけたたましく
午前2 ....
久しぶりに影に会いに行った
僕と違って物静かなヤツだ

上手くいかない事柄を一通り
報告してから僕は横に座った

影は何も言わない
いつもの事だ


影の足元と僕の足元は繋が ....
いつくしみ、それから。
海辺に立って眺めると、世のなかのへりが見える。すべてひとはそこから滑り落ちていく。花や木や鳥や雲、それからコカ・コーラやマルボロは落ちていかない。滑り込むのは、僕らの時間ばか ....
   風に揺られていたね
   僕らはなにも選べずに
   別れの言葉を強いるのは夕風
   信じることも疑うことも
   選べずにいた
   僕らを置き去りにして
   地球 ....
はる風がふくと
ぼくらは旅に出る

あき風がふくと
ぼくらは旅に出る

風がふくたびに
ぼくらは彷徨い
風がふくたびに
ぼくらは傷つき
その代償のような
中途半端な安息を得てきた ....
さわれそうなほどの青、空
心音の近くで
水の流れる音がしている

少し、痛い


大気圏の底辺で沸騰している僕ら
水を注いでみると、遮断機が下りて
通過していく何かがある
夕暮れに ....
徴兵された兵士のように
寒い目をしてあなたは通路を行く
改札を抜け再び階段を降り
あなたの目が地下鉄に乗る
と、私の目だけが置き去りにされる
壁にはたくさんの色あせたポスター
その ....
望月 ゆきさんのおすすめリスト(3220)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
難問- フォマル ...未詩・独白7*05-4-3
かちり- 松本 涼自由詩3*05-4-3
- たもつ自由詩1305-4-3
ほとりにて- 霜天自由詩505-4-3
我が命- 純太自由詩2*05-4-2
信号- くしゃみ俳句4*05-4-2
ふたり- umineko自由詩7*05-4-1
朝五時のゴミ捨て場- チアーヌ自由詩705-3-31
*アイスピックララバイ*- 自由詩11*05-3-31
早番であがった日- うめバア自由詩605-3-31
人さらい- たもつ自由詩1805-3-30
リサイクル・ミー- クリ未詩・独白305-3-30
あなたにはわからないこともあるんだよ- umineko自由詩11*05-3-30
優しい仕事- たもつ自由詩805-3-30
白い紙、赫い影- 嶋中すず自由詩4505-3-29
とりあえず_題名の無い日々とそのウタ_(みんなのうた)- 虹村 凌自由詩4*05-3-29
セロファン- umineko自由詩2*05-3-29
- たもつ自由詩1105-3-29
水溶性の、誰かの- 霜天自由詩2905-3-29
じゅうりょく- アンテ自由詩3*05-3-29
四月になればあなたは- ベンジャ ...自由詩22*05-3-28
マーチング・マーチ- 大村 浩 ...自由詩22*05-3-28
そらのしずく- 草野大悟自由詩7*05-3-28
月光- nm6自由詩405-3-28
面会- 松本 涼自由詩2*05-3-27
青い花- 日下日和自由詩805-3-27
青、そして青- 嘉野千尋自由詩14*05-3-27
デラシネ- 草野大悟自由詩8*05-3-27
浮上未遂- 霜天自由詩1005-3-27
失踪- たもつ自由詩1505-3-26

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108