苦労を取り戻す日々

網戸に半日も止まったセミをみる
見られている
セミの鳴き声に囲まれてそのセミは哭かない
なぜだろう
なぜ止まっているんだろう
網戸ごしにつついてみる。
死んでいな ....
本題に入る前に、誤解がないように、少し、前置きしておく。

最近、某所の日記に、朗読について考えていることを書いた。日記だから、特定の個人に向けて書いたものではないのだが、やや、感情的と取れる反論 ....
 
わごむとはとばすものですよ


この目に焼きついて離れない海岸線
手を伸ばせば届く そういう場所
波打ち際に寝転んで星を数えているというのに
あなたは僕の隣りでそんな無粋なことを言う ....
すぐにでも
ちきゅうに
とけてしまいそうな
そらいろのワンピース
なんにも
さえぎらないから
かぜが
あつまってくるけど
まあ
ふんばって
うけとめるわけです
そらなんかに
な ....
少しずつ
深くなる季節に声をかける
前髪の長さが視界をさえぎる頃
君は青のように濡れるだろう
それは特に悪いことではないのだが
誰もが出立している そのさなか
僕は君に声をかける

少 ....
ふいに
欠けた気持ちで目覚めた
三日月の朝


とんとん、と
階段を降りながら
わたしを満たしていた
はずの
あたたかい何かを
必死で思い出そうとする

思い出そうと
コーヒ ....
{引用=
その日々に名前をつけてはいけないの






{引用= 021:うたた寝}
うそつきをあじわいたくて焼きたてのラスクを舌にのせてうたた寝


{引用= 022: ....
あなたのみみたぶのゆめをみて
そのあとにあたしは
みしらぬ土地にいた
花の咲かない土壌にまみれた
春の匂いのする かわら


あなたはかぜをひいたといって
うすくらいへやで
ゆるやか ....
体温と体温が混じりあい
肌と肌の境界を失うように
わたしとあなたも、また
いつしか混じりあうのだろうか
それとも、また
いつまでも失い続けるのだろうか

熱的終焉の果て
触れあうこ ....
洗いたての髪

あなたと同じ

シャンプーの香り
えにかいたように
みごとにころんだ
あたまのうしろで
ものすごいおとがして
なにがなんだか
わからなくて
だいのじになって
ぽろぽろなみだがながれて
たいようのまわりの
にじいろ ....
明日がある
と貴方が言ったので
私はすこしだけ淋しかった

いつだっけ
明日がどこにあるの
と尋ねたら
東北東
と答えたのよね
貴方は

どこからくるのか知らないけれど
明日は ....
            あかいボールが転がる

            カーテン 

            向こうがわへと通り抜けていく

            赤い光沢が ....
わたしがむやみに数えるものだから
蛍はすべていってしまった


わたしが思い出せるものは
ひとつ
ふたつ

美しい光

いつつ
むっつ

美しい光

けれどもそこ ....
あなたが
私をうかがってるうちは
私は大丈夫
あなたが

どんなにアンテナを
張り巡らせても

イグニッション
私が
キーを入れないと
あなたは動けない

私 ....
通り過ぎてゆく急行列車だけが
一瞬
地下室に心地よい涼風をつれてくる




急行通過。




不快指数はこの夏最高
顔面からだれかに霧吹きを吹きつけられているような
蒸 ....
すれ違った自転車の子供を
振り返る


白線が
鮮明に割き続ける
通学路だったアスファルトから
子供たちの声が古いものから順に遠のいてゆく


肌で増殖する蝉の羽の ....
 

つながっている
その声に
心がうつって


つながっている
指を絡めるように
ひとつのことばと
その隙間に


つながっている
瞳を
間近で見ている
ように

 ....
左からきた電車の窓に
私たちの姿が
映る

映る

あなたと
私との距離は

そうか
こんなふうなのか

それは
なんだかとても自然な
風景のようで

まるで
あなた ....
瞳の中でしか広がれない青空は

手を差し伸べてもらえないその悲しさを

今日も涙にしてしまった
はだかだと つい
においを かいで
おもわず からみあい
いっしんどうたいで 
おれまがったりします
雨が滴る音を聞き
腐った味噌以外何もない冷蔵庫の扉を開ける
「ねえ、あなたはどこにいるんですか?」



赤と黄色で作られた
賑やかな部屋に癒しの空間など皆無
落ち着けない異常な ....
かなしい夏 ?


夏の首すじが
眩しい

何もすることのない午後

空気さえ発光している

しなやかな夏のゆびさきが
飽きもせずあやとりしてる

夏はあの木立のてっぺんあた ....
空を飛びたいわけじゃない

からだいっぱい手のひら広げ

君を受けとめたいんだよ
今夜
おれは冷めたグリーンカレーを
丁寧に温めなおして
ひとり寂しく食べたよ

白い腕輪のことを考えながら
クーラーの効いた部屋で
ビールを飲みながら
グリーンカレーを食べたよ

 ....
雨がしとど降る夕方にさえ
その図書館は
虹のなないろよりも多くの色彩にあふれているのでした

花はバラ色
空は空色
木々は緑

図書館に住む少女たちは
童話の勇気ある少女のように
 ....
 君は逃げようとした。だから僕は追いかけた。おにごっこがはじまったと思った。
 僕、いつの間にじゃんけんしたんだろう?じゃんけんに負けたんだろう?鬼になったんだろう?
「ねえ待って。僕、おにごっこ ....
首が痛くなるまで
眺めていたが
風がないから
つまらない

つまらないから
キリがない

晴れたお空に飽きたので
リックサック放り投げ
転がり出てきた
桃缶を
三つ指ついて ....
こうやって
腐っていくんだなぁ女たちは
気のせいじゃない
女たちが暴露話で盛り上がる
隠しすぎの人も嫌な感じだけれど
何でも曝け出してのおしゃべりも
見っとも無く
何のために張り切るの
 ....
おーい
いっぽうからこえがきこえる
だれかいますか
もういっぽうにつたえる
おーい
へんじがかえってくる
ここにいるよ
よびかける
おーい
おーい
たくさんのこえが
いりまじ ....
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