今日
歯車の音が
聞こえました
かちり、と

有無を言わせぬ
確かな
ひとこま

わたしの
こころで
戻れない
何かが

そう
ほんとうに
おわったんだね、と

か ....
僕のお気に入りのフレーズは
もう届かないとこにある

青くて、青い
静かな朝を
飛行機が筋を引いていく

ゆっくりと吸って
吐く
そんなリズムだ
忘れることも出来ないくらい数え続 ....
待っていた


春が来た
夏が来た
秋が来た
冬が来た


他に何が来ただろう

思い出せない
                  「メリーゴーラウンド」 5

  記憶

怖いことはあんまりない
って言ったら
彼女が泣き出してしまって
それ以来
自分だけが知らないことについ ....
しねぇ
しねねぇ

からからの空気の中で
やべえ俺18歳だった
呼吸してやがる
目も覚まさねぇ
やべえ俺オカマだった
おほほほほほほほ

プッチンプリンのでっかいの
食ってる時が ....
はじめてがいなくなってこまってます
なにしろそんなことは
はじめてで

自転車がなくなったら
あの公園がきゅうに遠く感じてさみしくなったみたいに

もしも神様がいなかったらどうしよう
 ....
久々に故郷に帰った。ちょっと遅れたけど、お墓参りとか。もうちょっとで名前の消
えるまち。単位を少なくした方が、管理は楽だよ。それだけのことに振り回されて。

中央とのつながりを持てない小さな単位 ....
塗り絵に多くの
期待をしては
いけませんよ
消えそうな手で
果てるまで
そういって命を乞うた

天花粉のけむり舞う
七百十号室は
発疹の若い火照り

八朔を剥く指も
ここでは何 ....
あなたのうで
すきとおったはだ
あおい
のびてゆくみち

とおりすがりのものですが

あなたから
あなたへと
あおいみちをなぞって
どこまでいっても
あなたでしかない
ほかにだ ....
ミシシッピ・ブルーを忘れてしまった
2台の古いラジカセから
サラウンドで流れるサーフロックの隙間に


今日はなんだか涼しいね

違和感とマージして さようならも言わずに
歪んで照り ....
 正午過ぎには
 クリーニング屋がYシャツを届けにくるので
 僕は部屋で待ってます

          

           感動をお届けするために今日は ....
                  「メリーゴーラウンド」 4

  数学

わたしがまだ小さかったころ
という表現は
何歳くらいを示すのだろう

白板にマジックペンで数式をならべる
 ....
僕 達 は  も つ と 一 緒 に ゐ る べ き だ つ た 。

遠 く で 鳴 く  蜩 の 夏 。
翳りはじめた葉の陰でねむる日の
腕をのばし
触れた輪郭を
最初のものとして、覚えておこう

たゆたう
まだ眼をあけてはいけない
つたい流れてくる感触は、にぶい冷たさにふるえ
昨夜、飲み ....
さかなにはさかなの
けものにはけものの
くらい、影があって
さかなにはさかなに
けものにはけものに
それぞれのくらしと
それぞれのねむりが

境い目の波に
夜の月明かり
揺 ....
もういない 

切り取られた空間


いつもの椅子の上に

黒く切り取られた空間が

重く 黙りこくっている


しわしわと凝った

妻の肩を もみながら

目は 切り ....
高架の上を幾つもの魂が
赤い光を灯らせて
帰るべき場所へ向う


高架の下では
ダンボールの中でちいさな魂が
仲間に入れてくれと
か細い声で歌い続ける

弱く

さらに ....
 誰の所有でもない
 扇風機が回っている


 建売の新築住宅の壁にこびりついた
 電信柱の影は
 皮膚病
 二階の窒息のベランダに干された
 布団は
  ....
結婚したてのころ
奥さんがバスンバスン布団を叩く音を聞いて
親のかたきじゃないんだから何もそんなにまで
なんて思ったけど
十年目に
「布団は親のかたきなの」
衝撃の告白
親のかたきに ....
飛行船はるか下方に点となり僕らふたりは帰れないまま


