人類が滅びて久しい荒野の中心
ぽつりと浮かんだ吹き出しに
最後の最後にだれかが書き込んだ言葉は風化して
そこに霞んだ消え残りが歌うのは
何だったか
今では誰も読むことは叶わないがただ
貧相 ....
感情の糸をわたる指先は
安いヴァイオリンのように響いて
逆立つ髪を宥めれば
傾いた首の方へ流れてゆく


(鼓膜を抜けて届いた先には
 やわらかいあなたがまるまっている)


明滅 ....
船がゆっくりと流れていきました

振り返ると瀬は遥か遠くなり、手の平に乗るほどでした
瀬には重いものを全てを置いてきました
軽い思い出なんかは頭に入っていたので、置いてくることはしませんでした ....
遠く、遠く、遠い場所で
何かが揺らめいている
ように見えるんだ
そして消えるんだ
追いかけないんだ
そこにいるんだ

交接、の前の
寂しさが好きだ
触れる直前の、一瞬の孤独
 ....
このまま
雨が降りだす地点まで視線を走らせてみようか

いつも
この広さを見ている
馬鹿ターボ
全開で帰宅する俺
髭をたくわえ少しワイルドな俺に
おかえり、を言う娘は少しワイルドな俺に少し慣れ
一番星が出始めた空の下で縄跳びの練習中
綺麗でしょ、綺麗でしょ
いや、 ....
水平線を断ち切るように
僕らはときおり空を見上げる

加速してゆく時代は
小さな出来事をかき消して
紙の上の真実も風に飛ばされてしまう

渡り鳥が
故郷を忘れないでいられるのは何故だろ ....
ミルクが欲しい1歳は
男が欲しい21歳に
あっけなく捨て去られる

新しいゲームソフトが欲しい12歳が
プラダが欲しい32歳の
財布から金を抜き取る

夢が欲しい33歳は
安定が欲し ....
 a.

睨み合う矮小

憎しみと欲望は
隔てられた割れ目の
隙間で歪曲された

輪ゴムの一面の憐憫を
その他の面の不実を

伸ばし
引き裂き
廃棄され

虚しさの
秩 ....
  メロンが食べたい
  風呂上り
  缶コーヒーは2杯飲んだ
  パイナップルでもいい
  きょうは冷える
  パソコンの文字が見にくくなって来た
  電気をつけた
  外を見たが ....
  

   あまり淋しいから
   ひとりで寝ている
   
   午後15時10分の憂鬱
   外は晴れている

   これから風呂にはいる
   温もればいい

    ....
しあわせ村の村長さんは
昨日のことをすぐに忘れる

村の人口は減少してるのに
新しい学校をつくり
新しい文化会館をつくり

そんなこともすぐに忘れて
今は道路をつくることに夢中だ

 ....
     まだ未明である
     カーテンは閉じられたままだ
     あらゆる可能性がある
     土曜日には
     未来がある
     音楽を聴くのもいい
     ビデ ....
  {引用=今も変わらずに花の名である人へ}


  きっと気紛れに入れたのでしょう
  桜の花びらが
  はらりと、
  不意に零れ落ちたので
  もうどうしようもなく立ち尽くしてしま ....
悲しい青の中で目覚めるのが好きだった

そっと空を見上げると
つぶつぶの青から落ちてくる小さな光が
こんないとおしいって
涙の青 深緑に変わる私の膝の上で
空耳だったといっ ....
許したと思っていたことを
許せてなかった
忘れてしまったと思っていたのに
忘れられなかった


台所で
風呂で

ふっとひとりになる
重ねてゆく日々の小さな落とし穴のような ....
サンボール
煌く窓辺
髪が頬にかかり
数本は口元まで寄りかかる
白壁のビルが空と一枚になって
雲は遠慮がちに薄い
揺らぐ陰まで淡く香る
ペチコートカーテン
ひらり
青いスニーカーが似 ....
望遠鏡さかさに覗くぼくたちは遠距離過ぎたりぶつかりあったり


プラスとかマイナスだとかカタカナで考えているきみはプラスだ


携帯を携帯せずに携帯すなぞなぞみたいな恋の答えは?


