やわらかいものになりたかったです
でもぼくはおとなのおとこなので
しゃかいにでていくためには
かたくならなくてはなりません

ぼくはこどもでいたかった
それもおんなのこがよかった
マノン ....
もちろん詩の話をします。
すごく硬度の高い詩を書く友人が、今月の29日にライブをします。
笹田美紀さんという詩の書き手です。

誰にも相談できない自分にただ苦しんでいる夜に彼女の詩を読むと、
 ....
 二〇〇九年一月十一日、二十三時三十二分。
 縁まで冴え渡る空の下、画像の荒れたブラウン管では懐かしいアメリカの俳優が、光る川辺でギターを弾きながら自分も知らなかった自分の娘にひどく悪態をつかれ涙な ....
たぶん、から始めれば、
時として、も、外れはしないだろう。
ガラス、塀の中。
ぼやけて映る、後ろ姿。
たぶん、知らない人だ。
 横浜からJR横浜線で北へ5駅。閑静な住宅地に成長しつつある鴨居駅周辺には、鶴見川が流れている。インターネットで調べてみると、鶴見川の源泉は東京の町田市にあるという。全長42.5キロ、流域面積235k .... {引用=*四行連詩作法(木島始氏による)
1.先行四行詩の第三行目の語か句をとり、その同義語(同義句)か、あるいは反義語(反義句)を自作四行詩の第三行目に入れること。
2.先行四行詩の第四行目の語 ....
「迷っていたけれど
そういうふうに
生きていく事にしました」

密やかな決意を
胸の中で繰り返し
そこへ行き着いた
あなたの思いに対し

親指は言葉を探せなくて
携帯電話を閉じまし ....
冬の辞書には
牙が満ちている

燃えようとして
生きようと、
して

裏も表もなく
ただ、それゆえに
いたわりがたい
鋭さが
ある

つめたさに似た
熱量、として
 ....
 「ショートレビュー・サンデー」略称SRSの年末版です。
 2008年の印象にのこった現代詩フォーラム内の詩をふりかえったり、つれつ
れとおもったことを書きます。


 2008-02-08 ....
  錐のように
  喚く、
  夜の生きもの。



  空気の上に
  声の先を、
  突き立てる。



  黒いアパートが
  整列して、
  街。


 ....
幻聴が聴こえる視界がゆがむ・・ガガ・・・剃髪されて気付くナンバー



数世紀後に発掘されてああ、これは何だと問われるミシン



にんにくは嫌いだってさ人とゆう文字を憎むと呼ぶような ....
メリー、
それは細長い
木々の根元から枝の先までがちょうど、
ひかりだけ流れているようにみえた
夢みたいな夜


ぼくらは産み落とされて
地図だけを持たされていた
しずかに痛みな ....
それは、
月の輝く夜ではなく
夕日の下でした

影は長く惰性的に伸びるだけの
夕暮れでした

鳥は何処へ行くのかさえわからない様で
ただ、ただ
東へと、西へと風を読み向かうように ....
グラスの中の琥珀色
花は散る、天に昇る
かのよう、昇り、花は散る

直線になる
ばらばらの死体
それは、木々の隙間
こぼれだした
光たち、の姿

心臓は、鼓動を続け
次第に早 ....
 
そのひとの
エタニティという香水の
匂いが好きだった

あまい匂いがしていた
君といる時はいつまでも
永遠だと思っていた

エタニティは
永遠
という意味であることを
その ....
西高東低の天気が続く

晴れのち曇り
夜には雪になるでしょう

浮かれた音と光が乱反射
鈍色の空は静かに押し黙ったまま

泣いても、いいんだよ

ひとりごちる唇は自由だ
右 ....
あんなに荒れ狂っていた
場所
砂が乾いてゆく

反転し
苦しく水を蹴った足の記憶のまま、踏みしめる
砂にはわたしの
しずかな歩みだけが続いてゆく

高鳴り
呑みこむ夜が病いなら
 ....
剃髪に立ち会った日の陽の光 淡く結んだらせんのつづき



葉脈にミシンをかける神様は季節のすきまは縫い合わせない



にんにくで追い払うんだ君のこと季節外れの桜の匂い



 ....
  陽のなかに
  溶け合う
  息遣い
  空の
  奥



  拾い集めた
  情や景を
  手折る
  瞳の
  底



  電線に
  ぶらさ ....
三度目はもう事故じゃない 手のひらで古い磁石が廻り続けて



喉笛は砥石の音色 組み敷かれ我意志のある屍となり



呪いである 凝固と気化を繰り返す二つの肉を月光が刺す


 ....
秒針の一周で
思い出すこと

君の瞳
君の笑顔
君のくちびる
君の言葉
君の仕草
君の指先
君の髪の色
君の肌の色
困ったとき見せる君のさみしい目
ふくれっつらしてほんとにふく ....
そこに
風の道はなかったけれど
風を運ぶものはあった
見えない軌跡を引きながら
きみの空中ブランコが接近してくる
渦まく風のすべり台では
空のクリオネたちが目をまわしていた
宙を満たして ....
 
