いつか いつか
笑えたらね
そんな頃に会いましょう

穏やかに 穏やかに
春は何度でも巡ってくるから
いつかゆっくり背伸びができたら


乗り越えるものが大きいので 今は
続いてる ....
ジャブジャブ歩いていける
砂浜から続く海
うすい砂色の皿に
浅い海の色のスープをそそぐ
(鶴は飲めない狐のスープ)

ふかい空から
ひたむきに
飛び込む姿勢で
(ウミネコの視線で)
 ....
輪郭の街が
徐々に織りをなし
時計はだらりと腕をさげ
ほぅい ほぅい と歌う
海にでると
肌がちりちりと
焼ける心地よさが
足跡にたまって
潮に吹かれた
8mmフィルムが
からくり ....
 結局のところ
 何もわかってないのかも
 ねえ
 さいごのさいご
 くるりと振り向いて
 ふたりの夜も
 ふざけたキスも
 ぜんぶぜんぶ
 うそぴょん、って
 そう言って君が笑った ....
フセイン、昨晩おまえの夢を見た
おまえは壇上から民衆に向かって演説をしていた
それはおまえの国の言葉なので俺には聴こえなかった
サダム・フセイン、俺がおまえの夢を見ているとき
おまえは俺の ....
冷ややかな朝に
渡る風の行方を見つめていると
どこかで古いレコードが回りだす
草原の朝もやの中から
湿った石の階段が現れる
五段ばかりで
他には何もないのだが
時を経て少し苔むしたまま
 ....
恋なんてものに
出会いそうになったら
それはもう
一目散に
逃げるしかない

だって
ひどいめに
遭うかもしれないよ

とにかく逃げて逃げて逃げて
見えなくなるところまで

 ....
犬のプクは家族みんなの秘密を知っている

おとうさんが
おねえちゃんのお弁当のおかずチーズインちくわを食べたのを
知っている

おかあさんが
足で襖を開けたのも
知っている

おね ....
1

正直、高校を卒業した時の成績はよくなかった
偏差値にして40前後
空を飛ぶ試験にうかるには絶望的な数字だった

なにしろそのころ
空を飛ぶための試験を通過するには
偏差値にして6 ....
(1)

僕は眩暈をおこし倒れゆく途中、眩暈の原因はこの部屋の絨毯の模様がどうにも見慣れない形に変わってしまったからだということに気づき、しばらく斜めになったまま考察を続けた。



(2 ....
 かたくなな心にも
 差し入れる
 隙き間はあって

 たとえば胸元は
 案外そうで

 防備するための
 ことばの固い服

 分け入って

 ぱさり、と落ちる
  
   ....
わたしの夜のとなりに
ことばがたくさん住んでいて
ときどきベランダで
お話をする
こどものかたちをしてる

一緒にトマトを食べたり
くっついてみたり
ゴミを片付けたり

たのしいね ....
陽が当たらないこの部屋には夜が堆積したまま、おはよう。
けして眩しくはないけれど、それは挨拶だ。



腕を下にしていたのでしびれた。下敷きが平たく硬いのは、しびれずに楽に生きていくための防 ....
赤とんぼ食堂の他人丼の味と
裸電球の熱は変わってなかった



そんなことで
たったそれだけのことで
さんざん無理して
気付かないふりしてきた僕が
すぐそこで笑っている
淋 ....
 愛情の意味を問われた
 愛情のかたちをボクは知らない
 たとえば
 キスはとても近いところに
 あるということは知っている
 だけど

 愛情だったのですかと問われた
  ....
きのえだいっぱいに
きれいなはながさいていたので
よじのぼって
ごめんねゆるしてね
ちゃんとあやまって
ちいさなえだをひとつだけおって
はなびらがちらないように
ちゅういしてもってか ....
そうか、空中ブランコに乗って
カカオの木を観てみたいか

そうか、朝日に立って
アラスカの夏を巡ってみたいか

そうね、仙人の寺屋みたいな
どこまでも一望できる遙へ

真 ....
 どこに潜んでいたのかと
 思いあぐねるほどのひどい雨だ
 駐車場までの短い距離に
 傘を開くのも躊躇するほど

 水は素直に低きを選ぶ

 アスファルトの起伏は今や
 世界を勝者と敗 ....
 明かりを落としても
 浮かびくるもの

 消し忘れた留守録
 ビデオの表示
 ステレオのスイッチ

 本当の闇は
 ここにはない
        

 どんなに忘れても
 浮 ....
干し竿に捉まったやかんが
風をすいこんで
ふるりゆれ

蓋はいつの頃にも
なかったようす

雲が影って 
うつむき
口をぶらぶらしているやかんには
少し水が入っていて
のぞく顔を ....
 そんなんいやや
 入れ代わり立ち代わり
 きみの説得に訪れる
 大人たちの嘆きをよそに

