数学が苦手だって言うのに
もう少女ではないから
計算違いは許されない


髪を伸ばすこと
それは可能性
ダイエットコークの味を好きになること
それは目論み


統計では
きみの ....
右手で鉛筆を握れば
白紙に数多の糸が行き交う
複雑で繊細な
心の世界が姿を現す

左手で消しゴムを握ると
もつれた糸が消えてゆく
過ちも涙さえも
左手がくずに変える

右手に鉛筆を ....
降り積もるものだ 
わたしたちは更新されていく 
みえているものがあきらかにぬりかえられていく色に
毎秒ごとに降り積もるものに 
くちびるを噛みながら凍り付いた湖の上をショートカットする
ト ....
やさしい言葉の、降り落ちてくることを待っている
待ち合わせのための時計は、遅れる人を弾き出して
その日になる、ほんの寸前で
がちり、と大きな音を立てる

それはわずかな日常の
覚める直前の ....
何故降り積もったのか
僕らを組成する因子は
間違えることなく
ある日僕らを僕らにした

悲しみは毎日のように語られけれど
掌には幾ばくかの幸せが残されている
まだ誰も本当の悲しみ ....
そうです
世界から隠れて
潜って居られる場所が要るのです

まじりけない初期衝動とだけ
ひたすらに戯れて居られる
そんなパラダイスを
とめどなく夢見てしまいます

子どもじみているの ....
手のひらを組んで祈りのかたちなら無人の廃虚に風だけが舞う


街中にひかりあふれてもう星は絵本のなかでまたたくばかり


羽根はもう風にさらわれ剥き出しの骨をひろげるだけの桜木


 ....
距離にたたずむ私の{ルビ首=こうべ}は
ついに飛び去ることはなく
天と地を結び
{ルビ収斂=しゅうれん}を{ルビ咽下=えんげ}している

星々がめぐり連なる
境界
深く眠る視線は果てを知 ....
表面に
氷が張って
中は
ヌルヌルしています
なんかいつも
そんな感じ
息絶えてセキセイインコは止まり木を滑り落ちたりかそけき音で

遊ぶことお喋りすること謡うこと好きなだけせよ次のいのちで

空の籠を片付けている 傍らに軽ろき羽毛が風に吹かるる
雨が降ると配色が悪くなる
そこから世界はぐずり始める
平行四辺形が歪んだ正方形だとするならば
俺はそれと同じ比率でずれていったのだと思うよ
行楽シーズンにどこへも行けなかった家庭の子供のように
休みあ ....
欲しがるように風が吹くのを
あなたはとても嫌がりました
ありふれた人に、姿勢は鋼鉄で空は近くて
順番待ちの列には顔色ひとつ変えずに
参加することに迷わない
そんな
落ちていかない夜の一枚の ....
私が時に冷たくなるのは
今が永遠であると
錯覚しているからだと思う

病室の父は
1月は忙しいのだ寄り合いも
たくさんあるのだといって駄々をこねる

ただのねんざが長引き
故郷が豪雪 ....
空と空をつなぎながら
連なる交差に溶け残り
雪は火傷を伝えてゆく
遊びを終えた子らの声
原をわたる風のひと粒
熱と痛みが照らす脇道


埋もれかけた細い木のそば
真新しい ....
どれくらい寒がりかって?靴下は履いてお風呂に入ってるけど


高校生二年の僕とすれ違う冬の深夜のゆめのさかみち


爪はなぜあるのだろうかマニキュアを薬指だけ塗って出かける


薔薇 ....
 いっしゅん、と呼ぶあいだに
 かのときは過ぎ去る

 きみもそう

 きみをみつけたそのとき
 きみはもういない


 
 夢を書き記すくせがついたよ
 ひとは忘れるいきも ....
昔、さ。

中国とか。日本とかでも、合戦の前に詩を詠んだりしたらしいね。辞世の句じゃなくてもさ。これから戦いって時に、詩ですよ。それがたしなみっていうか、明日死んじゃうかもって時に、詩がそこにある ....
目覚めると
わたしはちいさなこどもだった
ゆめが まくらからながれだしていて
手のひらで隠すと
輝きを益した


