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孕まないことにすがるのはよせ、と
男は背中にいろいろな武器を背負う
産卵を邪魔しないで、と
女は腹にいろいろな楽器を抱える

部屋の中がけむくじゃらになって
お互いの顔も見えないのに
ど ....
なつくも とんで

きみの こえに

ねつが とけて

たいようの どまんなか

しんきろうに おぼれる


みえない きみに

さけぶ こえは


たしかに きみに
 ....
「ジギタリス・ブラン」


 
オラ、妙な病気になってしもうて、体があんまり動かん。
こう、だんだんにな、体が石みたいに固くなってゆくんじゃて。
もう、治らんそうじゃわ。
やれやれ、 ....
                        1. 雨

そういえば一度も
バケツをひっくり返したことなんて
なかったと思う
ああ
冷蔵庫を窓から投げ捨てた
ことがあった
そんな雨が ....
今日のキスを明日までとっておいて
明日するはずのキスは明後日までとっておいて
そんな感じで生きていこうかな

って昨日思ったんだけどさ

おれは今日
正確には今夜
より正確いうならばつ ....
ラブ&ピースという呪いが生まれたのは
それからしばらくしてのこと
僕たち、と言ってさしつかえないのなら
僕たちは
やはり
気づいていなかったのだろう
それが呪いであることに
ではなく
 ....
どこかの古墳を解体して
壁画を科学することを
別に
否定はしないけど
私には興味がない

どこかのコロッケが
牛肉だろうとどうだろうと
それは
当たり前のこと

預けたお金が
 ....
賛成多数で
人として当たり前のことが
ぼやけてく

白い手袋を振るみなさん
頑張ってください

昨日までの
仏頂面のほうが
嘘がなくて微笑ましかったです

手袋はとってくださ ....
すきとおったなつを
かんむりにして
あなたのひたいに ひやりと 付けると
ちゃんとかぶせて と
あなたは脹れた


ゆうだちがきて
あなたは
地面にあたる むすうの
流れ星のよ ....
6時15分
目覚まし時計が鳴る
たぶんあの世とこの世の間にいるみたいな顔をして煙草を吸う
それから秒針がちかちか聞こえだす
引力に引かれるように瞬速で作業着に着替える
タオルと靴下を2セッ ....
 毎年、4月1日には、絶対に無理なのに遠くにいる君に「今から会いに行くよ」とか言いたくなる。もちろん、君が遠くにいることなんて嘘で、君がいることも嘘なんだけど。まぁ、僕がこの世に存在していることも嘘な .... 視線の低い僕に繋がれた
のんびり足先まで溶け出す夕暮れと
女の子の目は右に左にゆれだすのが
振り子みたいだと僕は思ったり
たとえばあの踏切の手前に出来ていた
水溜りが死刑囚をモチーフにした絵 ....
ペーパー
{引用=
深い紙の淵におちて
死ぬのは こわい
あんまり、静かだから。}



{引用=
白い紙面に落ちた
指は何を思うのだろう
静かに目をつぶって
目をつぶって} ....
来年も
ふたりは
ここにいるのだろうか
こんなに
おだやかな夕暮れを

落ちてゆく太陽を
川面に映る木立の影を
ふたりは
並んで見るのだろうか

ふたりには
きっと何かが欠けて ....
{引用=あなたは歌うような
あしぶみで

まぶしくかすむ
曖昧な 八月十五日、は
さいわい
のびやかな放物線をえがいて止まる

おともなく



あたしは
きょう
部屋 ....
  *

雨のにおいがする。
気がつくとそこには死んだ魚が呼吸をして
メールの件名には「ごめんなさい」が書いてある。
中身までは、見ていない。

  *

これで、三回目だ。
 ....
((((((、

溺れていく、夏の、軌跡に、
揺れている、白い泡、虹の、
膜を掴んだ、君の、痕跡。

覚めていく、まなざしに似た、
夕暮れの、屈折。
恥かしげな、月の裸体、
蒼ざめる ....
環形動物の好む
クチナシの花が咲いて
夏が来る

ふくらんだ
白い腹の上で
笑いながら
木イチゴの実を摘んだ
開かれた朝
口を閉じていたイモリ
小さな水たまりの底に
きらりと ....
バイブレーションの音で目が覚める