「ふらわぁ」と君がひとこと呟けば辺り一面芽吹きだす花


明け方に鏡の部屋に迷い込み乱れ咲いてるきみの朝顔


花園で追いかけ ....
からだが どうん、まばたきしたときの
あのせかいが まっぷたつ から、ゆうぐれて
頭から 地球の中心に ぐん、と押されると
わたし、いつも きまって あやまってしまう
ごめんなさい、ごめんなさ ....
おとうとの写真
って
いつも
いまいくつだろ、とおもう


ろうそくに
火をつけて
手をあわせて
いまいくつなの、と聞くと


それよりも
ねえちゃん、はだかだよと言う

 ....
財布の中で
二度と巡り会えそうもない指の動きは
千円札と別れる為

明日も会ってくれるのか
どうかもわからない恋人の為に
今日もまた財布に指を入れる

そして俺と君は
野球場でホーム ....
急に君が言う
疲れましたって
何にってとこはにごして
あるいは別に
言ってみただけの事かもしれない

昼過ぎの喫茶店が
ちょっと嫌な感じに混んできて
早々に帰りたくなったが
突然雨が ....
1 夜の庭で

白い米を
黒ずんだ木の升で三合量る

最初のとぎ水は
庭に撒く

立秋を過ぎたので
コオロギが鳴いていて
いるか座が光っていて

だから私はしばらく庭にいた
 ....
屋上にスカート揺れてあとは空ばかりが残ってしまう学校


渡される廊下で後ろ振り返るきみによく似た少女が今も


出来すぎた出会いに怖れ隠せない手を繋ぐだけ見つめあうだけ


影追っ ....
商店街を抜けると土手の向こうから
途切れ途切れに提供のアナウンスが流れて聞こえ
江戸前のを再現した
真っ白い枝垂れ花火が降りました
わずかに遅れ耳に届く乾いた打ち上げの音が
昨日まで必死だっ ....
罪をあがなおうとは言わない


空は青い。
青くなくてもいい。


来る途中に蟻を踏みつぶした朝だ
いくら扇いだところで
忘れることなどできないというのに
いつまでもうちわで扇いでいる
自分の周りだけ
他のところより夏めいていて
ほんのりとしょっぱい
何本平行線を引いても
必ずどこ ....
ぼくがひとり
窓を閉めている

ぼくがふたり
雑木林をあるいている


ぼくがひとり
床を掃いている

ぼくがふたり
ゴミ箱をあさっている


ぼくがひとり
湖畔 ....
望月 ゆきさんのおすすめリスト(3220)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
歯車- umineko自由詩404-8-26
ブルースカイ・ブルー- 霜天自由詩604-8-26
停留所- 生田自由詩204-8-26
記憶- アンテ自由詩13*04-8-25
しねぇ_しねねぇ- ピッピ自由詩1004-8-24
「はじめて」- パール子 ...自由詩1004-8-24
誰かの手- umineko自由詩404-8-23
叙景事情- よつやと ...自由詩504-8-22
青い道- 辻野克己自由詩604-8-20
ミシシッピ・ブルー- nm6自由詩14*04-8-20
正午過ぎにはクリーニング屋がYシャツを届けにくるので僕は部屋 ...- カンチェ ...自由詩20*04-8-19
数学- アンテ自由詩10*04-8-19
約束- 有邑空玖携帯写真+ ...13*04-8-18
この朝、流れゆくものは- キキ自由詩1304-8-18
シルエット- いとう未詩・独白26*04-8-18
不在- こむ自由詩2*04-8-17
「送り火ピアニシモ」- あとら自由詩6*04-8-17
斜線が入った- カンチェ ...自由詩13*04-8-17
スイッチ- たもつ自由詩6004-8-17
HANGINGGARDEN- 本木はじ ...短歌9*04-8-16
ごらん、ゆうぐれる- みい自由詩68*04-8-16
はしょる、はやさ- みい未詩・独白47*04-8-15
ひとり- 純太自由詩304-8-14
夏の雨- 落とし子自由詩2*04-8-14
単純な喜びについての単純な唄- 佐々宝砂自由詩904-8-14
DOWNMEMORYLANE- 本木はじ ...短歌11*04-8-13
憂_夏- yozo自由詩304-8-12
サンデイ- フユナ携帯写真+ ...13*04-8-12
うちわ- たもつ自由詩1004-8-12
風向き- 松本 涼自由詩3*04-8-10

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