 ....
真っ白
頭の中

言葉になるだろうことが
あるはずだけど

たとえば
あなたを心から愛しているとか
あなたを心底、憎んでいるとか

でも
それは
「ヴィンテージカー専門ショップ ....
夕方になっても朱い色はどこにも見えてこないままで
目を潰す高さに飛んでやってくる
青白い色のかたまり

普段よりしおれた植物みたいな角度で動いていく
歩道の上の 傘のない通行人

磨りガ ....
感情というものは
外に現れようとする衝動ですから
奥歯で
ギリギリと音を立てれば
痛そうに響くもの
すべて捨ててしまったと
言う人は
一つ何かが増えるたび
ただ恐ろしく感じます
何か ....
窓ガラスが取り外されて
僕の部屋はとても魚通しが良くなった
あの窓ガラスには
たくさんの魚が詰まっている
三歳の頃窓ガラスが猛魚のせいで割れたから
あの窓ガラスはいわば二代目
それでも十四 ....
おはよう

白い雪が道路に落ちて車にこねられてカフェオレアイスになっていました
着色料はなんだろう
白が見えない進化でしょうか もう冬の足元が見えない朝に

無言で人工にこねられていきます
この世界の崩壊を
ぼく自身の修復を

無限のピースを
はめ込んでゆく

気のせいだろうか
ぼくの周りに
散乱したピースは

増えている
昨日よりも
増えている

このパズル ....
ほんとうのこころは
ここにはないので
ありきたりに抱き合って
みました

ありきたりのやわらかさ
ありきたりのこえ

恋に
順序はないはずなのに
ここは
ゴールなのですか

 ....
さようなら、晴れる人

暮れ際の暖かさ、名残、手のひらの名前を
呼んでいる、聞いている、思い出している
花びらの震える下で潜り抜けた門を
指先で触れるくらいの気配で通り過ぎる
一度過ぎた言 ....
窓をつくった
何に向かって開かれればいいのかわからないまま
そしてオブジェのように空間に散らばる
さまざまなかたちや色のCHAIRS

ふと気づくと別なのに腰かけてたりする

時計はもう ....
終電に嫌われて千鳥足
出会いと別れにくたびれてしまった

気がつけばタクシーの中
行く先を告げた記憶もない、運転手は
灰色の髪を暗がりに染めている

「20世紀横丁です」

見慣れな ....
今日もまた水平に生きてしまった
床に零れた水のように
だらりと二次元に広がる憂鬱
その中で私は
音楽のような殺意を胸に秘めて日常に微笑む
空に観察されている
私は何者でもない

冬の山 ....
朝 起きてくると
窓越しに
遅く咲いた百合の花があって、
君はガラス越しにそれを見ていた
こちらを振り向くこともなく

 台所では
 しじみが口をあけてことりと音をたてる

僕は煙草 ....
望月 ゆきさんのおすすめリスト(3220)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
流世の語り- 半知半能自由詩505-3-2
慟哭- ベンジャ ...自由詩16*05-3-2
真昼間に航海を- ふく自由詩9*05-3-2
セックスの話をすると腕が痺れるのでセックスの詩を書こうと思う- いとう未詩・独白12*05-3-2
窓の外はベランダ- 吉岡孝次自由詩205-3-1
団欒- たもつ自由詩2505-3-1
南セントレア_(離陸)- ベンジャ ...自由詩7*05-2-28
滑らかに廻り続ける欲望の輪- 大覚アキ ...自由詩126*05-2-27
水銀の涙_(未完)- 043BLUE自由詩305-2-27
詩はフレーズで読んでいる- 天野茂典未詩・独白605-2-27
アフリカへ- 天野茂典未詩・独白605-2-27
しあわせ村の村長さん- ベンジャ ...自由詩10*05-2-26
土曜日サンバ- 天野茂典未詩・独白705-2-26
桜便箋- 嘉野千尋自由詩13*05-2-25
海月- 自由詩9*05-2-25
嘘つき- 大西 チ ...自由詩12*05-2-25
日和- 湾鶴未詩・独白505-2-25
スゥイート、スゥイート。- 本木はじ ...短歌405-2-25
何にもない重さ- 初代ドリ ...自由詩7*05-2-24
冬景- あやさめ自由詩205-2-24
悲しみ- ベンジャ ...自由詩6*05-2-24
魚と窓ガラス- 加藤泰清自由詩305-2-22
カフェオレアイス- ふく未詩・独白1*05-2-22
アンリミテッド- 043BLUE自由詩405-2-22
はじまりのはずなのに- umineko自由詩305-2-21
さようなら、晴れる人- 霜天自由詩1305-2-20
CHAIRS- 塔野夏子自由詩7*05-2-19
20世紀横丁- ベンジャ ...自由詩6*05-2-19
私たちの空- 岡部淳太 ...自由詩9*05-2-19
蛍光灯がきれて買いに行く日- 浅見 豊自由詩9*05-2-19

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