考えていた
世界のこと


ほんとうは
ヤンマガを読んでいたら手が黒くなってしまったところ


うるさいな、
とおもって
すこし空を仰ぎ ....
階段は増え続けた
僕らの知っているところや
知らないところで
やがてこの街は
階段で埋め尽くされてしまう
のではないかと思う
そうしたら君と
階段の無い街に行って
日にあたりながら ....
<前文>論ずるより書けとは御尤も、かと思います。論ずるのは専門外ですし、例え中傷を受けようとも毅然と書いている方が粋だと思います。ですから、此方での発言者として考えを投稿するのは一度きりにしようと思い .... まっすぐな帰り道が見えなくなると
穴という穴からノームが這い出て
ら、るほ、ら、ら、るほ、
ダークダークノームダーク。(あれるっちぇんど)
君たちの手に掴めるものはわずかしかない
ら、るほら ....
その透明な
青い空泡の中に
ひとつぶの
私たちはとても弱いので
ときどき何かを殺めたりもする
ぬばたまの真夜中に潜む
声を持たない涙のように

私たちはとても怖くて
目を瞑って過ちを繰り返す
陽光のまぶしさが作る
白い闇を前 ....
気の早い春一番は 潮鳴りのようなおとを立て
町の上空をゆくのでした
「僕ら、結婚するかな」
彼が昨夜言ったことばが、洗っていたおさらから急に飛び出してきて、ひっこめるのに苦労しました。わたし ....
さよなら
とんがった優しさが
ふっている


まぶしいと言う
ブラインドの角度をさだめて
すきまから泳ぎだす朝
深く愛したものなど まだ
なかったけれど
よごれた壁の上に
 ....
忘れないことだけが
私にできること

なぜ
詩を書くのかって
みんな話しているけれど

なぜ
ヨーグルトが好きなのか、とか
なぜ
背伸びをするのだろう、とか

私には
あまり ....
雨が降ると配色が悪くなる
そこから世界はぐずり始める
平行四辺形が歪んだ正方形だとするならば
俺はそれと同じ比率でずれていったのだと思うよ
行楽シーズンにどこへも行けなかった家庭の子供のように
休みあ ....
目覚めると
わたしはちいさなこどもだった
ゆめが まくらからながれだしていて
手のひらで隠すと
輝きを益した


水曜日が 机の上でそっと息をしている
かわききった波が
部屋のなかを ....
運河の方へと枝を伸ばす木の下に居ます
十五分の休憩時間に会社を抜け出して
頭の中で君に手紙を書いています

目の前には誰も乗っていない船が少しだけ揺らいでいます
今日はとても風が強くてそのせ ....
望月 ゆきさんの未詩・独白おすすめリスト(246)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夜の目- 手乗川文 ...未詩・独白2007-11-10
なつのうた- ウデラコ ...未詩・独白4*07-10-18
ジギタリス- ピクルス未詩・独白10*07-10-4
- アンテ未詩・独白8*07-10-1
RC- 大覚アキ ...未詩・独白107-9-18
美しかった国- いとう未詩・独白1007-9-15
キトラスティヌスは夕暮れて- umineko未詩・独白6*07-6-28
手の振り方_- AB(な ...未詩・独白807-4-19
記憶- はな 未詩・独白13*07-4-11
2007-04-02- 馬野ミキ未詩・独白1507-4-2
4月1日- たにがわ ...未詩・独白407-4-1
退化する雨- ねろ未詩・独白24*07-3-28
WEISS- m.qyi未詩・独白1707-1-19
さよならの木- umineko未詩・独白8*06-12-31
遠音- はな 未詩・独白18*06-8-17
テクノプラズム- 仲本いす ...未詩・独白406-7-21
溺れていく夏の- いとう未詩・独白10*06-7-19
夾竹桃- あおば未詩・独白7*06-7-17
希望に火を灯す件について(仮)- オオカミ未詩・独白106-6-3
ひだまり- たもつ未詩・独白706-6-3
論ずるより書けとは御尤も- きりえし ...未詩・独白12*06-5-11
滲んでいった夜について- いとう未詩・独白17*06-4-9
不可視- もろ未詩・独白106-3-7
私たちの河は海に届かない- いとう未詩・独白2006-2-27
青い風景- はな 未詩・独白19*06-2-22
ひこうき雲- はな 未詩・独白1406-1-28
忘れないことだけが- umineko未詩・独白5*06-1-23
無題- ---未詩・独白506-1-10
夢が- はな 未詩・独白11*06-1-7
十五分の手紙- 松本 涼未詩・独白7*06-1-5

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