水曜日が 机の上でそっと息をしている
かわききった波が
部屋のなかを ....
何かを待つ
ということは
何もしていないことに酷似している
と、感じて
せめて俯いた
アスファルトが好きです、って目つきで


いま
手のひら
差し入れたポケットが
 ....
透明の連なった猫
額に4と書く
色彩が目に痛い
神経は引き契られた
ニャアと泣いたのは9個目の
たがいに ガラスの顎を
つきだして うちあった
なかまたち 言葉はいつでも
致命傷になるから タフネス!
生きていたら また会おう
生まれたことを
ふだんから考えているかわからないで

生まれたことにささる月影がきれいで
わたしはここにいました

犬が吠えていて
寒くて
でも
少しずつ
結晶になる世界
お母さ ....
人は死んだらどうなるのか?


死んでからでも好きにするとよい。





だから、


俺は死んだらどうなるのか?











空気か、 
 ....
別れは
恋のデフォルト
だから

デザート
みたいなもんです
 
 
 
あなたの胸に
魚群探知機
押しあてて
耳を澄ませて

あと
どれくらいありますか
時間という
さかなたち


あなたの胸に
泳いでいるのは誰ですか

それは
夕焼け雲で ....
ある日、大学の売店で飲みものを買いました。
三十九ルーブルだったので、十ルーブル札を四枚だしました。
売店のおねえさんはお釣りの一ルーブル硬貨(日本円で四円くらいでしょうか)を探しましたが、ありま ....
 「月が明るい夜は
  外に出てはいけない
  みどりのコートを着たコドモが
  生まれる時間だから」

  そう聞かされていた


  街のはずれの丘は
  建設工事が中止になって ....
運河の方へと枝を伸ばす木の下に居ます
十五分の休憩時間に会社を抜け出して
頭の中で君に手紙を書いています

目の前には誰も乗っていない船が少しだけ揺らいでいます
今日はとても風が強くてそのせ ....
先生
唇が、
ふるえてしまいます。
電線に
飛行機雲が斜線して
雨上りが地上をうっすらとはいでいきます

あの日
陽炎で生まれました
わたし
浮遊する
夢みるからだで透けていき
 ....
思い出してごらんよ
あなたが
遠い冬の日

誰かの
寝息がそばにあるだけで
それだけでよかった
あの日を


思い出してごらんよ
あなたに
はぐれた毛布を
 ....
望月 ゆきさんのおすすめリスト(3220)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
アルゴリズム_オンナの端くれ- 銀猫自由詩20*06-1-22
鉛筆と消しゴム- ラプンツ ...自由詩10*06-1-19
雪眠る- モリマサ ...自由詩9*06-1-18
週末、騒がしい日常の- 霜天自由詩206-1-18
雪眠る- たもつ自由詩706-1-15
Hide-and-Seek- 塔野夏子自由詩11*06-1-13
遭難- 本木はじ ...短歌806-1-13
臨海イズム- こしごえ自由詩10*06-1-11
ためいき- チアーヌ自由詩706-1-10
ことりとおちた- 比呂正紀短歌7*06-1-10
無題- ---未詩・独白506-1-10
噴水の日- 霜天自由詩606-1-10
永遠- umineko自由詩8*06-1-9
冬とてのひら- 木立 悟自由詩8*06-1-9
群青日和- 本木はじ ...短歌1106-1-8
なつかしい痛み- 八月のさ ...自由詩306-1-8
今日も詩のある夕暮れを- umineko散文(批評 ...7*06-1-7
夢が- はな 未詩・独白11*06-1-7
自然淘汰、ポケットの- A道化自由詩1306-1-7
ビイ玉- 自由詩106-1-7
そろもん(わが友の話)- みつべえ自由詩606-1-6
生まれたことを- 石川和広自由詩11*06-1-6
グレートクリスタルドレイク- 馬野ミキ自由詩8*06-1-6
デフォルト- umineko自由詩2*06-1-6
魚群探知機- umineko自由詩9*06-1-6
キャラメルと価値と詩について- 馬場 こ ...散文(批評 ...1306-1-6
みどりのコートを着たコドモ- mina自由詩906-1-5
十五分の手紙- 松本 涼未詩・独白7*06-1-5
接吻- こしごえ自由詩42+*06-1-5
思い出してごらんよ- umineko自由詩4*06-1-5

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