 そんなんいやや
 そりゃそうだろう
 もうサッカーは出来なくなる
 自転車だって駄目だろう ....
通勤電車でまいにち通りすぎる
田んぼの景色
あぜ道のとちゅうにちょこんとすわって
毎日欠かさずに
電車を見おくる親子の犬がいて
気になって気になって
もよりの駅で降りてみた
当てずっぽう ....
色々と大袈裟に語られることが多いから
一つを信じるにも力が必要で
惑わされないように見ないように
うつむきながら加速していく

こんな時代を
ゆっくりと流れていくのは
夕暮れくらいなのか ....
もぐらが穴を掘るわけは
ほんとは空が見たいから

トンボが空を飛ぶわけは
海を泳いでいたいから

夕日が海に沈むのは
赤く染まる波々の
向こうにおうちがあるからで

とうさん帰 ....
粘土でできた空飛ぶ天使が
すごいスピードで
逃げていく

青空は遠く

やたらに暑い

ぐらぐら揺れる歩道橋の上で
動けなくなり
足元の床が
抜け落ちるような

そんな気がし ....
今日の空は
雲ひとつない晴天
なのに
世界の人の中には
暗い影を心に持つ人がいて
せっかくの
満開に咲いた桜の木にも
吹きつける春のそよ風にも
目をくれずに佇んでいる
もったいないよ ....
 押し寄せる津波
 好きの次が嫌いならいい
 息を止めて波に沈む
 やり過ごすために

 だけど体は自然に浮いて
 嫌いの次に好きが来る

 いつまでこれを繰り返す
 好きの次にはや ....
「クラシック」

稲穂の先端が
千切れて跳んで
千切れて跳んで
潮騒が跳んで流れる
音符が嵐が金色を色づけていく
鼓動と音階鼓動と音階鼓動
休符が僕を梳ってしまう
その
傷口のしぶ ....
「えいえんをめぐる短詩集」


 @ノ”


@ノ”
かたつむりは
えいえんに
えいえんに
たどりつきませんでした

おしまい



 海と空と


何のために生 ....
少年のベッドはこなごなに壊れている。
もう静かに眠ることはできない。

少女のベッドはこなごなに吹っ飛んだ。
もう静かに眠ることはできない。

少年のベッドはこなごなに壊れている。

 ....
望月 ゆきさんのおすすめリスト(3220)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
春永に- 霜天自由詩404-4-23
浅い海の色- まんぼう自由詩6*04-4-23
潮風- 湾鶴自由詩804-4-23
うそぴょん- umineko自由詩104-4-22
夢(サダム・フセインの)- たもつ自由詩1404-4-22
階段- 岡村明子自由詩904-4-22
恋なんてものに- チアーヌ未詩・独白504-4-21
プク- いちおか ...自由詩2*04-4-20
自由をめぐる空想- ワタナベ自由詩17*04-4-20
おはなし_1〜50- Monk自由詩53*04-4-20
ピスタチオ- umineko自由詩204-4-19
夜のとなり- チアーヌ自由詩7*04-4-19
いつまでも繰り返している- nm6自由詩13*04-4-18
夕焼けのソケットさん- AB(な ...自由詩5*04-4-17
question- umineko自由詩104-4-17
こえだ- アンテ自由詩704-4-17
遙へ- 湾鶴自由詩404-4-17
フラッド- umineko自由詩704-4-16
深紅- umineko自由詩104-4-15
やかん- 湾鶴自由詩904-4-14
きみをくん- umineko自由詩204-4-14
子犬- アンテ自由詩11*04-4-14
暮れていく街角で- 霜天自由詩604-4-13
となりの我が家- たもつ自由詩1004-4-12
歩道橋の上で- チアーヌ自由詩904-4-12
In_the_spring...- Lily of the ...自由詩17*04-4-12
アトラス- umineko自由詩404-4-11
クラシック- たけ い ...自由詩11*04-4-11
@ノ”「えいえんをめぐる短詩集」- ダーザイ ...自由詩1404-4-11
静かに眠ることは_- いちおか ...自由詩2*04-4-11

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