動物園の絵はいつも雨が降ってるあなたと行ったあの日から
 
 
手を繋いで坂道を駆け上ったね下る時に負けぬ速度で
 
 
母と二人ハンバーグをつくる夕日よりもきれいだったひき肉
  ....
ご飯を食べられないから
せんべいと
ミネラルウォーターだけで
生きてみようと思う
というとあなたは苦笑して
もっとやせるよ
と言うんだった

冗談ではなくて
吐いてしまうのだと話すと ....
さかなによく似た
君に寄り添って

みたこともない海の
話をする

あなた だってそうでしょう?
本物じゃない

ここにいる僕たちは
だからこそ 寄り添って

途方に暮れた
 ....
とてもしなやかに
折れ曲がる森があったので
そうではない多くの部分は昼と呼ぶことにしていた
迷い込めない、かくれられない、だからみんな怯えて
おびえるべきであって


きみが ....
とりとめもなく書いてみようと思うのは、ポエムについて、ということは同時に詩について、ということです。

すこしだけふれておきたいのは、たまに、ポエムはだめで現代詩はいいとか、その逆とか、そうした話 ....
 
 
近所の用水路で小さな魚を捕まえた
家にあった水槽に放し
部屋の日当たりの一番良いところに置いた
魚は黒く細っこくて
その頃のわたしは
なんとなくまだ幼かった
 
+
 
 ....
 
 
綱わたりをしていると
月がきれいだったので
僕はまっさかさまに落ちていった

形の良い吉川くんがそれを見ていて
僕らはレンガ遊びを続けた
吉川くんはレンガをちゃんと地面に積んで ....
 
釣りは飽きてしまったようだ
さかながいないからしかたがない
父さんだけが夢中になって
往生際がわるかった

ふりむけば
木のベンチで息子がねむってる
一億年前から
そうしていたよ ....
望月 ゆきさんのおすすめリスト(3220)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
やわらかいものになりたかった- 渡邉建志自由詩709-1-20
笹田さんの詩のこと- イダヅカ ...散文(批評 ...4*09-1-19
チェーン- オイタル自由詩1*09-1-18
たぶん、外れはしないだろう- ブライア ...自由詩109-1-12
魚の声- ブライア ...散文(批評 ...1*09-1-11
四行連詩_独吟_<樹>の巻- 塔野夏子自由詩4*09-1-9
沈黙の質量- 藤原有絵自由詩609-1-6
冬の辞書- 千波 一 ...自由詩8*08-12-25
ショートレビュー・サンデー_3_年末版_- 露崎散文(批評 ...308-12-22
夜の生きもの- 草野春心自由詩308-12-22
【短歌祭参加作品】空気の底- 本木はじ ...短歌508-12-19
Arrow/ぼくら- 石田 圭 ...自由詩2408-12-19
願い- いのせん ...自由詩1*08-12-17
ネムル- いのせん ...自由詩2*08-12-14
エタニティ- 小川 葉自由詩308-12-14
不完全に解き放つ- いのせん ...自由詩2*08-12-13
- 石畑由紀 ...自由詩12*08-12-8
【短歌祭参加作品】らせんの向うの昨日- はな 短歌18*08-12-8
透明- 草野春心自由詩108-12-7
- 石畑由紀 ...短歌5*08-12-5
秒針の一周で- umineko自由詩17*08-12-4
サーカス- yo-yo自由詩11*08-12-3
星の鳴る夜- たもつ短歌2208-11-26
さびしさを吐く- かんな自由詩31*08-11-25
ルアーズ- umineko自由詩16*08-11-25
白昼夢- しもつき ...自由詩30+*08-11-14
ポエムのこと- 白井明大散文(批評 ...25+*08-11-13
ねむらない- たもつ自由詩72+08-11-6
月光- たもつ自由詩2508-11-3
一億年前の休日- 小川 葉自由詩2008-11-2

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